「邪魔だから!」古参パートの横暴で体調不良に 労基に訴えるも上司は驚きの一言… 2025年8月1日 キャリコネNEWS ツイート 画像はイメージ 健全に仕事を続ける上で、良好な人間関係は欠かせない。古参の従業員が幅を利かせていては窮屈に感じることもあるだろう。投稿を寄せたのは神奈川県の50代女性。かつて郵便局の内勤をしていたが、職場で受けたハラスメントが原因で退職する羽目になってしまった。 元は良好だった職場環境が歪み始めたのは、「働き方改革」がきっかけだった。(文:湊真智人) 「早朝3時間勤務の人達が午後からになり、それからおかしくなってきました」 パートの横暴 「邪魔だから1人でいい!」と勝手に残業 この職場には元々「早朝3時間勤務」と「フルパート」の2種類のパート従業員がおり、前者が午後に移動されたようだ。そして女性の悩みの種となったのはフルタイムパートのAである。それは3時間勤務のパートたちがやり切れなかった仕事を、Aを含むフルパート2人が、勝手に残業としてやり始めたことに端を発した。 部長がいくら注意しても手を止めない2人。そこで部長は投稿者の女性に、その仕事を手伝うよう命じたが、 「1人でいいから!」「邪魔だから1人でいい!」 と、拒絶されてしまう。女性は「本来なら残業してまでやることがおかしいのに仕切りたがって」と内心不満をもらすが、結局、他の人が手伝うことになったという。その時間は手が空いていた女性が不満な気持ちで見ていると、Aは、 「まだ、何か文句あるの?」 「だから、私から後で部長に言っておくから」 と高圧的な態度を見せた。「部長に言われたから行ったのに」と返した女性だが、頑ななAはそれでも譲らず、女性はその場を後にした。 だが女性は、代わりに手伝いに行った同僚から、Aが女性に対する悪口を言っていたことを聞かされる。 「Aは『何様のつもり!自分が偉いと勘違いしてる!クソババー!』とブツブツ言っていたそうです」 部長の命令で出向いただけなのに、とんだとばっちりである。たまらず部長に報告すると、部長はAに改めて注意したという。そのため「バツが悪くなったAは翌日は休んでました」というが、これで女性はAの恨みを買ってしまった。 別の同僚までAに加勢 女性は体調不良に 恥をかかされたと思い込んだAは、仕返しと言わんばかりに女性にきつく当たり始めた。驚きなのは、先の一件に関係のない同僚までAに加勢したことだ。パレットを運んでいると、それを知った同僚が途中で作業を放棄し、丸投げされることもあったという。 Aが良からぬ噂を流したのでは……。そんな懸念に対し、当初女性は「気にしない、相手が挨拶してこないなら私もしない」と無関心を貫こうとした。しかし女性は着実にストレスを抱えていった。 「眠れない、仕事に来ると微熱と頭痛。部署にも相談しましたが、更に環境は悪化。だんだんと、家に居る段階で仕事に行く時間が近付くにつれ微熱が出ることが判明」 残業の一件があってから2か月ほど我慢した結果、身体が先に悲鳴を上げ、ほどなく「仕事に行くのが憂鬱になり行けなくなりました」と限界を迎えてしまった。 労基署から局長に電話も「そんな事実があったとは聞いておりません」 そこで女性は労働基準監督署に助けを求めた。これまでのハラスメントに加え、部長に相談しても改善されないことを伝えると、署の方から部長の上司である局長に電話をしてもらえることになった。ところが、局長の言い分を聞いた女性は失望の色を隠せなかった。 「『そんな事実があったとは、聞いてたおりません』『古い人達に聞いてみたが、そんな事はないと言ってる』『色んな人達に聞いたが、皆意見が違う』と。結局、4年しか働いてない私より古い人達の話を信用する局長」 女性はこれを受け、部長が報告していないか、報告を受けた局長が嘘をついていると推測している。いずれにしろ女性は退職を視野にハローワークにも訪れた。事情を相談すると「すぐに失業保険が出る」と言われたそうだが、同時期に心療内科に通っていたこともあり、即退職はせず傷病手当をもらうことに決めたという。 一連の出来事を振り返り、女性は職場の旧態依然とした閉鎖的な性格に気付いたようだ。そして最終的に退職に踏み切った理由と共にこう書いている。 「嫌がらせや無視、ミスを押しつけられる。局長は古い人達しか信用しない」 「部署ごとの人数は少ないし、顔合わす人達は同じ。仕事は郵便部で、やりがいのある仕事で好きでしたが、同じ部署の女性2人もA側に付いたので辞めました」 それまで良好な関係だったはずの同僚までもが、離れて行ってしまったのだ。この孤立感は、女性の心を折る決定打となったのだろう。 しかし部長に関しては、職場を去る女性にささやかな気遣いを見せたようだ。 「部長は罪滅ぼしなのか、適応障害(抑鬱)の面を考慮してくれ『誰にも会いたくないだろ?』と、ロッカーの私物を送ってくれたり、退職届も郵送で済ませてくれました」 もっと早く女性に寄り添ってあげていれば、事態は変わったのかもしれない。
