採用面接で「出身地は?」と尋ねられた なぜそんなことを聞いてくるのか 2015年6月7日 キャリコネNEWS ツイート 就職や転職などの採用面接で、「なぜこんな事を聞いてくるんだろう?」という質問をされたことはありませんか。意図が理解できないと「この質問でなにを探ろうとしているのだろうか?」「なんて答えたら正解なのか?」と悩んでしまいますね。 Q&Aサイトの教えて!gooには、そんな面接内容についての相談が寄せられています。相談者のsaku6022さんは、面接で出身地について聞かれたとか。出身地が採用選考にどんな影響を与えるのでしょうか。 実は「話題づくり」以上の意味があるという声も この疑問に対して、採用を担当していた経験のあるcorrado16vさんからは、このような回答が投稿されていました。 「まぁ話題作りです。話しやすい内容で盛り上がればリラックスして面接に臨めるかなという親心的な発想かと思われます」(corrado16v1994さん) 面接を受ける人の緊張をほぐしたり話を広げたりするために、特に深い意味はなく、簡単な質問から始めるということでしょうか。「その人の気分でしょう。別に結果に影響は無いですよ笑」(welovecarswadaさん)という答えもありました。 しかしその一方で「出身地の質問には意図がある」という突っ込んだ回答も、複数の人から寄せられています。 「配属地などで考慮しなければらないない可能性や、やっぱり地元に帰るんで辞めます、みたいなリスクの回避」(nandemokiitene119さん) 採用担当をしているside_business_banzaiさんは、応募者が多くて誰を採用しようか迷うときには、出身地や実家が会社に近い人から採用することもあると言っています。 社員の親の介護が必要になったとき、会社の近くであれば働きながら介護することができますが、出身地が遠ければ会社を退職して介護に専念せざるをえません。 また、会社に不満を持ったときに、出身地が遠い地方の人は、会社を辞めて実家に帰ってしまうからだとか。でも、実家が遠いからこそ、会社を気軽に辞めずに腰を落ち着けて働いてくれるかもしれない、という期待ができるかもしれませんが…。 厚労省「出身地などは聞かないことが重要」 ¥このような形で応募者を出身地で判断していいのでしょうか。厚生労働省は、雇用する側は「公正な採用選考を行うことが必要」として、事業者にこのように呼びかけています。 「採用選考に当たっては、応募者の基本的人権を尊重すること、応募者の適性・能力のみを基準として行うこと」 ここでは、出身地など本人の適性や能力と関係のないことを採用基準とすることは、公正でないとされています。また、採用基準にするつもりはなくても、聞いてしまうことで応募者に緊張を与えたり、採用結果に影響を与えたりする恐れもあるとして、厚生労働省は「出身地などは聞かないことが重要だ」と述べています。 ですから、本来は求職者は「答えません」と突っぱねたり「なぜそんなことを聞くのですか?」と逆質問したりすることもありうるのかも。でも、面接担当者が悪意を持って尋ねているのかどうかは分かりにくく、どう答えていいものか迷うところでもあります。(ライター:Makiko.N) あわせてよみたい:家を出て、家に帰るまでが「採用面接」です!
採用面接で「出身地は?」と尋ねられた なぜそんなことを聞いてくるのか
就職や転職などの採用面接で、「なぜこんな事を聞いてくるんだろう?」という質問をされたことはありませんか。意図が理解できないと「この質問でなにを探ろうとしているのだろうか?」「なんて答えたら正解なのか?」と悩んでしまいますね。
Q&Aサイトの教えて!gooには、そんな面接内容についての相談が寄せられています。相談者のsaku6022さんは、面接で出身地について聞かれたとか。出身地が採用選考にどんな影響を与えるのでしょうか。
実は「話題づくり」以上の意味があるという声も
この疑問に対して、採用を担当していた経験のあるcorrado16vさんからは、このような回答が投稿されていました。
面接を受ける人の緊張をほぐしたり話を広げたりするために、特に深い意味はなく、簡単な質問から始めるということでしょうか。「その人の気分でしょう。別に結果に影響は無いですよ笑」(welovecarswadaさん)という答えもありました。
しかしその一方で「出身地の質問には意図がある」という突っ込んだ回答も、複数の人から寄せられています。
採用担当をしているside_business_banzaiさんは、応募者が多くて誰を採用しようか迷うときには、出身地や実家が会社に近い人から採用することもあると言っています。
社員の親の介護が必要になったとき、会社の近くであれば働きながら介護することができますが、出身地が遠ければ会社を退職して介護に専念せざるをえません。
また、会社に不満を持ったときに、出身地が遠い地方の人は、会社を辞めて実家に帰ってしまうからだとか。でも、実家が遠いからこそ、会社を気軽に辞めずに腰を落ち着けて働いてくれるかもしれない、という期待ができるかもしれませんが…。
厚労省「出身地などは聞かないことが重要」
¥このような形で応募者を出身地で判断していいのでしょうか。厚生労働省は、雇用する側は「公正な採用選考を行うことが必要」として、事業者にこのように呼びかけています。
ここでは、出身地など本人の適性や能力と関係のないことを採用基準とすることは、公正でないとされています。また、採用基準にするつもりはなくても、聞いてしまうことで応募者に緊張を与えたり、採用結果に影響を与えたりする恐れもあるとして、厚生労働省は「出身地などは聞かないことが重要だ」と述べています。
ですから、本来は求職者は「答えません」と突っぱねたり「なぜそんなことを聞くのですか?」と逆質問したりすることもありうるのかも。でも、面接担当者が悪意を持って尋ねているのかどうかは分かりにくく、どう答えていいものか迷うところでもあります。(ライター:Makiko.N)
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