• 「お前の顔、なんかムカつくな」 ハッシュタグ「#実際に言われたクレーム晒す」が盛り上がる

    そんなこと言われても…

    「カネもらってるんだろ?」「お客様は神様だろ?」「それがお前の仕事だろ?」――。仕事の名の下に、想定外の重い責任を負わされることがある日本社会。中でもクレーム対応は、勘違いしたお客から理不尽な仕打ちを受けやすい仕事である。

    4月18日から19日にかけての週末、ツイッターには「#実際に言われたクレーム晒す」というハッシュタグでの投稿が相次いだ。そこには「ネタだろ!?」と疑いたくなるようなエピソードが数多くあがっていた。

    「温めますか」「大丈夫」→「これ温めてよ(怒)」など多数

    ツイートを見ると、理不尽なクレームは大まかに3種類に分けられそうだ。ひとつめは「勘違い系」で、お客の勘違いによって店員が怒鳴られてしまうケースだ。

    「たばこのマイルドちょうだい」
    私「マイルドセブンの10ミリでしょうか?」
    「うん。それ」
    私「お待たせ致しました(たばこを手渡す)」
    「8ミリって言っただろ!?」

    コンビニで「こちら温めますか?」と尋ね、「いや大丈夫です」と答えたのでそのまま渡すと「これ温めてよ!(怒)」と言われたケースや、「ライスの量はどうされますか?」と尋ね、「普通」と言われたので出したところ「俺さっき大盛りって言ったよな?」と問い詰められたケースなどが典型だ。

    要求がわがまま過ぎると思えるのが、「過剰要求型」のクレームだ。炎天下の中を30分も持ち歩いた末に「アイス買ったんだけど溶けたから返品する」というお客や、何年も前に買った服を「着ないうちに縮んで入らなくなった(採寸したけど規格通り)」と返品を求めるケースなどがあった。さらにはレンタルビデオ店で、

    「この映画、怖くて微妙にしか見てないから返金ね」

    と要求してきたお客や、スーパーで「さっき買ったオニギリ、今売り場戻ってみたら割引きされてた! 割引きしろ!」というお客もいたそうだ。

    「いらっしゃいませー!」→「うっせぇんだよ!!」と怒鳴られる人も

    「難癖系」は過剰要求がさらに進んで、もはや意味が分からなくなっているものだ。半分ほど食べ終えた皿を示しながら「ちょっと、これで大盛りなの?」と尋ねる客。牛丼店で「いらっしゃいませー!」とあいさつすると、

    「うっせぇんだよ!! 今何時だと思ってんだよ!! 俺は疲れてんだよ!!! ここしか開いてないから来てやってんだよ!!!! 黙って作れよ!!!!!」

    キレる客もいるという。あいさつを怒鳴られたことに懲りて、控えめにあいさつしていたところ、別のお客に「何その態度? 接客舐めてんの? やる気あんの? 仕事してお金貰ってる自覚あんの?」と怒鳴られたという。

    母親と一緒に来店した息子が、「母の頼んだハンバーグに焦げ目がついてる。発ガン性が~作り直して」とクレームを入れ、対応して焼き直すと「ハンバーグに焦げ目がついてない。写真と違う。生焼けじゃないか」と再びクレームを入れてきたと嘆く人も。

    お客から「お前の顔、なんかムカつく顔してるな」と言われたという人も何人かいた。このハッシュタグのついた投稿を見て、「なかなか懐かしい感じがするなあ。小売りでバイトしてたときには日常茶飯事だった」と振り返っている人もいた。

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