「結局、男社会なんだな」と思ったこと 全社一斉昇給なのに「男は一万。女は千円」 2015年6月19日 キャリコネNEWS ツイート 男女雇用機会均等法が施行されて29年。職場における男女の差別を禁止し、採用や昇給、昇進や退職などの面で男女を平等に扱うことを定めたものだが、まだまだ「格差がある」と感じて不満を持っている女性は少なくないようだ。 女性向けコミュニティサイトの「ガールズちゃんねる」には、「結局男社会なんだなと思ったこと」というスレッドが立ち、意見が書き込まれている。スレ主が最初に指摘したのは、日本テレビのアナウンサー問題だった。 出産や育児が大ハンデに「もうどうしようもないよね」 ホステス経験のある女子大生が「清廉性」を理由に内定取り消しとなったのに、スポンサー企業から利益提供を受けていた男性アナへの処分が口頭注意のみだった。このことを知ったとき、スレ主は「男社会だなぁ」と思ったという。 これを受けた書き込みには、給与の高さや昇進の速さの違いをあげる人が多い。 「(男は)すぐ役職につく」「会社の取締役にほぼ女性は居ない」「(女性の自分より)後輩の男社員の方が基本給が高い」 などなど。ある女性の会社では社員の給料を一斉に上げる際に、「男は一万。女は千円」と言われたというから驚きだ。 日本では女性のキャリアにおいて、子どもを生み育てることが大きなハンデになっていると嘆く声も多い。産休や育休を取得すると評価や給与が大幅に下がり、復職したくても戻れる部署が少ないという人もいる。 妊娠を機に職種の変更を希望したが、枠がないと断られた人は「やはり社会は厳しいわ」とつぶやく。働きながら出産や子育てをしようと思っても、あまりに障壁が多すぎるという書き込みには、女性ならではのつらさが表れている。 「結婚して働けーと言われても、妊娠したら働くのは無理だし、会社にも迷惑かかるし、結局辞めるしかないよね。辞めて出産して育児して、それから復帰しようにも若い子に席はいってるしね。そしたら専業主婦かーと罵られ、働くことが出来ても子供が熱やら怪我で早退したら文句言われるし。もうどうしようもないよね」 女性の権利でなく「未来の全ての人の問題」という指摘も 一方で、スレッドには「今のままでよい」とか「仕方ない」といった意見も見受けられた。「女だから許されてる面もあるから私はこれでよい」というのだ。女性であればフルタイムで働かずにパートタイマーとして短時間勤務をしたり、会社勤めをせずに専業主婦をしていても、周囲から変な目で見られないというのがその理由だ。 「子育てがある以上、仕事においては男性優位でしかたないと思う。日常生活で女性が差別されてるわけじゃないんだし」 問題の解決についても、「女に優しい会社や政治を男に作ってもらう」という「他力本願」がある限り、現状は打破できないと厳しく指摘する人もいた。 また、「女性の権利向上」ばかりが声高に言われがちだが、古い価値基準に従いたくない男性にもオトコらしさを求めるような硬直的な性別役割意識が、男女平等の定着を妨げているという旨の鋭い意見もある。 「女性の差別の問題じゃなくて、未来の全ての人の問題。あらゆる選択肢をみんなが平等に選べる権利があることが大事なんじゃないのかな」 「結局、男社会なんだ」と批判しながら、同時に「オトコのくせに!」というダブルスタンダードをなくさなければ、男女平等の時代は訪れないということだろう。 あわせてよみたい:妊娠した部下の扱いに悩む男性管理職
「結局、男社会なんだな」と思ったこと 全社一斉昇給なのに「男は一万。女は千円」
男女雇用機会均等法が施行されて29年。職場における男女の差別を禁止し、採用や昇給、昇進や退職などの面で男女を平等に扱うことを定めたものだが、まだまだ「格差がある」と感じて不満を持っている女性は少なくないようだ。
女性向けコミュニティサイトの「ガールズちゃんねる」には、「結局男社会なんだなと思ったこと」というスレッドが立ち、意見が書き込まれている。スレ主が最初に指摘したのは、日本テレビのアナウンサー問題だった。
出産や育児が大ハンデに「もうどうしようもないよね」
ホステス経験のある女子大生が「清廉性」を理由に内定取り消しとなったのに、スポンサー企業から利益提供を受けていた男性アナへの処分が口頭注意のみだった。このことを知ったとき、スレ主は「男社会だなぁ」と思ったという。
これを受けた書き込みには、給与の高さや昇進の速さの違いをあげる人が多い。
などなど。ある女性の会社では社員の給料を一斉に上げる際に、「男は一万。女は千円」と言われたというから驚きだ。
日本では女性のキャリアにおいて、子どもを生み育てることが大きなハンデになっていると嘆く声も多い。産休や育休を取得すると評価や給与が大幅に下がり、復職したくても戻れる部署が少ないという人もいる。
妊娠を機に職種の変更を希望したが、枠がないと断られた人は「やはり社会は厳しいわ」とつぶやく。働きながら出産や子育てをしようと思っても、あまりに障壁が多すぎるという書き込みには、女性ならではのつらさが表れている。
女性の権利でなく「未来の全ての人の問題」という指摘も
一方で、スレッドには「今のままでよい」とか「仕方ない」といった意見も見受けられた。「女だから許されてる面もあるから私はこれでよい」というのだ。女性であればフルタイムで働かずにパートタイマーとして短時間勤務をしたり、会社勤めをせずに専業主婦をしていても、周囲から変な目で見られないというのがその理由だ。
問題の解決についても、「女に優しい会社や政治を男に作ってもらう」という「他力本願」がある限り、現状は打破できないと厳しく指摘する人もいた。
また、「女性の権利向上」ばかりが声高に言われがちだが、古い価値基準に従いたくない男性にもオトコらしさを求めるような硬直的な性別役割意識が、男女平等の定着を妨げているという旨の鋭い意見もある。
「結局、男社会なんだ」と批判しながら、同時に「オトコのくせに!」というダブルスタンダードをなくさなければ、男女平等の時代は訪れないということだろう。
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