ソーシャルゲームのgloopsがオフィスの3フロアを打ち抜き「内階段」を設置した理由 2015年7月14日 キャリコネNEWS ツイート ケータイ電話時代にいち早くソーシャルゲームに参入し、急成長を遂げたgloops(グループス)。業績の伸びとともに従業員数を爆発的に増やしたところ、会社は未知の問題にぶち当たってしまったという。 そこで会社は、社員間のコミュニケーションを回復するためオフィスを移転。設備に工夫を凝らしたり、自主的な勉強会を推奨したりすることで「人と人とのつながり」を取り戻していった。広報の峠玲奈さんに内情をレポートしてもらった。 5年で社員が50倍に。「成長痛」に悩む 当社は、携帯・スマートフォン向けに様々なジャンルのモバイルゲームを提供する、ソーシャルアプリケーションプロバイダです。社名には「グローバル(g)にコミュニケーションをループ(loop)させる」という思いが込められており、「人と人のつながり」を軸に事業展開をしている会社です。 2005年に広告代理店としてスタートした当社ですが、2008年のSNS事業へのシフトを経て、インターネット上で様々な人とコミュニケーションを取りながら遊ぶ「ソーシャルゲーム」の分野にいち早く参入します。 2010年2月にモバゲータウン(現:Mobage)向けに配信したゲームタイトルの大ヒットを機にソーシャルゲーム事業の拡大を続け、2010年に10人ほどだった社員数は5年間で500人を超える規模にまで急拡大しました。 モバイル向けゲームという時代の波に乗った当社ですが、急成長の過程で壁にぶち当たったことがあります。事業拡大に伴い爆発的に社員数が増加した影響で、社員同士のコミュニケーションが損なわれるという「成長痛」を味わったのです。 当社の場合、ゲームタイトルごとにチームを組んで開発・運営を行うため、運用タイトルが一気に増えたこともチーム間のコミュニケーションが希薄になる要因に。別フロアや別ビルに増床を重ね、同じ社員なのに顔も名前も知らないという事態が起こる中、2013年11月、現在の六本木オフィスへの移転を決断します。 オフィス内の広場で「偶発的な出会い」創出 新オフィスには、社員間のコミュニケーションを活性化するアイデアが数多く盛り込まれています。まずは入居する4階から6階を結ぶ「内階段」。3フロアの床と天井を打ち抜いて設置した階段のおかげでフロア移動が格段に便利になり、部門間のコミュニケーションも活発になりました。 オフィスの中心に位置する「ハングアウトフィールド」と呼ばれる広いスペースは、お昼時には人でいっぱい。テレビゲームや卓球などで気分転換をする社員も見かけます。いつでも自由に使えるスペースを設けることで、居合わせた社員同士の「偶発的なコミュニケーション」によって新しいアイデアが生まれることも期待しています。 このスペースでは毎週月曜日に500人超の全社員を集めた朝礼を行うほか、業界関係者を集めた勉強会なども開催されており、社外の方との交流にも一役買っています。 その他、フルーツビュッフェやハロウィンパーティといったレクリエーションを目的とした社内イベント「gloops relaxation day」や、エントリーした社員をランダムにチーム分けして一緒にランチへ行く「シャッフルランチ」といった催しを通じて、社員間のコミュニケーションを図っています。 10年に満たない新しい業界ということもあり、プロジェクトには様々な経歴や年齢、職種のメンバーが関わります。そのようなメンバー間の信頼関係を築くには、メールやチャットだけではない対面のコミュニケーションが大事だと考えています。 毎月30から50本もの社内勉強会を開催 当社には社員のスキルアップを目的とした「gloops study」という制度があります。社員が誰でも自由に社内勉強会を開催し参加できる制度で、当時CTOで現代表取締役社長の池田が発案し、運用のためのツールも自ら開発しました。 勉強会のテーマは開催者が自由に設定できますが、唯一課しているのは勉強会終了後に、参加者が必ず「フィードバック」という形で主催者に質問や要望、感想を提出すること。そのため発表者からの一方通行ではなく、聞き手も話し手も相互にコミコュニケーションが取れる仕組みが取り入れられています。 現在、技術共有や講習会など、毎月30から50本もの勉強会が開催されています。テーマは「自作ゲーム紹介」や「他社の勉強会まとめ」「貯金、保障、人生設計を考える」などジャンルは様々です。 社員自身の「知りたい、伝えたい」という意欲がコアなコミュニケーションを活性化させ、最近では外部の方を講師に迎えた勉強会も増えています。なおオフィスの様子は新卒・キャリア採用マガジン「good LOOPS」に掲載していますので、ぜひご覧ください。 【プロフィール】株式会社gloops 広報 峠玲奈:1988年生まれ。神奈川県出身。人材会社の営業を経て、2011年に入社。総務を3年務め、現在は広報を担当。ベンチャー企業の魅力を日々PRする「なでしこ広報会」(主宰:栗田朋一・東京PRアカデミー代表)に参加している。 あわせてよみたい:「なでしこ広報が行く!」バックナンバー
