• フィリピンで感じる「日本はやっぱりスゴイ先進国」ということ

    こんにちは、のりじぃです。相変わらず真夏のマニラからお届けしています。前回、フィリピンで働く日本人の給与相場について紹介しましたが、今回は給与から天引きされる金額などについて付け加えたいと思います。

    前回も触れたように、日本から駐在員として派遣されるケースが一番優遇されており、日本での給与と変わらないかそれ以上となっています。会社規模にもよりますが、大企業ほど厚遇となっています。

    10年加入で年金支給するフィリピン

    マニラ湾の光景 マニラ湾の光景

    続いて日系企業にローカル社員として働く場合で(中には厚遇のポストもまれにあるようですが)、フィリピンの現地企業に就職する場合になると、日本の水準よりかなり低い水準に置かれることは覚悟しなくてはなりません。

    給与から自動的に天引きされるのは、所得税のほか、SSS(Social Security Service)と呼ばれる社会保険(会社と個人で折半)、入院した時に使えるPhilhealth、そしてPag-ibigと呼ばれる住宅ローン借り入れ時の積み立てです。

    フィリピンでは前述の3つを合わせて、月額1,000ペソ(約2300円)程度が天引きとなります。SSSは、60才になるまでに最低10年間加入すると、年金が支給されるようです。日系企業では所得税分を会社が負担する場合もあり、これから就職しようとする方は、事前に調べておくことをオススメします。

    ところで、フィリピンで就職するためには就職するには、「NBIクリアランス」が必要になります。これは「無犯罪証明書」のことで、入社する会社に提出しなければなりません。

    NBIはNational Bureau Investigationの略称で、アメリカで言うところのFBIのような機能を持っているのですが、このクリアランスを取得するのがとても厄介なのです。

    書類取得に炎天下で何時間も待たされる

    クリアランス取得のためには、朝7時にはNBIオフィスまで出かけなくてはなりません。朝9時に受付が始まるのですが、この時点で取得希望者が長蛇の列となっています。しかもオフィスビルの中には入れず、炎天下の暑い中、何時間も待っていなければなりません。

    オフィスビルにやっと入ることができ、自分の順番となり、写真を撮られ指紋を取られます。そして、ようやく申請が終わっても、日本人のような外国人の場合はクリアランスの受け取りに1週間も待たされてしまいます。

    その受け取りでもまた待たされることになり、日本人にとっては、もう本当にありえない光景です。これが日本であれば、まず屋外で待たされることはありませんし、申請後でも長時間待たされることはないと思います。

    先進国である日本を後にして発展途上国で生活するということは、生活のすべてにおいて不便さを受け入れるということでもあります。日本の運転免許センターのようにきちんとシステム化されている日本は、やっぱり先進国だな、とつくづく思わされます。

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    【プロフィール】のりじぃ
    マニラ在住、40代後半の独身男性。大学卒業後、大手有名電機メーカーに就職し、入社11年目にフィリピン駐在を命じられる。在籍中に計6年のフィリピン生活を経て退職し、フィリピンの現地メーカーに3年勤務。会社のマレーシア移転に伴いリストラ対象となり、現在は気ままなフリーランス生活中。

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