「無能と思われたら職場を変えたらいい」5回の転職語るブログが話題 「無能洗脳される前に切り替えるの大事」 2017年2月10日 キャリコネNEWS ツイート ひとつの職場で無能といわれても、それを鵜呑みにして「自分はダメなやつ」などと思わない方がいい。先日はてな匿名ダイアリーに「無能と思われたら職場を変えたらいい」という記事が投稿され話題となった。 投稿者は社会人になって15年、転職回数5回の自称「中年のオッさん」。自らの経験から 「会社で無能扱いされたら自分の能力を悲観するより、会社に合ってないと考えたほうがいい」 という結論を得たという。(文:okei) 上司からは「お前のような奴は何をやっても続かない」と言われ 投稿者は5回の職歴を披露したが、それは「ダメ、有能、ダメ、有能」を繰り返す怒涛の人生だった。1社目は飲食チェーンのチーフで、ブラック企業が大学新卒を食いつぶし始めた時代でもある。料理長の怒号を浴びながらの体力仕事、長時間労働に気力体力を奪われた。 「心も体もすり切れ休みごとに癒しを求め、風俗に通うが勃つこともできず、嬢の胸で泣いて過ごす日々であった」という。半年で布団から出られなくなり出社拒否のまま離職へ。出社できなくなる前日、店長からこんな呪いの言葉をかけられたという。 「お前のような奴は何をやっても続かない」 「根性のない奴は一生負け続ける」 「大卒は考えるだけで、行動が伴わない無能ばかり」 散々な言いようだが、ブラック企業が若者を潰すときよく聞くセリフでもある。 その後3年間引きこもるが、オフ会の縁でWEB制作会社へ。引きこもりの際に培ったアニメやゲームの知識が大いに役立ち、気付けば高給取りに。そこでは明らかに有能な者であり、結婚もしている。まさに適職に出会い起死回生を果たしたのだ。 「無能な人間はいない。無能にされてしまう場があるだけ」 ところが3社目、有能のため引き抜かれた広告代理店では地獄が待っていた。自分の裁量で仕事ができない「調整役」だったのだ。周囲に振り回されながら朝4時過ぎに帰っては10時に出社する日が続き、鬱病が再発。会社の人間からは再び無能扱いされ、退職に追い込まれた。 しかし4度目の転職はうまくいく。転職エージェントから紹介された、役所などを相手にする常駐WEBコンサルの仕事だった。メキメキ頭角を現し、最終的に管理部門のトップに昇りつめた。ここで再び有能になったのだ。 だが現在は、フリーランスとして好きなことだけをやっている。全然稼げてはいないし休みもないが、もう会社に振り回されることなく毎日が楽しいという。 投稿者は、今「無能」と言われて苦しんでいる人たちに向けて、こう語りかける。 「貴方を必要としている職場は確実にあるし、楽しい職場もつらい職場もある。無能と言われるような状況に身を置くのはやめたらいい」 「大丈夫。無能な人間はいない。無能にされてしまう場があるだけだから」 これに共感する人は多く、はてなブックマークは2300以上、Facebookでは1万以上いいね!がついている。 「ほんとこれ 結局仕事はチームや相手、つまり人とするものだから、相性が絶対ある」 「無能洗脳される前に切り替えるの大事。悪い自己イメージを取り払うには時間がかかるので」 など、数多くのコメントが寄せられた。 一部には、「投稿者はそもそも有能な人物でマネできない」という見方もあったが、たとえ同じ職種でもトップや同僚が変わるだけで働きやすさが激変することがある。そもそも無茶な労働環境を変えられず、部下をちゃんと教育できないほうが無能なのではないだろうか。 あわせて読みたい:ホワイト企業の労働環境がやばすぎる
「無能と思われたら職場を変えたらいい」5回の転職語るブログが話題 「無能洗脳される前に切り替えるの大事」
ひとつの職場で無能といわれても、それを鵜呑みにして「自分はダメなやつ」などと思わない方がいい。先日はてな匿名ダイアリーに「無能と思われたら職場を変えたらいい」という記事が投稿され話題となった。
投稿者は社会人になって15年、転職回数5回の自称「中年のオッさん」。自らの経験から
という結論を得たという。(文:okei)
上司からは「お前のような奴は何をやっても続かない」と言われ
投稿者は5回の職歴を披露したが、それは「ダメ、有能、ダメ、有能」を繰り返す怒涛の人生だった。1社目は飲食チェーンのチーフで、ブラック企業が大学新卒を食いつぶし始めた時代でもある。料理長の怒号を浴びながらの体力仕事、長時間労働に気力体力を奪われた。
「心も体もすり切れ休みごとに癒しを求め、風俗に通うが勃つこともできず、嬢の胸で泣いて過ごす日々であった」という。半年で布団から出られなくなり出社拒否のまま離職へ。出社できなくなる前日、店長からこんな呪いの言葉をかけられたという。
散々な言いようだが、ブラック企業が若者を潰すときよく聞くセリフでもある。
その後3年間引きこもるが、オフ会の縁でWEB制作会社へ。引きこもりの際に培ったアニメやゲームの知識が大いに役立ち、気付けば高給取りに。そこでは明らかに有能な者であり、結婚もしている。まさに適職に出会い起死回生を果たしたのだ。
「無能な人間はいない。無能にされてしまう場があるだけ」
ところが3社目、有能のため引き抜かれた広告代理店では地獄が待っていた。自分の裁量で仕事ができない「調整役」だったのだ。周囲に振り回されながら朝4時過ぎに帰っては10時に出社する日が続き、鬱病が再発。会社の人間からは再び無能扱いされ、退職に追い込まれた。
しかし4度目の転職はうまくいく。転職エージェントから紹介された、役所などを相手にする常駐WEBコンサルの仕事だった。メキメキ頭角を現し、最終的に管理部門のトップに昇りつめた。ここで再び有能になったのだ。
だが現在は、フリーランスとして好きなことだけをやっている。全然稼げてはいないし休みもないが、もう会社に振り回されることなく毎日が楽しいという。
投稿者は、今「無能」と言われて苦しんでいる人たちに向けて、こう語りかける。
これに共感する人は多く、はてなブックマークは2300以上、Facebookでは1万以上いいね!がついている。
など、数多くのコメントが寄せられた。
一部には、「投稿者はそもそも有能な人物でマネできない」という見方もあったが、たとえ同じ職種でもトップや同僚が変わるだけで働きやすさが激変することがある。そもそも無茶な労働環境を変えられず、部下をちゃんと教育できないほうが無能なのではないだろうか。
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