「島耕作だって料理しますよ」 弘兼憲史氏が「イクメン批判」に謎の言い訳 2015年3月13日 キャリコネNEWS ツイート 「イクメン批判」で炎上した漫画家の弘兼憲史氏が、2015年3月10日の日経ビジネスオンラインでその「真意」について口を開いた。 しかし、冒頭から「僕は圧倒的にイクメン肯定派です。自分自身もイクメンでした」と手のひらを返したような発言をし、ネット民がザワついている。 料理の場面は「わざわざ描いてはいない」 弘兼氏は雑誌『SAPIO』2月号で、「家庭的で幸せなパパというのは会社ではそんなに出世しない」と持論を展開。重要会議の招集がかかっているのに、子どもの誕生日を理由に帰宅をせがまれたら、と例示し、「僕はその部下を仕事から外しますね」と断言。SNSなどで炎上する事態となっていた。 今回の日経ビジネスオンラインの記事は、「イクボス社長」として知られるサイボウズ社・青野慶久社長と、NPO法人ファザーリングジャパン・安藤哲也代表との対談という形式で行われている。 安藤氏は弘兼氏に、代表作の『島耕作』がイクメンと「遠い存在」であるから、作者の弘兼氏も「家庭を犠牲にしている」といったイメージを持たれていると指摘した。 確かに、島耕作はたびたび愛人を作った上、妻の浮気は許せずに離婚するという、イクメンとはほど遠い存在だ。しかしこの指摘に、弘兼氏は思わぬ返答をしている。 「島耕作だって料理しますよ。イクメン漫画ではないのでわざわざ描いてはいませんが、実際にはきちんとやっています」 作者が創作物に描いていないものを「実際にはやっています」というのは反則のような気もするが、弘兼氏は「僕はこの世代だと圧倒的に理解がある方」「僕自身はイクメンが増えることは良いと思っています」と、イクメン自体に関しては肯定的な考え方を示している。 「無理して現代の仕事観に迎合しなくとも…」 しかし部分部分では、「イクメン批判」が顔を出している発言もある。そもそも炎上の元となったSAPIOの記事にあった、「子どもの誕生日や運動会」の話題に関しては、 「そもそも子供の誕生日や運動会『ごとき』でなぜ休むのか。来年もあるわけだし、全く理解できませんね」 と、つい口走ってしまった。これには安藤氏に「『ごとき』という言い方は良くないですね。例えば5歳の誕生日はその年しかないわけですし」とたしなめられる場面も。 対談は8ページにもわたる長丁場だ。話題は「女性の社会進出」や「育休」「出世」などについて幅広く語られている。しかしどうしても「イクメン批判」の印象が強いのか、ネット上では「よく対談が成り立ったなw」「言い繕っても透ける本音」と辛辣な意見が目立っている。 「67歳の世代にしては理解あると言ってしまっていいのか、そんなのは『当時』の話で、同世代でも今を生きてる人ならもっと理解あると言えるのでは…」 「弘兼さんも無理して現代の仕事観に迎合しなくともよかったのではないでしょうか?」 読者「難易度が高いのは家事じゃなくて育児なんで」 炎上の火消しをするような「島耕作だって料理しますよ」「僕自身、毎日買い物に行きますし、料理もする」という弁明にも、こんなネットの意見がある。 「圧倒的に大変で難易度が高いのは家事じゃなくて育児なんで、家事をしてきたから僕はイクメンですとは、、本当のイクメンの皆様に失礼ですよ、先生。。」 「島耕作」には妻と愛人に1人ずつ娘がいるが、妻の子が愛人の子をプロデュースして歌手デビューさせるという謎の関係になる。百歩譲って「料理している」としても、やっぱり「実際はきちんとやっている」とは思いづらいところだ。 あわせてよみたい:「イクメン批判」弘兼氏を新橋のサラリーマン擁護 部長 島耕作(1) 発売元: 講談社 posted with Socialtunes
「島耕作だって料理しますよ」 弘兼憲史氏が「イクメン批判」に謎の言い訳
「イクメン批判」で炎上した漫画家の弘兼憲史氏が、2015年3月10日の日経ビジネスオンラインでその「真意」について口を開いた。
しかし、冒頭から「僕は圧倒的にイクメン肯定派です。自分自身もイクメンでした」と手のひらを返したような発言をし、ネット民がザワついている。
料理の場面は「わざわざ描いてはいない」
弘兼氏は雑誌『SAPIO』2月号で、「家庭的で幸せなパパというのは会社ではそんなに出世しない」と持論を展開。重要会議の招集がかかっているのに、子どもの誕生日を理由に帰宅をせがまれたら、と例示し、「僕はその部下を仕事から外しますね」と断言。SNSなどで炎上する事態となっていた。
今回の日経ビジネスオンラインの記事は、「イクボス社長」として知られるサイボウズ社・青野慶久社長と、NPO法人ファザーリングジャパン・安藤哲也代表との対談という形式で行われている。
安藤氏は弘兼氏に、代表作の『島耕作』がイクメンと「遠い存在」であるから、作者の弘兼氏も「家庭を犠牲にしている」といったイメージを持たれていると指摘した。
確かに、島耕作はたびたび愛人を作った上、妻の浮気は許せずに離婚するという、イクメンとはほど遠い存在だ。しかしこの指摘に、弘兼氏は思わぬ返答をしている。
作者が創作物に描いていないものを「実際にはやっています」というのは反則のような気もするが、弘兼氏は「僕はこの世代だと圧倒的に理解がある方」「僕自身はイクメンが増えることは良いと思っています」と、イクメン自体に関しては肯定的な考え方を示している。
「無理して現代の仕事観に迎合しなくとも…」
しかし部分部分では、「イクメン批判」が顔を出している発言もある。そもそも炎上の元となったSAPIOの記事にあった、「子どもの誕生日や運動会」の話題に関しては、
と、つい口走ってしまった。これには安藤氏に「『ごとき』という言い方は良くないですね。例えば5歳の誕生日はその年しかないわけですし」とたしなめられる場面も。
対談は8ページにもわたる長丁場だ。話題は「女性の社会進出」や「育休」「出世」などについて幅広く語られている。しかしどうしても「イクメン批判」の印象が強いのか、ネット上では「よく対談が成り立ったなw」「言い繕っても透ける本音」と辛辣な意見が目立っている。
読者「難易度が高いのは家事じゃなくて育児なんで」
炎上の火消しをするような「島耕作だって料理しますよ」「僕自身、毎日買い物に行きますし、料理もする」という弁明にも、こんなネットの意見がある。
「島耕作」には妻と愛人に1人ずつ娘がいるが、妻の子が愛人の子をプロデュースして歌手デビューさせるという謎の関係になる。百歩譲って「料理している」としても、やっぱり「実際はきちんとやっている」とは思いづらいところだ。
あわせてよみたい:「イクメン批判」弘兼氏を新橋のサラリーマン擁護
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