年末にかけて激変しそうなスマホゲーム市場 ゲームメーカーの巨大戦艦が突っ込んでくる!? 2013年8月13日 企業徹底研究 ツイート タイトルは少し大げさ感がありますが、ゲームメーカーがスマホゲームにそろそろ本腰を入れてくる頃かと思います。ソーシャルゲーム(スマホゲーム)は、ニンテンドーDSやWii、Playstation3等のパッケージゲームを上回る市場規模に成長しました。 ソーシャルゲームで有力な企業といえば、GREE、DeNA(mobage)の2大プラットフォームと、それに連なるCygames、gloops、gumi、エニッシュ、KLab等のSAP(ソーシャルアプリプロバイダー)と呼ばれる企業でした。 しかし、スマートフォンの本格的な普及でユーザーのゲーム環境がブラウザからネイティブアプリ(AppStoreやGooglePlayにて配信されるアプリ)に変化し、市場も激変。GREE、DeNAの業績にも陰りが見え、コロプラ、LINE、ガンホー等のネイティブアプリに積極的な企業の業績が急激に伸びております。 そんな中、目につくのが大手ゲームメーカーSEGA(セガ)の動向。ゲームメーカーらしく、相当作り込んでいる「キングダムコンクエスト」シリーズの素晴らしさはもちろんのこと、目を見張るのはスマホゲームの特徴をうまく捉えた「ドラゴンコインズ」や「ぷよぷよクエスト」の2作品。 両作ともに、パズドラと同じユーザー層にアプローチできるようライトに仕上げ、パズドラを含めたスマホゲームでの他社ヒットタイトルの良い部分を諸々踏襲しているように見受けられます。 今ならゲームメーカーも転職先の候補になるかも 更に驚くのが「チェインクロニクル」というゲームで、ヒットタイトルの良さを踏襲し、ゲームロジックやグラフィック、世界観演出等を追加し、他社の1歩先をいく素晴らしい作りになっております。 何よりもプレイしていて、制作者のゲーム愛が感じ取れるところが素晴らしい。おそらく、かなりの額の製作費がかかっているかと思いますが、パッケージより大きい市場規模なだけに突っ込む価値は十分あると判断されたのでしょう。 先日とある中小規模のゲームメーカーさんとお話する機会をいただきました。パッケージメインで、スマホゲームも少々やられている会社さんなのですが、こんなことをおっしゃっておりました。 「これから大手ゲームメーカーさんがスマホ向けに凄い作品をたくさんリリースしてくると思いますよ。彼らは大きい企業なので、正直動きは早くないです。新しいハードが出た際も試しに何本か出してみて、イケると思ったら本気で作り始めるんです」 市場規模もそうですし、これまでブラウザゲームだと端末性能的にゲームメーカーの強みが活かせない部分が多かったのですが、ネイティブアプリの普及でパッケージゲーム(ゲームメーカー)のノウハウが存分に活かせるようになってきたので、絶好のチャンスだと思われます。 先ほどのゲームメーカーの方は「スクエニさんのミリオンアーサーなんかは『試しに出してみた』レベルで、あんなもんじゃないですよ」とおっしゃっておりました。ミリオンアーサーはランキング1位になったこともありますし、当時は信じられないくらいのハイクオリティの作品でした。 それらを踏まえると、SEGAや、スクウェア・エニックス、コナミなどは大躍進する可能性のある企業だと思います。スマホゲーム市場への転職等をお考えの方は、SAP各社だけでなく、ゲームメーカーも候補に入れてみると良いかもしれません。 個人的には、SEGAのようにスマホゲーム向けに端末の特性を活かしたり(操作性を工夫してきている)、これまでヒットしたソーシャルゲーム要素(パッケージゲームとは異なる要素)を上手く取り入れていれているかがポイントになるのだと思います。 [サイプロ/とあるサイトプロデューサー] 【その他の企業徹底研究の記事はこちら】
年末にかけて激変しそうなスマホゲーム市場 ゲームメーカーの巨大戦艦が突っ込んでくる!?
タイトルは少し大げさ感がありますが、ゲームメーカーがスマホゲームにそろそろ本腰を入れてくる頃かと思います。ソーシャルゲーム(スマホゲーム)は、ニンテンドーDSやWii、Playstation3等のパッケージゲームを上回る市場規模に成長しました。
ソーシャルゲームで有力な企業といえば、GREE、DeNA(mobage)の2大プラットフォームと、それに連なるCygames、gloops、gumi、エニッシュ、KLab等のSAP(ソーシャルアプリプロバイダー)と呼ばれる企業でした。
しかし、スマートフォンの本格的な普及でユーザーのゲーム環境がブラウザからネイティブアプリ(AppStoreやGooglePlayにて配信されるアプリ)に変化し、市場も激変。GREE、DeNAの業績にも陰りが見え、コロプラ、LINE、ガンホー等のネイティブアプリに積極的な企業の業績が急激に伸びております。
そんな中、目につくのが大手ゲームメーカーSEGA(セガ)の動向。ゲームメーカーらしく、相当作り込んでいる「キングダムコンクエスト」シリーズの素晴らしさはもちろんのこと、目を見張るのはスマホゲームの特徴をうまく捉えた「ドラゴンコインズ」や「ぷよぷよクエスト」の2作品。
両作ともに、パズドラと同じユーザー層にアプローチできるようライトに仕上げ、パズドラを含めたスマホゲームでの他社ヒットタイトルの良い部分を諸々踏襲しているように見受けられます。
今ならゲームメーカーも転職先の候補になるかも
更に驚くのが「チェインクロニクル」というゲームで、ヒットタイトルの良さを踏襲し、ゲームロジックやグラフィック、世界観演出等を追加し、他社の1歩先をいく素晴らしい作りになっております。
何よりもプレイしていて、制作者のゲーム愛が感じ取れるところが素晴らしい。おそらく、かなりの額の製作費がかかっているかと思いますが、パッケージより大きい市場規模なだけに突っ込む価値は十分あると判断されたのでしょう。
先日とある中小規模のゲームメーカーさんとお話する機会をいただきました。パッケージメインで、スマホゲームも少々やられている会社さんなのですが、こんなことをおっしゃっておりました。
「これから大手ゲームメーカーさんがスマホ向けに凄い作品をたくさんリリースしてくると思いますよ。彼らは大きい企業なので、正直動きは早くないです。新しいハードが出た際も試しに何本か出してみて、イケると思ったら本気で作り始めるんです」
市場規模もそうですし、これまでブラウザゲームだと端末性能的にゲームメーカーの強みが活かせない部分が多かったのですが、ネイティブアプリの普及でパッケージゲーム(ゲームメーカー)のノウハウが存分に活かせるようになってきたので、絶好のチャンスだと思われます。
先ほどのゲームメーカーの方は「スクエニさんのミリオンアーサーなんかは『試しに出してみた』レベルで、あんなもんじゃないですよ」とおっしゃっておりました。ミリオンアーサーはランキング1位になったこともありますし、当時は信じられないくらいのハイクオリティの作品でした。
それらを踏まえると、SEGAや、スクウェア・エニックス、コナミなどは大躍進する可能性のある企業だと思います。スマホゲーム市場への転職等をお考えの方は、SAP各社だけでなく、ゲームメーカーも候補に入れてみると良いかもしれません。
個人的には、SEGAのようにスマホゲーム向けに端末の特性を活かしたり(操作性を工夫してきている)、これまでヒットしたソーシャルゲーム要素(パッケージゲームとは異なる要素)を上手く取り入れていれているかがポイントになるのだと思います。
[サイプロ/とあるサイトプロデューサー]
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