• 上司の“新人甘やかし”で在庫の山、ベテランは退職検討…繰り返される悲劇に現場はもう限界

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    部下を信じて任せることは大事だが、仕事が滞るほどの事態になれば、そうも言っていられないだろう。投稿を寄せたのは北海道の60代女性(販売/年収300万円)。かつての上司が行なった無責任な新人指導とその影響を明かした。(文:湊真智人)

    その方針はとにかく「目をかける」「甘やかす」ことであり、そのしわ寄せは現場に及んでいた。

    「発注を担当させて、倉庫に商品の大量の在庫を抱えて身動きが取れなくなることがありました。新人も悪い。上司の言うことしか聞かない」

    女性が進言すると上司は転勤、新人も一か月後に退職

    あまりの惨状に女性は思わず「他のパートが止めるなり調整しないとダメだと思う」と上司に進言した。しかし上司は聞く耳を持たなかった。

    「『口出ししなくていいし気にかけなくていいよ』と新人のやりたいようにさせた」

    これではまるで職務放棄ではないだろうか。そんな上司に、女性は頭を抱えたことだろう。結果として在庫が増え続ける「悪循環」が生まれ、「店内に溢れかえる始末」となった。

    その後も事態は悪化し続け、とうとう「店舗運営にも影響」が出たという。そこで女性はさらに上の上司への進言を試みた。するとその動きを察知した上司から、面談を持ち掛けられたという。そこで女性は溜まっていた不満をぶちまけた。

    「古いパートを蔑ろにしている。新人は自分が育てているからと可愛いのはわかる。(でも)あまりにも距離が近すぎる」

    職場のためを思っての、勇気ある指摘だ。他にも「かなりきつく」物申したところ、上司は「分かりました、気をつけます」と、その場は素直に応じたようだ。しかしその後、事態が大きく動いた。

    「数日後、上司が急に転勤。新人は、一か月後にやめました」

    偶然かどうか定かではないが、新人の退職に関しては「後ろ盾がなくなり、分が悪いと思ったのか」と女性は推察する。そして倉庫には「大量の在庫の山」という最悪の置き土産が残されていた。

    “甘やかし問題”は根深く「ベテランパートが退職、異動を考えている」

    在庫の後処理について「捌くのに3か月くらいかけてやっと正常な状態になりました」と苦労を語った女性。「このことは、教訓としています」と振り返る。

    しかし次なる悲劇は既に始まっていた。新たな上司が着任した後、ある新人の女性に対し「新人なのにいきなり店舗の責任者」に任命するという驚きの人事が行われた。

    この上司は「頼りになる、しっかりしている」とその新人を高く買い、「甘やかす、おだてる、よいしょする」と溺愛状態だった。そして先任者の二の舞を演じることとなった。

    「新人が傍若無人にマイルールを押し付けてきます」
    「失敗をしても他人が悪いように印象づける。やらなくていいことをしてさらにミスを重ねる悪循環」

    その結果「ベテランパート4人がやってられないと退職、異動を考えています」と、貴重な人材を失う瀬戸際にあるようだ。

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