CDショップ業界 売れないのは「曲」だけでなく「店づくり」も原因か? 2013年3月7日 企業徹底研究 ツイート 音楽CDは売れなくなっている。原因は「ネット配信でダウンロードして聞ける」だけではない。CD、ダウンロードを問わず、これまで音楽をたくさん聞いて、おカネを使ってくれた10~20代の若者が少子化で減っていることも大きな要因となっている。 日本レコード協会によると、音楽ソフト総生産額は1990年の3877億円から98年には6074億円と約1.5倍に拡大した。この時期を音楽業界では「黄金の90年代」と呼んでいる。しかし、その後は2011年まで市場は縮小。ピークの半分以下となり、85年の水準まで落ち込んだ。 これに伴って、シングルのミリオンセラー(売り上げ100万枚以上)も、96年には安室奈美恵やPUFFY、久保田利伸など23枚もあったが、07年の秋川雅史「千の風になって」を最後に08、09年は1枚も出なくなった。 その危機を救ったのがAKB48だ。10年10月発売の「Beginner」から12年末まで2年余りで11枚のミリオンシングルを連発。12年にはAKB48のシングル5枚、アルバム1枚に少女時代、コブクロ、Mr.Children(2枚)のアルバムと合計10枚のミリオンセラーが出て、総生産額が前年より上向き、13年続いた右肩下がりの長期低落傾向に歯止めをかけた。 AKB48についてはCDに特典でつく握手券など「AKB商法」がいろいろ批判されている。しかし、少なくとも音楽ビジネスに関わる人にとっては、“救いの女神”といえるだろう。 そんな音楽業界と、一般消費者との接点になってきたのが街のCDショップだ。今回は、このCDショップについて、キャリコネに寄せられた各社社員の声を見ながら業界を分析していこう。 ◇ 構造不況で音楽好きでなければやっていられない給与水準 CDショップは、昔の楽器・レコード店からの老舗、全国チェーンの大型店、日本に進出した外資系などが展開。売り上げ順で見ると、以下のような顔ぶれになる。 タワーレコードのオーナーはNTTドコモとセブン&アイホールディングス(HD)、HMVのオーナーはローソン、新星堂のオーナーはワンダーコーポレーション。山野楽器、ディスクユニオン、京都が本社のJEUGIA(ジュージヤ、旧・十字屋)は独立系だ。新星堂はジャスダック、JEUGIAは大証2部に上場している。 音楽CD専門店ではないが、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、連結売上高1726億円)が展開するレンタルビデオチェーン「TSUTAYA」も店舗で音楽CDを販売している。同社はヴァージンメガストアの旧店舗や静岡のすみやといったローカルチェーンを吸収。リアル店舗では、現在、事実上の業界トップといっても差し支えない。 一方、今やCDショップは構造不況業種といわれている。そのせいもあってか、報酬に対する社員の不満は少なくないようだ。 「小売業のために基本給自体が安いです。正社員であっても手取りで17万ぐらいでしょうか。ボーナスは夏と冬に支給され給料の一カ月分ぐらいです」(タワーレコード、20代後半の男性社員、年収300万円) 「あまりにも給料が少なすぎる。これでは社員のやる気も起こらないだろう。どれだけ頑張っても会社が不景気なので昇進する可能性は難しいだろう」(HMVジャパン、20代後半の男性契約社員、年収204万円) 「もう何年も前から不況による人員整理が行われているので、報酬についてもあまり期待しない方がいいでしょう。まあ目に見える成果を残さなければ報酬に反映されることがないのは当然と言えば当然ですが、その『成果をあげる』ことが困難な状況であるのは間違いありません」(新星堂、30代後半の男性社員、年収500万円) 「音楽業界自体の給与水準が低いが、ここ数年、昇給およびボーナスはゼロであった。音楽好きでなければやってられない給与レベルである。そんな中でも仕事量が多い、少ない、質が高い、低いの差が給与に反映されればいくらかモチベーションになるのだが」(山野楽器、30代後半の男性社員、年収330万円) 「通勤・通学帰りにターミナル駅の近くにある店に気軽に立ち寄れる」。この点がCDショップではビジネスとして重要になる。そのため、業界では東京であれば「渋谷、新宿、池袋の店は絶対死守」というように主力店舗の完全撤退を避ける傾向がある。 結果、市場が縮小すると同じ地域でパイの食いあいが熾烈(しれつ)を極めることになる。そのしわ寄せは店舗の人員削減、社員一人の業務負担増、非正規雇用シフト、人材の質の低下となって現れてくる。実際、山野楽器で働く男性社員(30代後半)は、こう嘆いている。 「業界の不況や縮小の中で将来性は皆無である。業績が回復する見込みのない部署(特に店舗)をほとんど潰さずに先に人を切ったところに問題がある。