• ブラック企業で有給取得できなかった人の声 「退職前なのに膨大な仕事を押し付けられた」「こんなときに休むの?」

    退職日は夜9時まで働かされたという人も 退職日は夜9時まで働かされたという人も

    会社を辞める従業員は、有給休暇が残っていれば消化してから退職日を迎えるのが通常である。ところが、一部のブラック企業ではそうした有休消化も認めないところがあるという。

    技能職の50代男性は、過去に勤務した会社で有給取得を希望したが、「人手不足で忙しいからと、有休消化させてもらえなかった」と語る。

    他にも、ブラック企業で有休消化できなかった人の経験が多数寄せられている。(文:林加奈)

    「退職日は夜9時まで働かされた。ホント鬼!」

    40代女性はパートとして働いていた職場で体調を崩した。本来ならば45分間の休憩があるはずなのに、わずか5分しかとらせてくれなかったり、必ず残業が発生したりと、過酷な労働環境に1年3か月耐えたが、とうとう心療内科に通うこととなり退職を決意。同時に有休を消化したいと店長に伝えると、

    「こんな時に有休をとるつもりなのか?今までの会社でもそうだったのか?そうやって今までいろんな会社を辞めてきたのか?と言い始めたので、1日も有休をとらせてもらえず退職することに」(サービス・販売)

    威圧的な態度で無理やり有休消化を阻まれてしまった女性。今は転職して残業せずに帰宅できたり、急な体調不良でも休ませてもらえたりする会社に勤務しているので、精神的に安定しているという。「もっと早く退職すればよかった」とも語っている。

    また、病院勤務の40代女性は退職の際、有休消化しようとメールで申請したところ、「検討します」という返信のみ。最終的には口頭で威圧的な言葉で「これ以上有給休暇がほしいの?」と言われたという。女性は引っ越しを控えているにもかかわらず、退職日は夜9時まで働かされた。「ホント鬼です」と、当時を振り返る。

    有給消化を拒否され、労基に相談した結果

    表向きは従業員に有休消化させて、実際には出勤させる企業もある。医療・介護の仕事をする30代女性は、

    「サービス残業の強要は当たり前、昇給試験は一度もうけさせてもらえず、身内に不幸があって連休を取れば嫌みの発言ばかり。上司は部下の悪口しか言わない。希望休を出しても通らない。ストレスチェックの結果の面談でさらにストレスを与えられる始末」

    と、ブラックな環境を綴る。その結果、女性は不眠症やうつに追い込まれ退職を決意した。ところが、有給休暇の消化はできないと言われてしまったため、女性は行動を起こした。労基に会社の現状を伝えたのだ。「やっと有休消化が認められた」はずだったが

    「出勤日数残り僅かの時点でとても終わらない量の仕事を押し付けられた。結局、押し付けられた仕事を終わらせるために有休の消化中に出勤し、終わらせた」

    と綴っている。

    ※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」「新型コロナで退職を決意した人」に関するアンケートを募集しています。

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