フィリピンは「駐在員天国」 3LDKにタダで住め、運転手もついてくる 2014年4月26日 意識が高くない「フィリピン生活」 ツイート こんにちは、のりじぃです。夜はクーラーなしでは眠れない真夏のマニラからお届けしています。今回は、フィリピンで就職するパターンについてご紹介いたします。大きく分けると3つのパターンがあるのですが、待遇の良い順番でご紹介したいと思います。 最初に紹介するのは、「日本企業からフィリピンへの派遣」です。いわゆる駐在員と呼ばれるものですが、給与・福利厚生面での待遇面はピカイチ。2LDKや3LDKのコンドミニアムに、タダで住ませてもらえる日本企業も多いです。 ゴルフや飲み会でも、どこでも連れて行ってくれる マニラ湾沿いの遊歩道 以下、日本の大手企業の駐在員の典型的なケースを紹介しましょう。まず、日本から家族を帯同してフィリピンに赴任する場合は、メイドさんを雇うのが普通で、コンドミニアムにはメイド専用の部屋が用意されています。 メイドさんは、朝5時には起床して掃除や洗濯をこなし、食事の準備もするのですから、日本人の奥さんにとっては大変ありがたい存在となっています。 また、駐在員は、移動用の社用車を貸与されるのが普通です。ただし、自分で運転厳禁の会社が多く、運転手を雇うことになるのですが、これも会社持ちの企業が多いようです。 運転手は通勤だけでなく、ゴルフや飲み会の時などでも使え、どこへでも連れて行ってくれますので、駐在員はまさに社長気分が味わえます。 そもそもフィリピンは、赤信号でもわれ先に交差点に突っ込むなど、交通マナーは最低。自分で車を運転しようと思っても、在住1年以上はかかると思います。 これらに加えて、給与レベルは日本国内での給与と同じか、それ以上のレベルです。最近は現地相場に近づける会社もあるようですが、それでも物価が安く外国人向けサービスが充実したフィリピンは、駐在員天国と言っても良いでしょう。 3年から5年の赴任期間が終了する時には、後ろ髪を引かれる思いで日本に帰国する人が多いのは、そのためです。もしも会社からフィリピン行きを打診されたら、上記のような条件を確認した上で、前向きに考えてみてもいいのではないでしょうか。 現地就職はラクじゃない。月給は10万円台 一方、駐在員以外のパターンでは、生活は楽ではありません。フィリピン就職の2つめのパターンは、現地でローカル社員として日系企業へ就職する方法です。いわゆる日系企業のフィリピンでの現地採用です。 まれに社用車を貸与されることもあるようですが、それはかなりラッキーな方で、ほとんどの場合では現地のフィリピン人と同じように、バスやジープニーを乗り継いで通勤しなければなりません。 給与は手取りで6万ペソから8万ペソの範囲(1円=2.3フィリピンペソとして、13.8万円から18.4万円相当)が相場。家族を持つ日本人が余裕のある生活を送るには厳しい額です。 最後は、フィリピンの現地企業に就職するパターンですが、職種としてはコールセンターが増えています。 給与は手取りで5万ペソから7万ペソの範囲(11.5万円から16.1万円相当)が多いようです。 なお、現地採用の場合のボーナスは「13th Month Pay」と呼ばれ、基本給の1ヶ月分が普通ですが、この「基本給」というのがクセモノです。 実は7万ペソの給与の内訳は、基本給が3万ペソ程度で、残りは「日本語手当」(カッコつけて「ランゲージプレミアム」と呼んだりします)と称する項目になっており、実際に受け取れるボーナスは、たったの3万ペソ(6.9万円)です。 フィリピンの報酬支払いのしくみは、ボーナス1ヶ月分という部分と合わせ、日本の企業にとっては人件費を削減できるので大きなメリットなのでしょう。しかし、こちらで働いている日本人にとっては、厳しい現実なんです。 あわせてよみたい:意識が高くない「フィリピン生活」バックナンバー 【プロフィール】のりじぃマニラ在住、40代後半の独身男性。大学卒業後、大手有名電機メーカーに就職し、入社11年目にフィリピン駐在を命じられる。在籍中に計6年のフィリピン生活を経て退職し、フィリピンの現地メーカーに3年勤務。会社のマレーシア移転に伴いリストラ対象となり、現在は気ままなフリーランス生活中。