若い人材の投入と仕事の量/質が高い人材の保護をしない限り、最後の砦である『歴史』と『知名度』でさえも崩れてしまいかねないと思う」 店舗でのサービスの質が低下すれば、お客の店離れが進む。いくら音楽好きでもCDショップを素通りして電車を乗り換えてしまうだろう。そうなれば「CDをネット通販で買う」「音楽はネット配信で聞く」という流れになるのは、自明の理だ。 ◇ 「無名アーティストを世に出すきっかけ」が仕事のやりがい 英国・リバプールのレコード店店主だったブライアン・エプスタインが無名時代のビートルズを発掘し、4人の若者の生活の面倒をみて自らマネージャーになって売り出して大成功したというのは有名な話だ。 日本でも昭和の時代の楽器・レコード店は地元の音楽好きのたまり場で、店主が「コレは!」と思った才能を物心両面で支援し、後のカリスマバンドや有名ミュージシャンが巣立ったストーリーが語られてきた。 今でもインディーズCDの企画・制作を行って若手を育成しているチェーンはある。ただ、そうした会社ではなくても自主的に隠れた才能を発掘しようと努力する現場の社員は少なくない。そして、それが仕事の醍醐味にもなっているようだ。 「バイヤーになると、メーカーとの仕入れ交渉の際に一足早く新譜を聴くことができます。地域にあった商品を仕入れ、無名のアーティストを世に出すきっかけになった時には何とも言えない達成感を味わえます」(タワーレコード、20代前半の女性契約社員) 「音楽好きならば最新情報や発売前の音源、業界ならではの話などが聞けるのが楽しいですね。また、だいたい好きなジャンルの部門売り場担当になれるので、自分で売り場を工夫したりPOPを書いたりしたりして売り上げが上がったりするのが単純に嬉しいです」(ディスクユニオン、30代前半の男性アルバイト) こうした声は、大げさに言えば、一介の店員でも音楽文化の発展に少しは貢献していると感じられるということだろう。 ◇ “大人の男性”を満足させるショップが打開策に CDショップ業界から伝わってくるのは暗いニュースばかりだ。ジャスダック上場企業のすみや(静岡)は10年に全事業をCCCに譲渡して清算・解散。東京・六本木の名所だった7位のWAVEは11年に自己破産し消滅した。 外資勢も、80年に札幌市に第1号店を出したタワーレコードは米国では06年に全店舗を閉鎖しネット専業に変わり、90年に東京・渋谷に第1号店を出したHMVは英国本社が13年1月に経営破綻した。ただ、HMVジャパンは2010年にローソンが全株式を取得済みだった。 90年に東京・新宿に第1号店を出したヴァージンメガストアも英国本社がMBO(経営陣による自社買収)で買収された後に09年1月には日本での営業を終了。ほとんどの店舗で看板がTSUTAYAに変わった。CDショップのビジネスは、日本だけでなく世界中で行き詰まっている。では、本当に夢も希望もないのだろうか。 興味深い調査がある。日本レコード協会が2月12日に発表した「音楽メディアユーザー実態調査」報告書によると、新品CD(アルバム・シングル)の平均購入数が増加した層は、「男子高校生」と「50代以上の男性」だった。 注目は50代以上の男性で、この層は男子高校生と比べ、「団塊の世代」も含まれるため、人口はケタ違いに多い。また、CDアルバム・シングルの購入者を年代別に分けると、多数を占めたのは「30代男性」(19.5%)と「40代男性」(12.6%)で、音楽のネット配信でも同じだった。 このデータに、CDショップの生き残りのヒントがある。それは、「30代以上の大人の男性をもっと大事にする」ということだ。 データが示しているのは少子化で若者客が減っている中、もっと上の世代を開拓すれば落ち込みをカバーできるという可能性だ。 彼らが音楽CDを買う層であることは、調査から証明されている。しかし、店舗は内・外装、品揃え、雰囲気、接客で、そうした人たちを遠ざけるような店づくりばかりになっているのが現状だ。 品揃えが豊富、落ち着いた雰囲気、担当分野の音楽に深い知識を持った店員とじっくりと会話しながら、試聴もできて、お気に入りの1枚を選んで買える。こうしたショップがあれば、30代以上から「あの店は違う」と人気を呼び、繁盛する可能性は高い。 また店でミニライブのようなイベントを企画すれば、さらに良いだろう。日本レコード協会の調査では、ライブ・コンサートの後、会場でCDを購入する人は40代が8.5%、50代が12.2%、60代が18.5%と年齢が上がるほど増えている。大人は、生で聴いた音楽が気に入れば、その場でCDを買って、何度も聞き直したくなるものなのだ。 「いい曲が出ないから」。CDショップの関係者は音楽CDが売れない理由を曲に責任転嫁している。しかし、原因は自らにもあり、「いい店がないからお客に来てもらえない」ということに、早く気が付くべきだろう。
CDショップ業界 売れないのは「曲」だけでなく「店づくり」も原因か?