ソーシャルゲームのgloopsがオフィスの3フロアを打ち抜き「内階段」を設置した理由
ケータイ電話時代にいち早くソーシャルゲームに参入し、急成長を遂げたgloops(グループス)。業績の伸びとともに従業員数を爆発的に増やしたところ、会社は未知の問題にぶち当たってしまったという。
そこで会社は、社員間のコミュニケーションを回復するためオフィスを移転。設備に工夫を凝らしたり、自主的な勉強会を推奨したりすることで「人と人とのつながり」を取り戻していった。広報の峠玲奈さんに内情をレポートしてもらった。
5年で社員が50倍に。「成長痛」に悩む
当社は、携帯・スマートフォン向けに様々なジャンルのモバイルゲームを提供する、ソーシャルアプリケーションプロバイダです。社名には「グローバル(g)にコミュニケーションをループ(loop)させる」という思いが込められており、「人と人のつながり」を軸に事業展開をしている会社です。
2005年に広告代理店としてスタートした当社ですが、2008年のSNS事業へのシフトを経て、インターネット上で様々な人とコミュニケーションを取りながら遊ぶ「ソーシャルゲーム」の分野にいち早く参入します。
2010年2月にモバゲータウン(現:Mobage)向けに配信したゲームタイトルの大ヒットを機にソーシャルゲーム事業の拡大を続け、2010年に10人ほどだった社員数は5年間で500人を超える規模にまで急拡大しました。
モバイル向けゲームという時代の波に乗った当社ですが、急成長の過程で壁にぶち当たったことがあります。事業拡大に伴い爆発的に社員数が増加した影響で、社員同士のコミュニケーションが損なわれるという「成長痛」を味わったのです。
当社の場合、ゲームタイトルごとにチームを組んで開発・運営を行うため、運用タイトルが一気に増えたこともチーム間のコミュニケーションが希薄になる要因に。別フロアや別ビルに増床を重ね、同じ社員なのに顔も名前も知らないという事態が起こる中、2013年11月、現在の六本木オフィスへの移転を決断します。
オフィス内の広場で「偶発的な出会い」創出
新オフィスには、社員間のコミュニケーションを活性化するアイデアが数多く盛り込まれています。まずは入居する4階から6階を結ぶ「内階段」。3フロアの床と天井を打ち抜いて設置した階段のおかげでフロア移動が格段に便利になり、部門間のコミュニケーションも活発になりました。
オフィスの中心に位置する「ハングアウトフィールド」と呼ばれる広いスペースは、お昼時には人でいっぱい。テレビゲームや卓球などで気分転換をする社員も見かけます。いつでも自由に使えるスペースを設けることで、居合わせた社員同士の「偶発的なコミュニケーション」によって新しいアイデアが生まれることも期待しています。
このスペースでは毎週月曜日に500人超の全社員を集めた朝礼を行うほか、業界関係者を集めた勉強会なども開催されており、社外の方との交流にも一役買っています。
その他、フルーツビュッフェやハロウィンパーティといったレクリエーションを目的とした社内イベント「gloops relaxation day」や、エントリーした社員をランダムにチーム分けして一緒にランチへ行く「シャッフルランチ」といった催しを通じて、社員間のコミュニケーションを図っています。
10年に満たない新しい業界ということもあり、プロジェクトには様々な経歴や年齢、職種のメンバーが関わります。そのようなメンバー間の信頼関係を築くには、メールやチャットだけではない対面のコミュニケーションが大事だと考えています。
毎月30から50本もの社内勉強会を開催
当社には社員のスキルアップを目的とした「gloops study」という制度があります。社員が誰でも自由に社内勉強会を開催し参加できる制度で、当時CTOで現代表取締役社長の池田が発案し、運用のためのツールも自ら開発しました。
勉強会のテーマは開催者が自由に設定できますが、唯一課しているのは勉強会終了後に、参加者が必ず「フィードバック」という形で主催者に質問や要望、感想を提出すること。そのため発表者からの一方通行ではなく、聞き手も話し手も相互にコミコュニケーションが取れる仕組みが取り入れられています。
現在、技術共有や講習会など、毎月30から50本もの勉強会が開催されています。テーマは「自作ゲーム紹介」や「他社の勉強会まとめ」「貯金、保障、人生設計を考える」などジャンルは様々です。
社員自身の「知りたい、伝えたい」という意欲がコアなコミュニケーションを活性化させ、最近では外部の方を講師に迎えた勉強会も増えています。なおオフィスの様子は新卒・キャリア採用マガジン「good LOOPS」に掲載していますので、ぜひご覧ください。
【プロフィール】株式会社gloops 広報 峠玲奈:1988年生まれ。神奈川県出身。人材会社の営業を経て、2011年に入社。総務を3年務め、現在は広報を担当。ベンチャー企業の魅力を日々PRする「なでしこ広報会」(主宰:栗田朋一・東京PRアカデミー代表)に参加している。
あわせてよみたい:「なでしこ広報が行く!」バックナンバー