フリーランスの平均年収は「528万円」 全国平均を超える一方「月収0円」になることも…不安定さが浮き彫りに NEW 2025年11月4日 キャリコネNEWS ツイート 画像はイメージ マイナビは、「フリーランスの意識・就業実態調査2025年版」の結果を10月下旬に発表。調査は、全国のフリーランスとして働く個人1000名(独立系793名、副業系207名)を対象に実施した。 専業フリーランスの平均年収は528.1万円となったが、収入が0円だった月がある人は32.4%にのぼることがわかった。働き方自体への満足度は高い一方、収入面での不安定な実態が明らかになった。 フリーランスの3割超が「月収0円」の経験あり 専業フリーランスの年間収入の平均は528.1万円と、日本全体の平均年収478万円を上回った。なお、上回ったフリーランスの割合は48.6%、下回った割合は51.4%だった。 月収では、月ごとに大きな振れ幅があるようだ。直近一年間で多い時の月収平均は57万円であるのに対し、少ない時の平均は12.8万円まで下がった。収入が0円だった月がある人も32.4%にのぼり、収入の不安定さがうかがえる。 フリーランスという働き方への満足度は59.6%と、半数以上の人が肯定的に捉えていることがわかった。項目別では、「私生活との両立」(65.7%)、「仕事内容」(64.3%)で特に満足度が高く、働き方の自由度や業務選択の柔軟性が評価されているようだ。 一方で、「収入」(25.4%)、「社会的地位」(24%)は満足度が3割を下回った。特に「収入」に関しては、不満度が42.4%と突出して高く、他の項目と比べても不満の強さが際立つ結果となっている。 「新卒フリーランス」肯定派は4割、否定派は2割 2024年11月に「フリーランス新法」が施行されてから1年が経過し、制度の効果に対する実感も調査した。施行前の調査では「総合的な働きやすさの向上」に「期待できる」との回答は35%だったが、今回の調査では実際に「改善に寄与している」と感じている人が41.7%となった。「契約トラブルの防止」や「トラブルの際の権利主張のしやすさ」など、4割以上が「寄与している」と答えた項目もあった。一方で、「発注元との交渉力の向上」や「育児・介護のしやすさ」について「寄与している」との回答は3割前後にとどまった。 大学卒業後すぐにフリーランスとして働き始める「新卒フリーランス」という働き方については、「肯定的に捉えている」と回答した人が42.2%にのぼり、「否定的に捉えている」人(22.4%)を大きく上回った。肯定的な理由としては「多様な働き方を認める意識」や「自分らしく働ける自由度の高さ」を理由に挙げる声が多くみられた。一方で、否定的な理由としては「企業で経験を積むことの重要性」や、「社会人としての基礎力やスキルの不足に対する懸念」などが挙げられた。
フリーランスの平均年収は「528万円」 全国平均を超える一方「月収0円」になることも…不安定さが浮き彫りに NEW
マイナビは、「フリーランスの意識・就業実態調査2025年版」の結果を10月下旬に発表。調査は、全国のフリーランスとして働く個人1000名(独立系793名、副業系207名)を対象に実施した。
専業フリーランスの平均年収は528.1万円となったが、収入が0円だった月がある人は32.4%にのぼることがわかった。働き方自体への満足度は高い一方、収入面での不安定な実態が明らかになった。
フリーランスの3割超が「月収0円」の経験あり
専業フリーランスの年間収入の平均は528.1万円と、日本全体の平均年収478万円を上回った。なお、上回ったフリーランスの割合は48.6%、下回った割合は51.4%だった。
月収では、月ごとに大きな振れ幅があるようだ。直近一年間で多い時の月収平均は57万円であるのに対し、少ない時の平均は12.8万円まで下がった。収入が0円だった月がある人も32.4%にのぼり、収入の不安定さがうかがえる。
フリーランスという働き方への満足度は59.6%と、半数以上の人が肯定的に捉えていることがわかった。項目別では、「私生活との両立」(65.7%)、「仕事内容」(64.3%)で特に満足度が高く、働き方の自由度や業務選択の柔軟性が評価されているようだ。
一方で、「収入」(25.4%)、「社会的地位」(24%)は満足度が3割を下回った。特に「収入」に関しては、不満度が42.4%と突出して高く、他の項目と比べても不満の強さが際立つ結果となっている。
「新卒フリーランス」肯定派は4割、否定派は2割
2024年11月に「フリーランス新法」が施行されてから1年が経過し、制度の効果に対する実感も調査した。施行前の調査では「総合的な働きやすさの向上」に「期待できる」との回答は35%だったが、今回の調査では実際に「改善に寄与している」と感じている人が41.7%となった。「契約トラブルの防止」や「トラブルの際の権利主張のしやすさ」など、4割以上が「寄与している」と答えた項目もあった。一方で、「発注元との交渉力の向上」や「育児・介護のしやすさ」について「寄与している」との回答は3割前後にとどまった。
大学卒業後すぐにフリーランスとして働き始める「新卒フリーランス」という働き方については、「肯定的に捉えている」と回答した人が42.2%にのぼり、「否定的に捉えている」人(22.4%)を大きく上回った。肯定的な理由としては「多様な働き方を認める意識」や「自分らしく働ける自由度の高さ」を理由に挙げる声が多くみられた。一方で、否定的な理由としては「企業で経験を積むことの重要性」や、「社会人としての基礎力やスキルの不足に対する懸念」などが挙げられた。