就活ナビサイトのオープンで明暗 「説明会満席でワロタ。早すぎだろ」「え、まだ全部空席なんだが」 2015年3月9日 キャリコネNEWS ツイート 3月1日、日付更新とともに2016年卒向けの就活サイトがオープンした。2ちゃんねるの就職板には早速「リクナビ」や「マイナビ」などにアクセスし、「大手20か所エントリーできた」「説明会被り過ぎワロタ」といった報告が書き込まれた。 その一方で、サイトオープンから数十分しか経っていないのに、希望する会社説明会の予約が取れないと訴える人が現れた。「20分で25あるセミナー全満席でワロタ」「説明会満席でワロタ。早すぎだろ」というのだ。 ネットには「学歴フィルター」への批判少なく その一方で、満席と表示されている会社などない、と書き込む人も。高偏差値大学の学生以外を排除する「学歴フィルター」を疑う指摘もあった。 「まだ全部空席なんだが」「全然満席じゃないんだが。Fランには満席って表示されるんじゃね?」 「やってみたらそこまで埋まってないじゃん 。学歴フィルターか?」 満席派も空席派も、ライバルを不安にさせるための「情報戦」という可能性もあり真偽は定かではないが、就活サイトが説明会や面接の情報を、大学を限定して出せるオプション機能を提供しているらしいという噂は、ネット上にもよく見られる。 キャリコネニュースでも2月26日の4コマ漫画で、「就活カップル」が学歴フィルターに直面する例を紹介した。同じ会社にプレエントリーしているのに、国立大の彼氏に来たセミナー案内が女子大に通う彼女には届かず、説明会の予約も満席だった。 意外なことにネットには、学歴フィルターを否定的にとらえる声は少ない。代表的なのは、有名大以外の学生が応募したところで選考で落とされる可能性が高いという意見だ。 「もし学歴フィルターがなかったとしても、筆記やディスカッション内容のレベルが違いすぎて泣き出すのがオチだろ」 「どうせ受かんない企業説明会受けても電車賃の無駄やで」 「大企業病」の学生が「武器商人」を肥えさせる ただ、学歴フィルターが利用されているからといって、企業が学歴を最重視していると短絡はできない。背景の1つには「大量の応募エントリー」が挙げられそうだ。 「毎年思うけどナビサイト中心は弊害が多いわ。手軽に大量エントリーできるせいで学生も採用側も疲弊する」 ボタンひとつで手軽にエントリーできるうえ、就活サイトが学生の不安を煽って登録企業数を増やすように呼びかけるため、会社に多数の応募が殺到。会社は事務効率を上げるために「学歴フィルター」(有料)を利用させられている面がある。 こうした就活ビジネスの仕組みには、ナビサイトに対して「就活に悩む学生と採用企業を食い物にする武器商人」といった酷評も見られる。 ただし、「武器商人」が儲かる背景には、多くの学生が「あわよくば」といった程度の理由で人気企業に殺到して玉砕するから。身の丈に合った企業を深く研究して応募する学生が多ければ、不毛なフィルターは不要になる。ネットにも、 「身の丈に合わない大企業病を治療するオクスリが発明できれば、無い内定のまま卒業する大学生も減り、中小零細企業にも人材が行き届くんじゃないだろうか」 といったツイートがあった。就活生にも「大企業(にしかエントリーしない)病」があるようだ。社会人からは「人間関係に恵まれた職場が一番」「すぐ転職するかも知れないんだからそれほど気張る必要もない」といったコメントも見られる。 あわせてよみたい:あなたの職場は大丈夫? 会社を蝕む「大企業病」10の兆候 学歴・競争・人生: 10代のいま知っておくべきこと (どう考える?ニッポンの教育問題シリーズ) 発売元: 日本図書センター 価格: ¥ 1,620 posted with Socialtunes
就活ナビサイトのオープンで明暗 「説明会満席でワロタ。早すぎだろ」「え、まだ全部空席なんだが」
3月1日、日付更新とともに2016年卒向けの就活サイトがオープンした。2ちゃんねるの就職板には早速「リクナビ」や「マイナビ」などにアクセスし、「大手20か所エントリーできた」「説明会被り過ぎワロタ」といった報告が書き込まれた。
その一方で、サイトオープンから数十分しか経っていないのに、希望する会社説明会の予約が取れないと訴える人が現れた。「20分で25あるセミナー全満席でワロタ」「説明会満席でワロタ。早すぎだろ」というのだ。
ネットには「学歴フィルター」への批判少なく
その一方で、満席と表示されている会社などない、と書き込む人も。高偏差値大学の学生以外を排除する「学歴フィルター」を疑う指摘もあった。
満席派も空席派も、ライバルを不安にさせるための「情報戦」という可能性もあり真偽は定かではないが、就活サイトが説明会や面接の情報を、大学を限定して出せるオプション機能を提供しているらしいという噂は、ネット上にもよく見られる。
キャリコネニュースでも2月26日の4コマ漫画で、「就活カップル」が学歴フィルターに直面する例を紹介した。同じ会社にプレエントリーしているのに、国立大の彼氏に来たセミナー案内が女子大に通う彼女には届かず、説明会の予約も満席だった。
意外なことにネットには、学歴フィルターを否定的にとらえる声は少ない。代表的なのは、有名大以外の学生が応募したところで選考で落とされる可能性が高いという意見だ。
「大企業病」の学生が「武器商人」を肥えさせる
ただ、学歴フィルターが利用されているからといって、企業が学歴を最重視していると短絡はできない。背景の1つには「大量の応募エントリー」が挙げられそうだ。
ボタンひとつで手軽にエントリーできるうえ、就活サイトが学生の不安を煽って登録企業数を増やすように呼びかけるため、会社に多数の応募が殺到。会社は事務効率を上げるために「学歴フィルター」(有料)を利用させられている面がある。
こうした就活ビジネスの仕組みには、ナビサイトに対して「就活に悩む学生と採用企業を食い物にする武器商人」といった酷評も見られる。
ただし、「武器商人」が儲かる背景には、多くの学生が「あわよくば」といった程度の理由で人気企業に殺到して玉砕するから。身の丈に合った企業を深く研究して応募する学生が多ければ、不毛なフィルターは不要になる。ネットにも、
といったツイートがあった。就活生にも「大企業(にしかエントリーしない)病」があるようだ。社会人からは「人間関係に恵まれた職場が一番」「すぐ転職するかも知れないんだからそれほど気張る必要もない」といったコメントも見られる。
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