• フィリピンの交通機関で見かける「日本語」 日本人の多くの血税が使われている

    こんにちは、のりじぃです。相変わらずの暑さで、自宅にいる時間が長くなると、その分エアコンの電気代がかさむのがネックになるフィリピンです。

    フィリピンの電気代はアジア圏内の国々と比較すると高額なので、24時間営業で無料のWi-Fiが使えるレストラン等で仕事をすることが多くなりました。

    6月から11月は雨で街が「川」になることも

    フィリピンでは、これから6月から11月にかけての雨季には、一部のエリアが「川」となり、交通機関がストップすることがよくあります。帰宅時に大雨が降ると多くの人が帰宅難民になり、数時間かけて歩いて帰宅する様子が見られます。道路の排水システムが整備されていないフィリピンでは、通勤は一苦労です。

    ただし、マニラで運営されている都市鉄道のMRT(Metro Rail Transit)やLRT(Light Rail Transit)は、高架なので大雨が降っても比較的影響は少ないです。

    MRTの車内には、日本からのODA(政府開発援助)で供与されたことを示すステッカーが貼られているのを見ました。LRTの方にも、各車両内に製造元を示す「××車両」という日本語のプレートが付けられています。

    空港や道路にも日本からのODAを示すプレートが付けられており、日本人の多くの血税がフィリピンのインフラ整備のために使われていることがよくわかります。

    さて、このMRTとLRT、初乗り10ペソ、23円程度で、交通渋滞の影響もなく便利なのですが、特に通勤時間帯では乗るまでが大変です。切符を買うのに一苦労で、自動券売機はなく、券売窓口は長蛇の列。汗だくになって列に並びます。

    唯一救われるのは、Stored Value Ticketと呼ばれるプリペイドカード100ペソ(230円程度)が売られていることです。カードの有効期間は3ヶ月で、カード残高が初乗り相当の10ペソ未満になっても、追加料金を補充せずに10ペソ以上の区間を1度だけ乗車することができます。これをLast Lucky Rideと呼んでいます。

    「どこでも乗り降りバス」が欠かせないワケ

    MRTの混雑を報じる現地紙MRTの混雑を報じる現地紙

    鉄道以外の通勤手段としては、フィリピンで働く多くの日本人、特に未婚の方は、オフィスに近いコンドミニアムに住み、通勤も徒歩という方が多いようです。

    家庭を持っている日本人は、鉄道のほか、ジプニーやバスで通勤している方も多いです。ジプニーは初乗り8ペソ(18円程度)、バスはエアコンバスが初乗り12ペソ(28円程度)と安く、どちらも手を挙げればどこでも止まってくれ乗車でき、どこでも下車することができるので、非常に便利です。

    この「どこでも乗り降りシステム」が、道路渋滞の原因のひとつになっているわけですが、文句は言えません。常夏の国フィリピンでは、外を5分も歩けば汗でびっしょりです。そのため、フィリピンでは欠かせないシステムになっているようです。

    またフィリピンでは、日本の中古バスをよく見かけます。左ハンドルに改造され、座席も多くの乗客を乗せられるように小ぶりのものに交換しています。機能はしていませんが、たまに日本語の「降車ボタン」が付いたままのバスもあり、日本が懐かしくなります。

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    【プロフィール】のりじぃ
    マニラ在住、40代後半の独身男性。大学卒業後、大手有名電機メーカーに就職し、入社11年目にフィリピン駐在を命じられる。在籍中に計6年のフィリピン生活を経て退職し、フィリピンの現地メーカーに3年勤務。会社のマレーシア移転に伴いリストラ対象となり、現在は気ままなフリーランス生活中。

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