• 警備会社なのに「泥棒以外は無駄な出動」と上司が激怒、顧客からは「じゃあ辞める」と逆ギレされ絶望

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    防犯上、警備員の存在は不可欠だという会社は少なくないだろう。しかし警備会社によっては、その裏側でドン引きものの理不尽がまかり通っていることもあるようだ。投稿を寄せた50代男性は、前職を「経営不振により早期退職」した後、思い切って未経験の「警備のX社」に中途入社した。今から27年前のことだ。

    配属前には某県で事前研修があったというが、

    「ずいぶん体育会的な豪放磊落を気取ってやがるなと、なんか変な時代錯誤の会社だなと思い研修は終わった」

    と、すでに違和感が芽生えていた。(文:長田コウ)

    「不必要出動のパーセンテージがまた上がった」とすごい剣幕で怒鳴られる

    男性曰く、一般的な警備会社の仕事は「無人の会社に電話回線を通じて機械を設置し、基本、警備員が(巡回に)来ることは無い」という。つまりセンサーで感知するのだが、

    「お客の操作ミスとか、機械の電源入れ忘れ、朝日で赤外線センサーが発報したりと一晩の勤務で13件ほど(多発すれば24件ぐらい出る時も多々ある)」

    そうした警報の呼び出しで「社用車で街中を駆けずり回ることになる」そうだ。普通の会社あればこれも仕事のうちだが、このX社では違った。

    「ドロボウが入った実報以外はすべて不必要とみなされ、夜勤明けの朝に上司から、『こんなに無駄な対処しやがって、不必要出動のパーセンテージがまた上がった』とすごい剣幕で怒鳴られる」

    誤報らしきものには反応するなという話だ。朝に出社してきた上司があいさつ代わりに「昨日何件出た?」と聞いてくるほどだった。また、無駄な出動をした“罰ゲーム”として「夜に自分が対処した会社を訪問して注意喚起」をしなければならなかった。しかしもちろん、素直に注意を聞く顧客ばかりではない。

    「『じゃあX社の警備辞める』とちゃぶ台返しばかり食らわせられました」

    酷いときには、「自分のミスを棚に上げ」会社に電話をかけてきて、「コイツ訪問に来させないでくれ」とブラックリスト扱いを受けたことあったという。それなのに、

    「X社の信号監視センターの管制員から、『ここはダメだが、他は朝のユーザー訪問しろ』と、はらわた煮えくり返ることも言われました」

    とあくまで罰ゲーム的な指示が来たことに憤りをあらわにする。

    「おらやんだ」と同僚がサボる→「お前やれ」と上司から脅される

    理不尽なことばかり続くX社だったが、厄介な従業員もいたそう。男性よりも数か月前に中途入社した人だった。

    「コイツがしょっちゅう、『おらやんだ(方言・私やりたくないですの意)』とサボるので上司からこちら(男性)に『お前やれ』といつも脅しをかけられた」

    脅しに逆らうこともできず、たびたび休日出勤させられる始末。男性はさすがに我慢の限界を迎えた。

    「悪いところは多々あるが、それでも当時月収26万ぐらいだったので最終的に辞めるも多少、金は残った」

    と振り返る。給料は、当時としては悪くない水準だったようだ。しかし、「30年くらい前は田舎の〇県でも40万の給料だったそうです」と、かつての好待遇を羨んでもいる。ちなみに、あくまで男性の見聞きしたことだが

    「今だと12万でお手当つくとのことらしいです」

    と、待遇はさらに悪化しているようだ。これでは仕事に絶望するのも無理はないだろう。

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