• 同族経営の会社で“家政婦”扱い、掃除や「弁当」の買い出し⋯「昼休みがその分なくなる」退職した女性 NEW

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    こんな会社に入るんじゃなかった、と一度でも思ったら、その直感を信じて、転職活動を始めたほうがいい。後々、目先のお金よりも時間のほうが貴重だったと後悔することになるからだ。

    埼玉県の50代女性は以前、「宅建士の資格を活かしたい」と就職した不動産会社で、散々な目に遭ったそう。

    「宅建士の資格を活かすどころか、体のいいお手伝いさんでした」

    そこは「株式会社とは名ばかりの家族経営」だったという。(文:天音琴葉)

    初めての業務も「ネットとかで調べてやって」と教えてもらえず

    社長が住宅の設計、社長の弟は大工で家を建てていた。元は「70才近い」という母親の会社だったようだ。社長の座を退いた母親は相談役の肩書で、妹とともに営業をしていた。社長の奥さんは事務だったが役職についていた。

    家族以外の従業員はいなかったのだろうか。そうだとしたら、さぞかし居心地が悪かったに違いない。肝心の仕事内容にも不満があったようだ。

    「そもそもの仕事内容も、不動産会社というより建築の方に力を入れていて、やったこともない住宅の申請をやらされましたが、ネットとかで調べてやって、と、教えてもくれず」

    宅建士は不動産の売買などが本業だから、明らかにミスマッチだろう。しかも

    「私は自分でお弁当持参で行っているのに、その家族のほか弁を毎日買いに行かされました。車で往復20~30分かかってしまいますが、私の昼休みがその分なくなるんです」

    と、前述の通り「体のいいお手伝いさん」に成り下がってしまった女性。

    「床に水が垂れていただけで、奥さんは『あそこに水が垂れてましたよ?』と、自分では拭かず、私に拭きに行かせ⋯⋯」

    とは、確かに同僚に対する態度ではないだろう。

    「書類に不備があったら、その分はお前が払え」の言葉に、ついに堪忍袋の緒が切れた

    従業員の当然の権利である有給休暇も、ろくに取れなかったそうだ。

    「有給は会社の定休日の休みに充ててるから自分では取れないと言われ、子どもがインフルエンザになったら、欠勤扱いで無理やり休まされました」

    有休は労働義務がある日に取得するものだから、これは明らかに違法だ。この時点で転職したほうが良かったが、「昭和のお手伝いさんのようでした」と不満を抱えながらも、文句を言わず働いていた女性。だがついに「トドメ」を刺す出来事が⋯⋯。

    「住宅の補助金の申請書をやらされ、書類に不備があったらお客さんに補助金が出ないから、その分はお前が払え、的なことを言われたことでした。『普通の会社なら、不備がないか上司がチェックしてから提出するものではないですか?』と意見しましたが、もうやっていけないと思い、『こんなことではやっていけません。今日から1か月後に辞めます。1か月前に言えばいいんですよね!?』と退職しました」

    結局、女性はこの家族の「お手伝いさん」として、どのくらいの時間を費やしたのだろうか。

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