朝から渋谷で落語を満喫! エクストリーム出社感覚で文化を楽しむ「朝カル」始まる 2015年4月20日 キャリコネNEWS ツイート ようやく温かくなり、早起きが苦にならない季節になった。そこであらためて注目されているのが、早朝に勉強会や習い事を行う「朝活」や、登山やサーフィンなどをしてから会社に行く「エクストリーム出社」だ。 そこまで難しいことをしたくないけど、朝の時間をうまく使いたい人は多いのでは。そういう人には、東京・渋谷にオープンしたばかりのカフェ&バー「VANDALISM(ヴァンダリズム)」のイベント「朝カル」がいいかもしれない。 記者、初めての落語体験も楽しめた 「朝カル」は朝の7時30分から8時30分まで、朝食を食べながら様々なカルチャーを楽しめるイベント。4月20日から始まるということで、新人記者が初日に訪れてみた。 場所はJR渋谷駅から徒歩3分。渋谷センター街の中にある。朝7時のスクランブル交差点は人通りもまばらで、それだけでちょっと非日常な気持ちになる。 店内に入ると、客席の前に高座がしつらえてある。この日の企画は「落語」。先日真打ちになったばかりの立川談奈さんが、「権兵衛狸」と「紙入れ」の二席を披露してくれた。 記者は生の落語を聞くのは初めて。「わからなかったらどうしよう」と不安がよぎったが、心配無用だった。時事ネタを盛り込んだマクラで笑わせてくれたのでハードルが下がり、噺自体もリラックスして楽しむことができた。 扇子を使った効果音の出し方や、登場人物の男女によって声音を使い分ける様子は臨場感に溢れており、「生で見ないとやっぱり分からないなぁ」と感じた。 「朝カル」は月曜日の落語のほか、火曜日に映画、水曜日にお笑いのイベントを開催する。4月21日は「あまちゃん」に役者として登場した森岡龍監督の「つつましき生活」の上映。22日はタイムマシーン3号やサイクロンZ、ぽ~くちょっぷ、お侍ちゃんによるお笑いステージが行われる。5月からは、木曜日に演劇、金曜日に音楽ライブも行われるとのことだ。 オーナーは現役俳優「朝食を食べにくるつもりで」 なぜこのようなイベントを思いついたのか。ヴァンダリズム代表の宇賀那健一さんに話を聞いた。宇賀那さんは現役の俳優で、映画監督を務めた「smell」と「Access」はカンヌ国際映画祭のショートフィルムコーナーで上映されたこともある。 「もともと朝に演劇を上演する『朝劇』という団体が下北沢にあって、面白いと思ったんです。それを演劇だけでなく、複合的なものにできないだろうかと考えました」 宇賀那さん自身が学生時代を渋谷で過ごし、ユーロスペースや小劇場に通っていたことや、「今の渋谷は新宿に人が流れてしまって元気がない」と感じたことも背景にあるという。 「落語は見たいけど、寄席はちょっとハードルが高い、単館映画館に興味はあるけど入りにくいと感じているような人たちに朝食を食べにくるつもりで気軽に来てほしい」 料金は税込1500円(演劇のみ2500円)で、朝食はハンバーガー、エッグベネディクト、パンケーキの中から1つを選択。これにドリンクがついてくる。演目の内容も週ごとに変更(演劇のみ2か月固定)されるという。事前の予約も可能だ。 ヴァンダリズムという言葉には「文化破壊運動」という物騒な意味もあるが、「落語は寄席、映画は映画館」という固定概念を壊し、何でも楽しめる場にしたいという思いがあるようだ。新しいカルチャーにエクストリーム出社感覚で触れてみてはどうだろう。 Alternative Cafe & Bar VANDALISM 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町26-9 太田ビルB1F 03-5784-0939 あわせて読みたい:4月からツイッターで「#全日本もう帰りたい協会」がトレンド入り
朝から渋谷で落語を満喫! エクストリーム出社感覚で文化を楽しむ「朝カル」始まる
ようやく温かくなり、早起きが苦にならない季節になった。そこであらためて注目されているのが、早朝に勉強会や習い事を行う「朝活」や、登山やサーフィンなどをしてから会社に行く「エクストリーム出社」だ。
そこまで難しいことをしたくないけど、朝の時間をうまく使いたい人は多いのでは。そういう人には、東京・渋谷にオープンしたばかりのカフェ&バー「VANDALISM(ヴァンダリズム)」のイベント「朝カル」がいいかもしれない。
記者、初めての落語体験も楽しめた
「朝カル」は朝の7時30分から8時30分まで、朝食を食べながら様々なカルチャーを楽しめるイベント。4月20日から始まるということで、新人記者が初日に訪れてみた。
場所はJR渋谷駅から徒歩3分。渋谷センター街の中にある。朝7時のスクランブル交差点は人通りもまばらで、それだけでちょっと非日常な気持ちになる。
店内に入ると、客席の前に高座がしつらえてある。この日の企画は「落語」。先日真打ちになったばかりの立川談奈さんが、「権兵衛狸」と「紙入れ」の二席を披露してくれた。
記者は生の落語を聞くのは初めて。「わからなかったらどうしよう」と不安がよぎったが、心配無用だった。時事ネタを盛り込んだマクラで笑わせてくれたのでハードルが下がり、噺自体もリラックスして楽しむことができた。
扇子を使った効果音の出し方や、登場人物の男女によって声音を使い分ける様子は臨場感に溢れており、「生で見ないとやっぱり分からないなぁ」と感じた。
「朝カル」は月曜日の落語のほか、火曜日に映画、水曜日にお笑いのイベントを開催する。4月21日は「あまちゃん」に役者として登場した森岡龍監督の「つつましき生活」の上映。22日はタイムマシーン3号やサイクロンZ、ぽ~くちょっぷ、お侍ちゃんによるお笑いステージが行われる。5月からは、木曜日に演劇、金曜日に音楽ライブも行われるとのことだ。
オーナーは現役俳優「朝食を食べにくるつもりで」
なぜこのようなイベントを思いついたのか。ヴァンダリズム代表の宇賀那健一さんに話を聞いた。宇賀那さんは現役の俳優で、映画監督を務めた「smell」と「Access」はカンヌ国際映画祭のショートフィルムコーナーで上映されたこともある。
宇賀那さん自身が学生時代を渋谷で過ごし、ユーロスペースや小劇場に通っていたことや、「今の渋谷は新宿に人が流れてしまって元気がない」と感じたことも背景にあるという。
料金は税込1500円(演劇のみ2500円)で、朝食はハンバーガー、エッグベネディクト、パンケーキの中から1つを選択。これにドリンクがついてくる。演目の内容も週ごとに変更(演劇のみ2か月固定)されるという。事前の予約も可能だ。
ヴァンダリズムという言葉には「文化破壊運動」という物騒な意味もあるが、「落語は寄席、映画は映画館」という固定概念を壊し、何でも楽しめる場にしたいという思いがあるようだ。新しいカルチャーにエクストリーム出社感覚で触れてみてはどうだろう。
Alternative Cafe & Bar VANDALISM
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町26-9 太田ビルB1F
03-5784-0939
あわせて読みたい:4月からツイッターで「#全日本もう帰りたい協会」がトレンド入り