音楽CDは売れなくなっている。原因は「ネット配信でダウンロードして聞ける」だけではない。CD、ダウンロードを問わず、これまで音楽をたくさん聞いて、おカネを使ってくれた10~20代の若者が少子化で減っていることも大きな要因となっている。
日本レコード協会によると、音楽ソフト総生産額は1990年の3877億円から98年には6074億円と約1.5倍に拡大した。この時期を音楽業界では「黄金の90年代」と呼んでいる。しかし、その後は2011年まで市場は縮小。ピークの半分以下となり、85年の水準まで落ち込んだ。
これに伴って、シングルのミリオンセラー(売り上げ100万枚以上)も、96年には安室奈美恵やPUFFY、久保田利伸など23枚もあったが、07年の秋川雅史「千の風になって」を最後に08、09年は1枚も出なくなった。
その危機を救ったのがAKB48だ。10年10月発売の「Beginner」から12年末まで2年余りで11枚のミリオンシングルを連発。12年にはAKB48のシングル5枚、アルバム1枚に少女時代、コブクロ、Mr.Children(2枚)のアルバムと合計10枚のミリオンセラーが出て、総生産額が前年より上向き、13年続いた右肩下がりの長期低落傾向に歯止めをかけた。
AKB48についてはCDに特典でつく握手券など「AKB商法」がいろいろ批判されている。しかし、少なくとも音楽ビジネスに関わる人にとっては、“救いの女神”といえるだろう。
そんな音楽業界と、一般消費者との接点になってきたのが街のCDショップだ。今回は、このCDショップについて、キャリコネに寄せられた各社社員の声を見ながら業界を分析していこう。
◇
構造不況で音楽好きでなければやっていられない給与水準
CDショップは、昔の楽器・レコード店からの老舗、全国チェーンの大型店、日本に進出した外資系などが展開。売り上げ順で見ると、以下のような顔ぶれになる。
タワーレコードのオーナーはNTTドコモとセブン&アイホールディングス(HD)、HMVのオーナーはローソン、新星堂のオーナーはワンダーコーポレーション。山野楽器、ディスクユニオン、京都が本社のJEUGIA(ジュージヤ、旧・十字屋)は独立系だ。新星堂はジャスダック、JEUGIAは大証2部に上場している。
音楽CD専門店ではないが、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、連結売上高1726億円)が展開するレンタルビデオチェーン「TSUTAYA」も店舗で音楽CDを販売している。同社はヴァージンメガストアの旧店舗や静岡のすみやといったローカルチェーンを吸収。リアル店舗では、現在、事実上の業界トップといっても差し支えない。
一方、今やCDショップは構造不況業種といわれている。そのせいもあってか、報酬に対する社員の不満は少なくないようだ。
「小売業のために基本給自体が安いです。正社員であっても手取りで17万ぐらいでしょうか。ボーナスは夏と冬に支給され給料の一カ月分ぐらいです」(タワーレコード、20代後半の男性社員、年収300万円)
「あまりにも給料が少なすぎる。これでは社員のやる気も起こらないだろう。どれだけ頑張っても会社が不景気なので昇進する可能性は難しいだろう」(HMVジャパン、20代後半の男性契約社員、年収204万円)
「もう何年も前から不況による人員整理が行われているので、報酬についてもあまり期待しない方がいいでしょう。まあ目に見える成果を残さなければ報酬に反映されることがないのは当然と言えば当然ですが、その『成果をあげる』ことが困難な状況であるのは間違いありません」(新星堂、30代後半の男性社員、年収500万円)
「音楽業界自体の給与水準が低いが、ここ数年、昇給およびボーナスはゼロであった。音楽好きでなければやってられない給与レベルである。そんな中でも仕事量が多い、少ない、質が高い、低いの差が給与に反映されればいくらかモチベーションになるのだが」(山野楽器、30代後半の男性社員、年収330万円)
「通勤・通学帰りにターミナル駅の近くにある店に気軽に立ち寄れる」。この点がCDショップではビジネスとして重要になる。そのため、業界では東京であれば「渋谷、新宿、池袋の店は絶対死守」というように主力店舗の完全撤退を避ける傾向がある。
結果、市場が縮小すると同じ地域でパイの食いあいが熾烈(しれつ)を極めることになる。そのしわ寄せは店舗の人員削減、社員一人の業務負担増、非正規雇用シフト、人材の質の低下となって現れてくる。実際、山野楽器で働く男性社員(30代後半)は、こう嘆いている。
「業界の不況や縮小の中で将来性は皆無である。業績が回復する見込みのない部署(特に店舗)をほとんど潰さずに先に人を切ったところに問題がある。若い人材の投入と仕事の量/質が高い人材の保護をしない限り、最後の砦である『歴史』と『知名度』でさえも崩れてしまいかねないと思う」
