33歳で「コンピュータの専門学校」に通いたい! いまから始めても大丈夫ですか? 2016年3月9日 キャリコネNEWS ツイート Q&Aサイトの教えて!gooに、こんな相談が寄せられていました。相談者の903iSさんは、33歳の男性。社会人9年目にして転職願望が芽生え、コンピュータを勉強したいという意欲が高まっているのだそうです。 そこで知識と技術を身につけるため、「コンピュータの専門学校」に行きたいと考えているのだとか。しかし年齢的に不安があるようで、「皆さん、30代で専門学校に通うのはどう思われますか?」と意見を募っています。 「はっきり言って無理」という先輩社会人もいるが 一口にコンピュータの仕事といっても、ハードウェアの仕事ではないと思いますが、プログラマーやシステムエンジニア、WEBデザイナーなどさまざまな職種があります。回答者のcarobさんも、こう心配しています。 「『コンピュータ』というのが随分漠然としていますね。『お店で働きたい』と言っているのと同等です。具体的に何を勉強してどう次の職業に活かすつもりなのか、ご自身の中で明確なものがないと時間の無駄になってしまいかねないですよ」 その仕事に需要や将来性はあるのか、どうやったらその仕事に就けるのか、自分に適性があるのかを調べてからでないと、正しい判断は難しいかもしれません。 社会人経験を積んだ後に新しい学びに挑戦すること自体はよいことですが、役立つスキルを身につけるには体力、根気も必要です。papabeatlesさんは自らの経験を基に「無謀…」とコメントしています。 「30歳でコンピュータを勉強するなんて、はっきり言って無理です。私は教師を退職して大学で数学もコンピュータも授業を受けましたが、私の頭脳では全く太刀打ちできませんでした」 公立教師の定年は60歳。授業でコンピュータを使う機会もほとんどなかった人と同一視できませんが、仕事を辞めて勉強に専念することがベストな方法なのか、楽観視はできません。 「会社を辞めずに通う」というアイデアも その一方で、相談者さんの決断を応援する声も投稿されています。localtombiさんは「全く問題ないと思います。向学心は何歳になっても、その気持ちがあればいい」と支持します。 「知り合いの人は工場勤務でしたが、一念発起して専門学校に通ってワープロやエクセルなどの技術をマスター、採用1人の事務職に入りました」 別の回答者のジプシーさんは、18歳で社会に出て24歳でパン職人に興味を持ち、一念発起して専門学校に通いました。「一年間ですが、10代から70代まで色々な年代が一緒に学びましたよ!」とのこと。パンとコンピュータでは大きな違いがありますが、年齢を気にせず新しい学びを得ようとする人はいるのです。 文科省の調査によると、大学や専門学校で学ぶ「社会人学生」の数は近年増加傾向にあり、2006年度からの6年間で2倍超に。夜間クラスや通信制、サテライト教室を整備する学校も増えており、EFA15ELさんもそういった方法の利用を勧めます。 「会社を辞めずに通うのなら良いと思いますよ。社会人であっても勉強する気が出たのなら、その時にやっておくべきです。辞めてまで通うのは、さすがに無謀だと思いますけどね」 いまは、さまざまな業種や職種の転換期。専門学校の中には3月中の出願でも間に合うところがあるようです。仕事の先行きに不安を感じた人は、いちど調べてみてもいいのかもしれませんね。(ライター:Makiko.N) あわせてよみたい:量産型MARCH卒のユウウツ「言ってみれば足軽じゃん」
33歳で「コンピュータの専門学校」に通いたい! いまから始めても大丈夫ですか?
Q&Aサイトの教えて!gooに、こんな相談が寄せられていました。相談者の903iSさんは、33歳の男性。社会人9年目にして転職願望が芽生え、コンピュータを勉強したいという意欲が高まっているのだそうです。
そこで知識と技術を身につけるため、「コンピュータの専門学校」に行きたいと考えているのだとか。しかし年齢的に不安があるようで、「皆さん、30代で専門学校に通うのはどう思われますか?」と意見を募っています。
「はっきり言って無理」という先輩社会人もいるが
一口にコンピュータの仕事といっても、ハードウェアの仕事ではないと思いますが、プログラマーやシステムエンジニア、WEBデザイナーなどさまざまな職種があります。回答者のcarobさんも、こう心配しています。
その仕事に需要や将来性はあるのか、どうやったらその仕事に就けるのか、自分に適性があるのかを調べてからでないと、正しい判断は難しいかもしれません。
社会人経験を積んだ後に新しい学びに挑戦すること自体はよいことですが、役立つスキルを身につけるには体力、根気も必要です。papabeatlesさんは自らの経験を基に「無謀…」とコメントしています。
公立教師の定年は60歳。授業でコンピュータを使う機会もほとんどなかった人と同一視できませんが、仕事を辞めて勉強に専念することがベストな方法なのか、楽観視はできません。
「会社を辞めずに通う」というアイデアも
その一方で、相談者さんの決断を応援する声も投稿されています。localtombiさんは「全く問題ないと思います。向学心は何歳になっても、その気持ちがあればいい」と支持します。
別の回答者のジプシーさんは、18歳で社会に出て24歳でパン職人に興味を持ち、一念発起して専門学校に通いました。「一年間ですが、10代から70代まで色々な年代が一緒に学びましたよ!」とのこと。パンとコンピュータでは大きな違いがありますが、年齢を気にせず新しい学びを得ようとする人はいるのです。
文科省の調査によると、大学や専門学校で学ぶ「社会人学生」の数は近年増加傾向にあり、2006年度からの6年間で2倍超に。夜間クラスや通信制、サテライト教室を整備する学校も増えており、EFA15ELさんもそういった方法の利用を勧めます。
いまは、さまざまな業種や職種の転換期。専門学校の中には3月中の出願でも間に合うところがあるようです。仕事の先行きに不安を感じた人は、いちど調べてみてもいいのかもしれませんね。(ライター:Makiko.N)
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