• 「休日出勤しても振休取れない」「長時間労働者が昇進・昇格」… 女性が「逃げたほうがいい」職場のチェックリスト公開

    結婚や出産など女性がライフステージの変化に直面したとき、自分の勤務先が「キャリアを継続・発展させられる職場」でなかったと気づいたら――。もっと早く転職しておけばよかったと後悔するに違いない。

    自分の勤め先が女性のキャリア形成に理解ある職場かどうか見極めるために、どんな視点でチェックしておくべきなのか。「これからの転職。」を運営する株式会社Shiftが、不安を抱える女性が「逃げたほうがいい」職場のチェックリストを公開している。

    「女性が活躍できる環境整備の遅れ」をあぶりだす

    こんな会社とはおさらばしよう!

    リストは20項目あり、労働時間や休暇に対する慣習や、目標とする先輩やキャリアパスの有無などが列挙されている。これに5つ以上当てはまる場合は「逃げたほうがいい」職場ということだ。

    当てはまる項目が多い職場は、長時間労働前提の働き方をするなど「女性が活躍できる環境整備」が遅れており、「女性が長くキャリアを発展させていけない企業」である可能性が高いという。確かに各項目からは、頑強な男性社員が幅をきかせる職場が想像される。

    1.残業時間が月に40時間を超えることがある
    2.20時以降の残業は、当たり前の感覚である
    3.繁忙週に土日勤務をしても、結局振替休日は取れない。または取らない
    4.仕事の生産性が悪い会社だと感じたことがある
    5.上司が遅くまで仕事をしているのでぶっちゃけ帰りにくい
    6.有給休暇の申請には気を使う
    7.時短勤務制度はあるが、使用している社員がいない
    8.社内の女性管理職割合は、10%未満だと思う
    9.今後のキャリアパスを相談できるような空気は全く感じない
    10.異動申請の制度はあるが、利用している社員はほとんどいない
    11.社内規程等(研修受講対象者等)に、男女の区別を感じることがある
    12.男女で評価基準や評価結果の違いを感じたことがある
    13.昇進・昇格している人は、よくよく考えてみたら長時間労働者だった
    14.22時を過ぎても帰らない社員が多い
    15.デスクで弁当を食べながらPCに向かっている社員が多い
    16.男性社員に対し、女性社員への理解が乏しいなと感じたことがある
    17.数年後に私が目指したい憧れの先輩社員がいない
    18.産前休暇・育児休暇を取得し、復帰した先輩社員は少ない
    19.周囲を見渡しても活躍しているワーキングマザーはほとんどいない
    20.上司の発言にセクハラ・パワハラを感じたことがある

    5つ以上でも従業員側が「逃げちゃダメ」なケースも

    注記によると、このチェックリストは転職希望者の主観に基づき、職場環境を棚卸しする目的で作られたものであり、「企業のアセスメント(客観評価)」に用いるものではないという。これに該当するから、悪い職場とは必ずしもいえないということだ。

    また、当てはまる項目が5つ以上であっても、従業員側が「逃げちゃダメ」なケースもあるという。例えば「チェック項目は15個だけど、この会社でしかできない仕事がある。今は辞めたくない」という場合は、中途半端に辞めない選択もあるかもしれない。

    今のプロジェクトが終わるまではやり遂げて「転職はそれから考えたい」という場合でも、転職を延期したり「自分が会社を変え、他の女性社員のロールモデルになる」選択をしたりすることもありうるという。

    なお、転職市場の視点で見ると、女性は27歳前後が求人ニーズも高く「売り手市場」となり、職種・業界を越えた転職も可能になるということだ。

    あわせてよみたい:25歳から29歳の女性たちへ「『王子様捕まえればいい』はダメ」

     
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