店舗でのサービスの質が低下すれば、お客の店離れが進む。いくら音楽好きでもCDショップを素通りして電車を乗り換えてしまうだろう。そうなれば「CDをネット通販で買う」「音楽はネット配信で聞く」という流れになるのは、自明の理だ。
◇
「無名アーティストを世に出すきっかけ」が仕事のやりがい
英国・リバプールのレコード店店主だったブライアン・エプスタインが無名時代のビートルズを発掘し、4人の若者の生活の面倒をみて自らマネージャーになって売り出して大成功したというのは有名な話だ。
日本でも昭和の時代の楽器・レコード店は地元の音楽好きのたまり場で、店主が「コレは!」と思った才能を物心両面で支援し、後のカリスマバンドや有名ミュージシャンが巣立ったストーリーが語られてきた。
今でもインディーズCDの企画・制作を行って若手を育成しているチェーンはある。ただ、そうした会社ではなくても自主的に隠れた才能を発掘しようと努力する現場の社員は少なくない。そして、それが仕事の醍醐味にもなっているようだ。
「バイヤーになると、メーカーとの仕入れ交渉の際に一足早く新譜を聴くことができます。地域にあった商品を仕入れ、無名のアーティストを世に出すきっかけになった時には何とも言えない達成感を味わえます」(タワーレコード、20代前半の女性契約社員)
「音楽好きならば最新情報や発売前の音源、業界ならではの話などが聞けるのが楽しいですね。また、だいたい好きなジャンルの部門売り場担当になれるので、自分で売り場を工夫したりPOPを書いたりしたりして売り上げが上がったりするのが単純に嬉しいです」(ディスクユニオン、30代前半の男性アルバイト)
こうした声は、大げさに言えば、一介の店員でも音楽文化の発展に少しは貢献していると感じられるということだろう。
◇
“大人の男性”を満足させるショップが打開策に
CDショップ業界から伝わってくるのは暗いニュースばかりだ。ジャスダック上場企業のすみや(静岡)は10年に全事業をCCCに譲渡して清算・解散。東京・六本木の名所だった7位のWAVEは11年に自己破産し消滅した。
外資勢も、80年に札幌市に第1号店を出したタワーレコードは米国では06年に全店舗を閉鎖しネット専業に変わり、90年に東京・渋谷に第1号店を出したHMVは英国本社が13年1月に経営破綻した。ただ、HMVジャパンは2010年にローソンが全株式を取得済みだった。
90年に東京・新宿に第1号店を出したヴァージンメガストアも英国本社がMBO(経営陣による自社買収)で買収された後に09年1月には日本での営業を終了。ほとんどの店舗で看板がTSUTAYAに変わった。CDショップのビジネスは、日本だけでなく世界中で行き詰まっている。では、本当に夢も希望もないのだろうか。
興味深い調査がある。日本レコード協会が2月12日に発表した「音楽メディアユーザー実態調査」報告書によると、新品CD(アルバム・シングル)の平均購入数が増加した層は、「男子高校生」と「50代以上の男性」だった。
注目は50代以上の男性で、この層は男子高校生と比べ、「団塊の世代」も含まれるため、人口はケタ違いに多い。また、CDアルバム・シングルの購入者を年代別に分けると、多数を占めたのは「30代男性」(19.5%)と「40代男性」(12.6%)で、音楽のネット配信でも同じだった。
このデータに、CDショップの生き残りのヒントがある。それは、「30代以上の大人の男性をもっと大事にする」ということだ。
データが示しているのは少子化で若者客が減っている中、もっと上の世代を開拓すれば落ち込みをカバーできるという可能性だ。
彼らが音楽CDを買う層であることは、調査から証明されている。しかし、店舗は内・外装、品揃え、雰囲気、接客で、そうした人たちを遠ざけるような店づくりばかりになっているのが現状だ。
品揃えが豊富、落ち着いた雰囲気、担当分野の音楽に深い知識を持った店員とじっくりと会話しながら、試聴もできて、お気に入りの1枚を選んで買える。こうしたショップがあれば、30代以上から「あの店は違う」と人気を呼び、繁盛する可能性は高い。
また店でミニライブのようなイベントを企画すれば、さらに良いだろう。日本レコード協会の調査では、ライブ・コンサートの後、会場でCDを購入する人は40代が8.5%、50代が12.2%、60代が18.5%と年齢が上がるほど増えている。大人は、生で聴いた音楽が気に入れば、その場でCDを買って、何度も聞き直したくなるものなのだ。
「いい曲が出ないから」。CDショップの関係者は音楽CDが売れない理由を曲に責任転嫁している。しかし、原因は自らにもあり、「いい店がないからお客に来てもらえない」ということに、早く気が付くべきだろう。