なぜか消えないブラック企業の「理不尽研修」 ネットには「洗脳された方が幸せ」の声も 2015年4月28日 キャリコネNEWS ツイート 社会人経験のない新入社員を対象とした「新人研修」を行った会社も多いことだろう。組織や仕事に関する基本的な知識をレクチャーするところが多いが、中には自己啓発セミナーまがいの「洗脳研修」を行う会社もあるようだ。 2ちゃんねるには4月24日、「新入社員の研修の時に泣きながら自分は駄目人間ですとか叫んだりするのに参加させられた」というスレッドが登場。スレ主は、就職先の飲食系企業で、プロの講師による研修を受けたという。 最後は涙流して大団円「あれも一つの正解なのかな」 飲食系企業で行われる研修は、テレビ番組で取り上げられ話題となったこともあるが、内容はほぼ同じだったようだ。参加者は鏡に向かって何度も「できるできる!」と言わせられ、号泣しながら「私は変わります!」と叫んでいる参加者もたくさんいたという。 ほかにも社訓を暗記させられ、何回も大声で叫ばされたりと、かなり過酷な研修だったようだ。しかし脱落者もおらず、最後に研修担当者が「お前らに今まで散々きつく当たってきたけど実は……」などと語った際には、新入社員も泣き出し「大団円」となったとしている。 スレ主はこうした研修にどうしても入り込めなくて、「コイツラ馬鹿だろ」と冷めた目で見ていた。だが一方で、こんな印象も持ったという。 「実際はああいう奴らの方が結果として人生好転したり楽しめるのかな、みたいな気もするんだよね」 感情をむき出しにして物事にのめり込める人の方が、日本の会社では成功するのかも知れない。研修内容は狂っているが「あれも一つの正解なのかなという気がした」のだという。 「研修の洗脳は一過性のもの」と振り返る人も この話に対し、ネットでは「思いっきり新興宗教の洗脳手口」と批判的な声が多いが、「基本冷めてると何事も楽しんだり頑張ったりするのが下手で辛いわ」とスレ主に同意する人もいた。 「くだらない自意識」で自分を守って努力しない新人に対しては、こうした研修でプライドをぶち壊すのが有効、という指摘も。ただ、研修の終わった後に奴隷扱いしてはいけない、と釘を刺す意見も出ていた。 実は自分もこうした「洗脳研修」を受けた、という明かす人もいた。前に出て発表すると同期十数人から「声が小さい! 自分の殻をやぶれ!」と怒号が飛ぶ研修を受けた人は、結局自分も同期も数年後は「量産型サラリーマン」になっただけだったと振り返る。「研修の洗脳は一過性のものだ」と書いている。 いわゆる洗脳研修は、参加者を極限状態にまで追い込んで思考力を奪ってから、強制的に価値を注入する、という手法が取られることが多い。強引で即効性のあるやり方ではあるが、栄養ドリンクのように時間が立てば効果も薄れてしまうのだろう。 心の中では密かに退職を決意している? ほかにも、会社から「研修中とはいえ賃金が発生してるんだぞ。真剣に取り組め」と言われた人は、どんなにハキハキ答えても「もっと声を出せ」「そんなつもりで会社にきたのか」と怒鳴られるゲームをさせられた。しかし、やはりまともな企業ではなかったようで、就職後はサービス残業が月に100時間もあり、半年で辞めた。 不動産業で働いていたという人も「研修の結果、もっと必死に勉強して、いつかこんな会社辞めてやるって心に固く誓ったよ」と書いている。研修では素直に従っているように見えながら、心の中では密かに退職を決意している人もいるのだろう。 あわせて読みたい:「僕は絶対に働かんぞ!!絶対にだ!!」
なぜか消えないブラック企業の「理不尽研修」 ネットには「洗脳された方が幸せ」の声も
社会人経験のない新入社員を対象とした「新人研修」を行った会社も多いことだろう。組織や仕事に関する基本的な知識をレクチャーするところが多いが、中には自己啓発セミナーまがいの「洗脳研修」を行う会社もあるようだ。
2ちゃんねるには4月24日、「新入社員の研修の時に泣きながら自分は駄目人間ですとか叫んだりするのに参加させられた」というスレッドが登場。スレ主は、就職先の飲食系企業で、プロの講師による研修を受けたという。
最後は涙流して大団円「あれも一つの正解なのかな」
飲食系企業で行われる研修は、テレビ番組で取り上げられ話題となったこともあるが、内容はほぼ同じだったようだ。参加者は鏡に向かって何度も「できるできる!」と言わせられ、号泣しながら「私は変わります!」と叫んでいる参加者もたくさんいたという。
ほかにも社訓を暗記させられ、何回も大声で叫ばされたりと、かなり過酷な研修だったようだ。しかし脱落者もおらず、最後に研修担当者が「お前らに今まで散々きつく当たってきたけど実は……」などと語った際には、新入社員も泣き出し「大団円」となったとしている。
スレ主はこうした研修にどうしても入り込めなくて、「コイツラ馬鹿だろ」と冷めた目で見ていた。だが一方で、こんな印象も持ったという。
感情をむき出しにして物事にのめり込める人の方が、日本の会社では成功するのかも知れない。研修内容は狂っているが「あれも一つの正解なのかなという気がした」のだという。
「研修の洗脳は一過性のもの」と振り返る人も
この話に対し、ネットでは「思いっきり新興宗教の洗脳手口」と批判的な声が多いが、「基本冷めてると何事も楽しんだり頑張ったりするのが下手で辛いわ」とスレ主に同意する人もいた。
「くだらない自意識」で自分を守って努力しない新人に対しては、こうした研修でプライドをぶち壊すのが有効、という指摘も。ただ、研修の終わった後に奴隷扱いしてはいけない、と釘を刺す意見も出ていた。
実は自分もこうした「洗脳研修」を受けた、という明かす人もいた。前に出て発表すると同期十数人から「声が小さい! 自分の殻をやぶれ!」と怒号が飛ぶ研修を受けた人は、結局自分も同期も数年後は「量産型サラリーマン」になっただけだったと振り返る。「研修の洗脳は一過性のものだ」と書いている。
いわゆる洗脳研修は、参加者を極限状態にまで追い込んで思考力を奪ってから、強制的に価値を注入する、という手法が取られることが多い。強引で即効性のあるやり方ではあるが、栄養ドリンクのように時間が立てば効果も薄れてしまうのだろう。
心の中では密かに退職を決意している?
ほかにも、会社から「研修中とはいえ賃金が発生してるんだぞ。真剣に取り組め」と言われた人は、どんなにハキハキ答えても「もっと声を出せ」「そんなつもりで会社にきたのか」と怒鳴られるゲームをさせられた。しかし、やはりまともな企業ではなかったようで、就職後はサービス残業が月に100時間もあり、半年で辞めた。
不動産業で働いていたという人も「研修の結果、もっと必死に勉強して、いつかこんな会社辞めてやるって心に固く誓ったよ」と書いている。研修では素直に従っているように見えながら、心の中では密かに退職を決意している人もいるのだろう。
あわせて読みたい:「僕は絶対に働かんぞ!!絶対にだ!!」