「大人になったらまず趣味をなくそう」 謎の仕事論にネット震撼「一体なんのために仕事しているんだ!?」 2015年6月19日 キャリコネNEWS ツイート 仕事をする目的は何だろう。生活費を確保するため、自分の成長のためなど人によってさまざまだろう。中には週末に趣味を楽しむために稼いでいる人もいるに違いない。豊かな現代には、働く意味や目的は一様には決められない。 そんな中、「社会人になったら趣味は持たないようにする」という仕事論がネット上で物議を醸している。きっかけは、とあるツイッターユーザーが6月17日に投稿した内容だ。給料は多くなくていいから「残業せずにプライベートを充実させたい。趣味に没頭したい」という若者の言葉に、上司が「ぞっとするわ」と発言したのだという。 「趣味をなくしてから仕事が上手くいった」にドン引き しかし、趣味で音楽活動を行っているこのユーザーは、逆に上司の言葉に「ぞっとした」という。このユーザーはその職場で働き始めたころ、「ためになるから」と言われて社長オススメの講演を聞きに行ったら、テーマが「大人になったらまず趣味をなくそう」というものだったと明かした。 「趣味をなくしてから仕事が上手くいったんだと。いい大人達がうんうん頷きながらこぞってメモを取っている姿は異様だった」 この2つの投稿がツイッターで話題となり、19日までに計3万回以上リツイートされた。反応はやはり「趣味を捨てて仕事に邁進するべき」という価値観に反発するものが多い。 「何のために働いてんだろね? 自分の生活(趣味だったり、大切な人と一緒にいる時間だったり)を維持するためだよね」 「その上司は仕事しか楽しいと感じられることがないんでしょうかね。私にはその方がぞっとしますよ。なんてつまらない人生なんだろうって…」 仮にたくさん働いて給料がアップしたとしても、「それを使う時間がなければ意味がない」という指摘も。無趣味のまま定年を迎え、退職後は抜け殻のようになった父親を見て「ああなるのは恐ろしい」という人もいた。 イケハヤ氏やえふしん氏は「趣味が仕事」と表明 投稿者の勤務先では、仕事ができることよりも「奴隷」であることが評価されるといい、上司も全員無趣味。さらにみなが独身だったり、離婚歴や家庭崩壊に必ず当てはまるという。普通の若者なら勘弁願いたい職場だろう。 「大人になったら趣味をなくす」問題については、著名人もコメントしている。デジタルハリウッド大学大学院の三淵啓自教授はフェイスブック上で、会社に一生を捧げろという考え方は「もうそれは過去のこと」と指摘し、それを求める会社を批判している。 「会社も一生、社員を支え(ら)れないのにすべてをささげろって、あまりにも利己的に感じてしまう」 高度経済成長期を終えて法人を中心とした利益追求のシステムが機能不全に陥ったいま、考え方や趣味を共有できるコミュニティーが重要になるとし「趣味や自由な時間は多くの人とのコミュニケーションや自己の充実などに使うのが、いいように思う」と説いている。 一方、高知県在住のプロブロガーとして知られるイケダハヤト氏は「面白いなぁ。ぼくは趣味が仕事になっています」とツイート。想創社代表取締役社長の「えふしん」こと藤川真一氏も「趣味が仕事になってて趣味ってなんですか?という質問に答えられない問題」と投稿していた。 ツイッターでは「趣味が高じてそれが仕事になった人は強い」という投稿もあったが、好きを仕事にすると今度は妥協できなくて辛い、と感じる人もいるだろう。その辺りは議論が分かれそうなところだ。 あわせてよみたい:新入社員が飲み会を拒否、許される?
「大人になったらまず趣味をなくそう」 謎の仕事論にネット震撼「一体なんのために仕事しているんだ!?」
仕事をする目的は何だろう。生活費を確保するため、自分の成長のためなど人によってさまざまだろう。中には週末に趣味を楽しむために稼いでいる人もいるに違いない。豊かな現代には、働く意味や目的は一様には決められない。
そんな中、「社会人になったら趣味は持たないようにする」という仕事論がネット上で物議を醸している。きっかけは、とあるツイッターユーザーが6月17日に投稿した内容だ。給料は多くなくていいから「残業せずにプライベートを充実させたい。趣味に没頭したい」という若者の言葉に、上司が「ぞっとするわ」と発言したのだという。
「趣味をなくしてから仕事が上手くいった」にドン引き
しかし、趣味で音楽活動を行っているこのユーザーは、逆に上司の言葉に「ぞっとした」という。このユーザーはその職場で働き始めたころ、「ためになるから」と言われて社長オススメの講演を聞きに行ったら、テーマが「大人になったらまず趣味をなくそう」というものだったと明かした。
この2つの投稿がツイッターで話題となり、19日までに計3万回以上リツイートされた。反応はやはり「趣味を捨てて仕事に邁進するべき」という価値観に反発するものが多い。
仮にたくさん働いて給料がアップしたとしても、「それを使う時間がなければ意味がない」という指摘も。無趣味のまま定年を迎え、退職後は抜け殻のようになった父親を見て「ああなるのは恐ろしい」という人もいた。
イケハヤ氏やえふしん氏は「趣味が仕事」と表明
投稿者の勤務先では、仕事ができることよりも「奴隷」であることが評価されるといい、上司も全員無趣味。さらにみなが独身だったり、離婚歴や家庭崩壊に必ず当てはまるという。普通の若者なら勘弁願いたい職場だろう。
「大人になったら趣味をなくす」問題については、著名人もコメントしている。デジタルハリウッド大学大学院の三淵啓自教授はフェイスブック上で、会社に一生を捧げろという考え方は「もうそれは過去のこと」と指摘し、それを求める会社を批判している。
高度経済成長期を終えて法人を中心とした利益追求のシステムが機能不全に陥ったいま、考え方や趣味を共有できるコミュニティーが重要になるとし「趣味や自由な時間は多くの人とのコミュニケーションや自己の充実などに使うのが、いいように思う」と説いている。
一方、高知県在住のプロブロガーとして知られるイケダハヤト氏は「面白いなぁ。ぼくは趣味が仕事になっています」とツイート。想創社代表取締役社長の「えふしん」こと藤川真一氏も「趣味が仕事になってて趣味ってなんですか?という質問に答えられない問題」と投稿していた。
ツイッターでは「趣味が高じてそれが仕事になった人は強い」という投稿もあったが、好きを仕事にすると今度は妥協できなくて辛い、と感じる人もいるだろう。その辺りは議論が分かれそうなところだ。
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