• 人事評価の方法を知って昇進、昇給を狙おう

    仕事を頑張っていれば「昇進したい」「昇給したい」と考えるのは自然なことです。人事評価制度について理解を深め、キャリアアップに役立てていきましょう。

    目次
    昇進や昇給の為に人事評価は気にしたい
    人事が評価する主なポイントとは?
    大切なのはきちんと評価してくれる会社であること!

    昇進や昇給の為に人事評価は気にしたい

    人事が評価するポイントを知ろう 人事が評価するポイントを知ろう

    そもそも人事評価制度というのは、会社側が社員を評価するための社内制度のことです。賃金や昇給に関する査定を「人事考課」と呼ぶこともありますが、こちらも人事評価の一部と考えていいでしょう。一般的には、半年・1年ごとに評価されます。

    人事が評価する主なポイントとは?

    評価の方法や判断基準は会社によってさまざまですが、大まかな評価軸を知っておきましょう。以下の3つが重要なポイントだと言われています。

    1.業績考課
    成績考課とも呼ばれます。「目標を達成しているか」「仕事で結果を出しているか」という観点ですが、結果を出すまでの過程も評価の対象となります。営業であれば売上成績がわかりやすい判断材料になるでしょう。当然仕事の難易度が高いほど、目標を達成したときの評価も上がります。

    2.能力考課
    企業の人事制度では、担当する仕事に応じて階層や等級を定めているケースが多いでしょう。等級が上がるほど求められる要件の難易度も上がっていきます。そして、能力考課はこの要件に対してレベルを満たしているかどうか評価されます。

    3.情意考課
    態度考課とも呼ばれます。遅刻をしない、社内のルールを守るといったモラル面や協調性、仕事への責任感、自発的に仕事をこなす姿勢などを見られます。定量評価が難しく、評価する上長や社風によって評価が変わりやすい部分です。

    かつては年功序列に重きを置かれることが多く、勤続年数が長くなるほど昇給していくことがよくありました。終身雇用を前提とする考え方で、実力がある若手は不満を抱きやすいですが、「きちんと勤め続ければ評価される」という点では安心感があります。

    しかし、最近は大企業であっても終身雇用が当たり前とは言えなくなり、年功序列より成果主義的な考え方が重視される傾向が強くなっています。

    大切なのはきちんと評価してくれる会社であること!

    一般的には評価制度が公平な会社のほうが働きやすいと言えるでしょう。しかし、制度があるだけで実際には機能していない会社もあるようです。働く人の口コミを一部ご紹介します。

    昇格のためには試験があり、それの結果+それまでの人事評価によって昇格が決定していく。人事評価にいては支店長の意向や所属する支店の業績によるものが大きく、若干の不公平性は否めない。試験の結果は自分の頑張り次第だが、他については普段から気に入られるような行動も必要となってくるかもしれない。(営業 20代前半 男性 正社員)

    この企業の場合、上長の意向によって評価が変わるように感じる人もいるようです。

    年功序列の風土が非常に強いです。人事評価シートなどがあるものの、基本的に成果が査定に響くことは稀です。資格や博士号なども査定に関係することになっていますが、資格手当などは一切なく、同時期の入社で資格や学位の無い方との待遇の差はほとんどありません。(技術関連職 30代前半 男性 正社員)

    こちらは、制度と実態に差がある例です。資格があれば評価につながるはずが、実際には年功序列で評価される風土のようです。

    非常に公平に人事評価がなされていると思う。リーダーシップがあったり、社内の人や、クライアントとのコミュニケーションがスムーズに取れる人が出世している。それはあまり年齢などとはとくに関係ないように思う。あとは、専門家集団なので当たり前だが、専門知識や経験を蓄積していく必要がある。また、有資格者でないとおそらく出世はできないのだろう。(会計コンサルタント 20代前半 男性 正社員)

    実力をつけて早くから活躍したい場合は、こうした成果主義で働ける職場を選ぶといいでしょう。

    ボーナスがとてもよいです。入社時にも100万近く支給されました。また人事評価の仕組みもしっかりしており、面談が半年に1回あります。数字的な貢献ができた場合に、評価されます。自ら考え行動し成果を出すことが必須となります。(営業 20代前半 女性 正社員)

    こちらも成果主義の営業職で、売上に貢献した場合に評価につながる例です。ただし、言われた通りにこなすだけではなく、自発的に仕事をする姿勢が大事なようです。

    人事評価制度は、公にされている情報だけではどうしても実態を掴みづらいものです。ぜひキャリコネに無料登録して口コミを確認してみましょう。今の企業に勤め続ける場合も、他の社員・元社員の意見をチェックすると昇給・昇格の参考になります。

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    CASE1 30代前半男性

    私は社会人になってからは、仕事はとにかく実績が重要と考え、「簿記の2級や1級を持ってます」より「実務で年次決算ができます」が早く言えるよう、とにかく実務経験を磨いてきました。結果、その姿勢や実績が認められ、私は簿記3級しか持っていませんが転職先ではすぐに経理課長を任されるようになりました。

    CASE2 20代後半男性

    私の会社は規模が小さく、上の空きポジションが回ってこないとも言われていたのですが、私は「小さな組織であるからこそ、柔軟に変えられるはず」と考え、上長に部署や役職の新設や配置転換を自ら提案したところ、日頃の仕事の成果の他にこの点も評価され、制作マネージャーになれました。

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