「邪魔だから!」古参パートの横暴で体調不良に 労基に訴えるも上司は驚きの一言…
健全に仕事を続ける上で、良好な人間関係は欠かせない。古参の従業員が幅を利かせていては窮屈に感じることもあるだろう。投稿を寄せたのは神奈川県の50代女性。かつて郵便局の内勤をしていたが、職場で受けたハラスメントが原因で退職する羽目になってしまった。
元は良好だった職場環境が歪み始めたのは、「働き方改革」がきっかけだった。(文:湊真智人)
「早朝3時間勤務の人達が午後からになり、それからおかしくなってきました」
パートの横暴 「邪魔だから1人でいい!」と勝手に残業
この職場には元々「早朝3時間勤務」と「フルパート」の2種類のパート従業員がおり、前者が午後に移動されたようだ。そして女性の悩みの種となったのはフルタイムパートのAである。それは3時間勤務のパートたちがやり切れなかった仕事を、Aを含むフルパート2人が、勝手に残業としてやり始めたことに端を発した。
部長がいくら注意しても手を止めない2人。そこで部長は投稿者の女性に、その仕事を手伝うよう命じたが、
「1人でいいから!」「邪魔だから1人でいい!」
と、拒絶されてしまう。女性は「本来なら残業してまでやることがおかしいのに仕切りたがって」と内心不満をもらすが、結局、他の人が手伝うことになったという。その時間は手が空いていた女性が不満な気持ちで見ていると、Aは、
「まだ、何か文句あるの?」
「だから、私から後で部長に言っておくから」
と高圧的な態度を見せた。「部長に言われたから行ったのに」と返した女性だが、頑ななAはそれでも譲らず、女性はその場を後にした。
だが女性は、代わりに手伝いに行った同僚から、Aが女性に対する悪口を言っていたことを聞かされる。
「Aは『何様のつもり!自分が偉いと勘違いしてる!クソババー!』とブツブツ言っていたそうです」
部長の命令で出向いただけなのに、とんだとばっちりである。たまらず部長に報告すると、部長はAに改めて注意したという。そのため「バツが悪くなったAは翌日は休んでました」というが、これで女性はAの恨みを買ってしまった。
別の同僚までAに加勢 女性は体調不良に
恥をかかされたと思い込んだAは、仕返しと言わんばかりに女性にきつく当たり始めた。驚きなのは、先の一件に関係のない同僚までAに加勢したことだ。パレットを運んでいると、それを知った同僚が途中で作業を放棄し、丸投げされることもあったという。
Aが良からぬ噂を流したのでは……。そんな懸念に対し、当初女性は「気にしない、相手が挨拶してこないなら私もしない」と無関心を貫こうとした。しかし女性は着実にストレスを抱えていった。
「眠れない、仕事に来ると微熱と頭痛。部署にも相談しましたが、更に環境は悪化。だんだんと、家に居る段階で仕事に行く時間が近付くにつれ微熱が出ることが判明」
残業の一件があってから2か月ほど我慢した結果、身体が先に悲鳴を上げ、ほどなく「仕事に行くのが憂鬱になり行けなくなりました」と限界を迎えてしまった。
労基署から局長に電話も「そんな事実があったとは聞いておりません」
そこで女性は労働基準監督署に助けを求めた。これまでのハラスメントに加え、部長に相談しても改善されないことを伝えると、署の方から部長の上司である局長に電話をしてもらえることになった。ところが、局長の言い分を聞いた女性は失望の色を隠せなかった。
「『そんな事実があったとは、聞いてたおりません』『古い人達に聞いてみたが、そんな事はないと言ってる』『色んな人達に聞いたが、皆意見が違う』と。結局、4年しか働いてない私より古い人達の話を信用する局長」
女性はこれを受け、部長が報告していないか、報告を受けた局長が嘘をついていると推測している。いずれにしろ女性は退職を視野にハローワークにも訪れた。事情を相談すると「すぐに失業保険が出る」と言われたそうだが、同時期に心療内科に通っていたこともあり、即退職はせず傷病手当をもらうことに決めたという。
一連の出来事を振り返り、女性は職場の旧態依然とした閉鎖的な性格に気付いたようだ。そして最終的に退職に踏み切った理由と共にこう書いている。
「嫌がらせや無視、ミスを押しつけられる。局長は古い人達しか信用しない」
「部署ごとの人数は少ないし、顔合わす人達は同じ。仕事は郵便部で、やりがいのある仕事で好きでしたが、同じ部署の女性2人もA側に付いたので辞めました」
それまで良好な関係だったはずの同僚までもが、離れて行ってしまったのだ。この孤立感は、女性の心を折る決定打となったのだろう。
しかし部長に関しては、職場を去る女性にささやかな気遣いを見せたようだ。
「部長は罪滅ぼしなのか、適応障害(抑鬱)の面を考慮してくれ『誰にも会いたくないだろ?』と、ロッカーの私物を送ってくれたり、退職届も郵送で済ませてくれました」
もっと早く女性に寄り添ってあげていれば、事態は変わったのかもしれない。