• 上司に過剰に責められる……これってパワハラ?

    上司から過剰だと思われるような厳しい叱責を受けてしまったとき、「もしかしてパワハラでは?」と感じたことがある人もいるかもしれません。それが度重なると、会社に行くのも憂鬱になってしまいます。どうすればいいのでしょうか。

    目次
    そもそもパワハラって何?
    パワハラの具体的な判断基準とは?
    自分に出来る対処は?

    そもそもパワハラって何?

    どのような行為がパワハラになるのか? どのような行為がパワハラになるのか?

    厚生労働省は、職場のパワハラ(パワーハラスメント)について、
    「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」
    と定義しています。

    また、一般的にはよほど悪質でない限り、こうした行為が「継続的に」行われている場合にパワハラだとするケースが多いようです。

    パワハラの具体的な判断基準とは?

    では、具体的にどのような行為が「業務の適正な範囲」を逸脱していると言えるのでしょうか。

    例えば、殴る・蹴るといった身体的への攻撃や、暴言・侮辱といった精神面での攻撃。無視や仲間外れ、不可能なことを繰り返し要求してくる、プライベートに過剰に立ち入ってくる、といった行為は業務を遂行するうえで不要であることが明らかでしょう。これらは全てパワハラに当たります。

    また、パワハラと言えば上司が部下に対してするもの、というイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。先輩や同僚、もしくは部下から上司に対してであっても、パワハラは成立します。
    パワハラ問題が叫ばれて上司が叱りづらくなっていることを背景に、上司に対しての暴言や集団での無視などを行うケースもあるようです。こちらも職務上の権力とは異なる「優位性」を背景にしたパワハラ行為と言えます。

    では、実際にパワハラを受けた経験がある人の口コミを見ていきましょう。

    システム関連の技術者とのやりとりで、執拗な罵声・暴言・怒号を浴びせられた。理不尽なことで怒鳴られて精神的に疲弊したこと。過去にもパワハラが耐えなかったとのうわさを聞いたため、将来的に成長が見込めない会社だと思い退職をきめた。(営業 20代前半 男性 正社員)

    直属の上司ではなくても、このケースのように他職種の人からパワハラを受けるケースもあります。

    社風としては体育会系。パワハラや旧態依然とした非生産的な作業も多い。仕事ができない人は詰められるし、それによって精神や身体を壊す人も多い。また最大の問題は、その原因となった上司は特に責任を問われることはなく、「何人潰した」だの武勇伝のように語る人も多数いることだろう。このような文化や社員に対して、多少の浄化はしてきているものの、役員などの上層部にそれを良し(というか当たり前)とする人も残っているため、「普通の会社」となるにはまだ時間がかかるものと想像される。(営業事務・管理事務 30代前半 女性 正社員)

    特定の人物だけではなく、組織としてパワハラを容認する風土がある職場もあるようです。この場合、社内で助けを求めづらくなってしまいます。

    直属の女性上司からのパワハラでした。私は預金の窓口に配属されましたが、預金全体の人間関係が非常にギスギスしていて陰口を言い合っている状態でしたので、耐えられず転職を決意致しました。支店全体の環境は悪くないのですが、預金、融資、渉外それぞれのグループで仲良くしている支店だったため、直属上司からのパワハラを相談できる上司がいませんでした。また、研修制度が充実しているはずなのに入社後1ヶ月間の研修では意識向上や自己啓発ばかりで、支店に配属して業務に役立つスキルも持てないまま支店に配属され、窓口に放り出されました。他に新人教育制度がありますが、実際はとても人手不足な支店が多く、自分で手一杯な先輩や上司ばかりなので分からないことを聞くにもとても気を遣いました。退職の手続きをする際も、人事部からは特に連絡もなかったので問題意識を持つことや社内環境の向上を図る意識を持ってくれていないんだ、と実感しました。(事務管理 20代前半 女性 正社員)

    こちらも、パワハラがあるうえに雰囲気が悪く、周囲の人に相談しづらい職場のようです。

    代表取締役は気分の上下が激しい。
    突然声を荒げて怒り出すことがあったり、業務上の指示が5分前と真逆に変わったりと、指示通りに動いても怒られることが多く、パワハラと感じて退職する者も多い。
    過去の話を聞くと、社員の家族や本人の出産・病気時などの気遣いがあったりと感謝している人も多いので、加齢が原因で昔は違ったのかもしれない。(その他 20代後半 男性 正社員)

    会社の顔である代表取締役がパワハラをしているケースです。社員が意見するのが難しく、改善しづらい面があります。

    自分に出来る対処は?

    パワハラの内容はケースバイケースのため、全てのパワハラ行為を列挙することはできません。受けた本人がどう感じるかが重要でしょう。つらいときや困ったときは、ひとりで抱え込まずに会社や外部の相談窓口等で話をしてみてください。

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    困った上司は、部下社員をこんなに追いこんでいる!
    困った上司と我慢して一緒にずっと仕事をしている部下社員には、以下のような悪い事態が起こる可能性があります。
    いずれはこんな危険な状態に
    困った上司はどんな職場でも発生し得るものですが、その主な発生原因は独立行政法人労働政策研究・研究機構が平成24年4月に発表した「職場のいじめ、嫌がらせ、パワーハラスメント対策に関する労使ヒヤリング調査」によると、
    困った上司の発生原因
    などの職場の働く環境に起因すると言われています。

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