フィリピンは「駐在員天国」 3LDKにタダで住め、運転手もついてくる
こんにちは、のりじぃです。夜はクーラーなしでは眠れない真夏のマニラからお届けしています。今回は、フィリピンで就職するパターンについてご紹介いたします。大きく分けると3つのパターンがあるのですが、待遇の良い順番でご紹介したいと思います。
最初に紹介するのは、「日本企業からフィリピンへの派遣」です。いわゆる駐在員と呼ばれるものですが、給与・福利厚生面での待遇面はピカイチ。2LDKや3LDKのコンドミニアムに、タダで住ませてもらえる日本企業も多いです。
ゴルフや飲み会でも、どこでも連れて行ってくれる
以下、日本の大手企業の駐在員の典型的なケースを紹介しましょう。まず、日本から家族を帯同してフィリピンに赴任する場合は、メイドさんを雇うのが普通で、コンドミニアムにはメイド専用の部屋が用意されています。
メイドさんは、朝5時には起床して掃除や洗濯をこなし、食事の準備もするのですから、日本人の奥さんにとっては大変ありがたい存在となっています。
また、駐在員は、移動用の社用車を貸与されるのが普通です。ただし、自分で運転厳禁の会社が多く、運転手を雇うことになるのですが、これも会社持ちの企業が多いようです。
運転手は通勤だけでなく、ゴルフや飲み会の時などでも使え、どこへでも連れて行ってくれますので、駐在員はまさに社長気分が味わえます。
そもそもフィリピンは、赤信号でもわれ先に交差点に突っ込むなど、交通マナーは最低。自分で車を運転しようと思っても、在住1年以上はかかると思います。
これらに加えて、給与レベルは日本国内での給与と同じか、それ以上のレベルです。最近は現地相場に近づける会社もあるようですが、それでも物価が安く外国人向けサービスが充実したフィリピンは、駐在員天国と言っても良いでしょう。
3年から5年の赴任期間が終了する時には、後ろ髪を引かれる思いで日本に帰国する人が多いのは、そのためです。もしも会社からフィリピン行きを打診されたら、上記のような条件を確認した上で、前向きに考えてみてもいいのではないでしょうか。
現地就職はラクじゃない。月給は10万円台
一方、駐在員以外のパターンでは、生活は楽ではありません。フィリピン就職の2つめのパターンは、現地でローカル社員として日系企業へ就職する方法です。いわゆる日系企業のフィリピンでの現地採用です。
まれに社用車を貸与されることもあるようですが、それはかなりラッキーな方で、ほとんどの場合では現地のフィリピン人と同じように、バスやジープニーを乗り継いで通勤しなければなりません。
給与は手取りで6万ペソから8万ペソの範囲(1円=2.3フィリピンペソとして、13.8万円から18.4万円相当)が相場。家族を持つ日本人が余裕のある生活を送るには厳しい額です。
最後は、フィリピンの現地企業に就職するパターンですが、職種としてはコールセンターが増えています。 給与は手取りで5万ペソから7万ペソの範囲(11.5万円から16.1万円相当)が多いようです。
なお、現地採用の場合のボーナスは「13th Month Pay」と呼ばれ、基本給の1ヶ月分が普通ですが、この「基本給」というのがクセモノです。
実は7万ペソの給与の内訳は、基本給が3万ペソ程度で、残りは「日本語手当」(カッコつけて「ランゲージプレミアム」と呼んだりします)と称する項目になっており、実際に受け取れるボーナスは、たったの3万ペソ(6.9万円)です。
フィリピンの報酬支払いのしくみは、ボーナス1ヶ月分という部分と合わせ、日本の企業にとっては人件費を削減できるので大きなメリットなのでしょう。しかし、こちらで働いている日本人にとっては、厳しい現実なんです。
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【プロフィール】のりじぃ
マニラ在住、40代後半の独身男性。大学卒業後、大手有名電機メーカーに就職し、入社11年目にフィリピン駐在を命じられる。在籍中に計6年のフィリピン生活を経て退職し、フィリピンの現地メーカーに3年勤務。会社のマレーシア移転に伴いリストラ対象となり、現在は気ままなフリーランス生活中。