昇進・昇格　何が違うの？

2018年6月27日
特選転職コラム

「昇進」や「昇格」はおめでたいものですが、言葉の意味をしっかり理解していない人もいるかもしれません。しっかり違いを知っておきましょう。

目次: 「昇進」と「昇格」。言葉の正しい意味を知ろう; 等級が上がるのが「昇格」; 昇進・昇格となれば昇給も？

「昇進」と「昇格」。言葉の正しい意味を知ろう

「昇進」と「昇格」何が違うの？

「昇格」よりも「昇進」のほうがよく使われる印象があるかもしれません。
まず、昇進というのは「地位が上がる」ことを指します。会社の場合は、一般社員から主任になる、主任から係長になる、係長から部長へ……といった具合に職位（肩書き）が上がることを昇進と言うわけです。

一方、昇格は組織内の「等級が上がる」ことを指します。実は昇格しても昇進しないことはよくあるのです。

等級が上がるのが「昇格」

例えば、サッカーにはJ1リーグとJ2リーグがありますが、チームがJ2からJ1に上がる場合は「昇格」と言います。

企業にも職能資格制度（あるいは職務等級制度、役割等級制度）があり、能力に応じて資格等級を定めていることが多いのです。例えば、新入社員は1等級からスタートし、能力が認められれば2等級に上がる、という具合に昇格していきます。

ただし、仮に3等級以上が主任クラスという企業の場合でも、「3等級になる＝主任になる」というわけではありません。ポストは限られており、必ずしもタイミング良く空きが出るとは限らないためです。同じ等級であっても、職位が異なるケースは多く存在します。

昇進・昇格となれば昇給も？

一般的には、職位や等級によって給与が決まるため、昇進・昇格に伴って「昇給」（給料が上がる）するケースが多いでしょう。また、本来そうであるべきです。

しかし、なかには昇格して難易度が高い仕事をこなすようになったのに、昇給しない企業も存在するようです。
また、管理職になった場合、自分自身の労働時間は管理されなくなり、残業手当や休日手当等が出なくなることも多いのです。昇進に伴って昇給したとしても、それまであった残業代がなくなることで、全体の収入が減ってしまう人もいます。

昇進した人に「昇格おめでとうございます」と言ってしまったり、昇格したのに知人に「昇進した」と報告してしまったりすると、自分が恥ずかしい思いをすることになります。これを機に違いを覚えておきましょう。

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