• 「残業しないために夜9時に消灯」→社員はデスクライト持参で仕事… 深夜まで働いた日々を振り返る女性

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    今では信じられないような労働環境が、十数年前には当たり前のように存在していた。投稿を寄せた東京都の50代女性(企画・マーケティング・経営・管理職)は、複数の会社で経験したという職場の実態を明かした。特に印象に残っている会社では、こんなことも。

    「大手映像関係の取引先から毎年ヌードカレンダーを送ってくる。それを女子社員デスクの真横に堂々と飾る」

    今であれば、セクハラで問題になっているだろう。他にも、「選挙時に投票する人を会社から指定される」「禁煙なのに無視して社内喫煙。周りも容認」など、常識を疑うような出来事が平気でまかり通っていたようだ。(文:長田コウ)

    実態を理解しない社長と疲弊する社員たち

    勤務時間もかなりきつかったらしく、「残業は毎日夜中の1時2時まで」で、電車通勤の場合は終電時刻の深夜まで働いたという。

    「夕方5時半になったら経理担当者から、タイムカードを押すように言われる。タイムカード上では定時帰社しているように見える」

    実際の仕事量は「残業しないと出来ない」ものであるにもかかわらず、指示をする40代社長は実務をしていないため理解しようとする姿勢が全くない。「残業をしないために」という名目で「夜9時に会社の灯りを消すように」と無理な命令までしてきたそう。当時の状況をこう書いている。

    「しかし社員は仕事が山積みなので、デスクライトを持参して暗い中パソコンを見つめて仕事」

    こうした現場の悲鳴が、社長に届くことはなかったようで「社長は実情が全く把握できない」と振り返る。こんな環境では、社員が定着するはずもない。

    「若手社員は陰で『こんな会社、転職できたらすぐやめます』と吐き捨てるように言い、転職率が異常に高い」

    当然の結果だと思えるが、社長はそんな実情も理解できていない様子だったという。

    「社長は勤続賞、MVP賞など金一封を出し、福利厚生に手厚い会社をアピールしていたが、根本的な事が理解できていない」

    MVPを貰えるのは、本来貰えるはずの「仕事をした人」ではなく、「社長に取り入るのが上手い人」だったそう。こうした理不尽な評価制度が、社員の不満に拍車をかけていたことは想像に難くない。

    女性が体験した数々の出来事は、働き方改革が進む現代から見れば、まさに異常としか言いようがない光景だ。

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