絶好調コロプラ株、「第2のガンホー株」になれるのか?(前編) 2013年10月7日 企業徹底研究 ツイート 株式市場で今年一番高騰し話題になったのは、何と言ってもガンホー株だろう。同社のスマホゲーム「パズル&ドラゴンズ」は社会現象にまでなったが、スマホアプリの売上でもガンホーは世界一に。業績・株価ともに驚異的な数字となった。 発売当初こそDL数を伸ばすのに時間がかかったパズドラだが、2012年11月には約20日で100万DLを増やす超ハイペースとなり、2013年9月には累計1900万DLを突破。業績も売上高が約10倍、営業利益が約30倍と急拡大した。 当然、市場の期待も盛り上がる。2013年5月13日には、ガンホーの時価総額(約1兆5455億円)が、任天堂(1兆5342億円)を超えた。そして翌14日には上場以来最高値(終値16万3300円)をつける。この16万3300円は、1年前(2012年5月14日)の株価(1575円)の「約100倍」。仮にガンホーに100万円投資していたら、1年後には1億円になった計算だ。 しかし、最近市場をにぎわせているのは、「第2のガンホー株」の筆頭と目されている「コロプラ株」だ。 主力のスマホアプリ「魔法使いと黒猫のウィズ」は発売後7ヶ月弱(2013年9月29日)で累計800万DLを突破したが、これは800万DLを突破するのに約1年かかったパズドラをはるかにしのぐハイペースだ。 また、「猫ウィズ」の他にも、「プロ野球PRIDE」や「秘宝探偵キャリー」をスマホアプリ売上ランキング上位に食い込ませている。また、2013年8月23日には、コロプラのスマートフォン向けアプリが累計4000万ダウンロードを突破した。 このように、ガンホーを超えるかもしれないポテンシャルを持つコロプラ。株は果たして「ガンホー並み」に上がるのだろうか。 「時価総額」と「売上」で比較すると…? まずは時価総額から比較してみよう。 上場時(2012年12月13日)、コロプラの時価総額は約367億円だった。現在(2013年10月3日)の時価総額は約9倍の約3220億円だ。 「猫ウィズ」の大ヒットのおかげで株価は2013年5月14日に上場以来最高値(2730円)をつけ、初値(310円)の約9倍に。出来高でも最近はガンホーを越えている。 現在のコロプラの時価総額(3220億円)は、ガンホーのピーク時(1兆8812億円)の約6分の1だが、今後これを超えることができるのだろうか。 次に売上で比較する。 最近の四半期(2013年4~6月)では、コロプラの売上は46億円で営業利益は17億円。ガンホーの売上は437億円で営業利益は265億円となり、売上では約10倍、営業利益では約15倍の開きがある。 実はガンホーも、ちょうど1年前の2012年12月期の第2四半期(4~6月)では、売上が38.5億円で営業利益は7.7億円しかなく、現在のコロプラの業績には及ばない数字だった。しかし、ここからガンホーは急激に成長していった。 いっぽうコロプラも、2013年11月上旬に発表される第4四半期の決算からガンホー並みに成長するという見方もある。 というのも、2013年第3四半期(4~6月)のコロプラの業績は、売上(前期比)は61.1%増、営業利益(同)は123.1%増。これを受けて第4四半期(7~9月)では、広告宣伝費を前期の2.5倍(5億円)に増やしたという。こうした快進撃から見て、コロプラの勢いはさらに増している可能性が高い。 そこで後編では、売上や時価総額の推移から、コロプラ株が本当に「第2のガンホー株」として成長していくのかについて、分析してみたい。 【関連記事】 絶好調コロプラ株、「第2のガンホー株」になれるのか?(後編)
絶好調コロプラ株、「第2のガンホー株」になれるのか?(前編)
株式市場で今年一番高騰し話題になったのは、何と言ってもガンホー株だろう。同社のスマホゲーム「パズル&ドラゴンズ」は社会現象にまでなったが、スマホアプリの売上でもガンホーは世界一に。業績・株価ともに驚異的な数字となった。
発売当初こそDL数を伸ばすのに時間がかかったパズドラだが、2012年11月には約20日で100万DLを増やす超ハイペースとなり、2013年9月には累計1900万DLを突破。業績も売上高が約10倍、営業利益が約30倍と急拡大した。
当然、市場の期待も盛り上がる。2013年5月13日には、ガンホーの時価総額(約1兆5455億円)が、任天堂(1兆5342億円)を超えた。そして翌14日には上場以来最高値(終値16万3300円)をつける。この16万3300円は、1年前(2012年5月14日)の株価(1575円)の「約100倍」。仮にガンホーに100万円投資していたら、1年後には1億円になった計算だ。
しかし、最近市場をにぎわせているのは、「第2のガンホー株」の筆頭と目されている「コロプラ株」だ。
主力のスマホアプリ「魔法使いと黒猫のウィズ」は発売後7ヶ月弱(2013年9月29日)で累計800万DLを突破したが、これは800万DLを突破するのに約1年かかったパズドラをはるかにしのぐハイペースだ。
また、「猫ウィズ」の他にも、「プロ野球PRIDE」や「秘宝探偵キャリー」をスマホアプリ売上ランキング上位に食い込ませている。また、2013年8月23日には、コロプラのスマートフォン向けアプリが累計4000万ダウンロードを突破した。
このように、ガンホーを超えるかもしれないポテンシャルを持つコロプラ。株は果たして「ガンホー並み」に上がるのだろうか。
「時価総額」と「売上」で比較すると…?
まずは時価総額から比較してみよう。
上場時(2012年12月13日)、コロプラの時価総額は約367億円だった。現在(2013年10月3日)の時価総額は約9倍の約3220億円だ。
「猫ウィズ」の大ヒットのおかげで株価は2013年5月14日に上場以来最高値(2730円)をつけ、初値(310円)の約9倍に。出来高でも最近はガンホーを越えている。
現在のコロプラの時価総額(3220億円)は、ガンホーのピーク時(1兆8812億円)の約6分の1だが、今後これを超えることができるのだろうか。
次に売上で比較する。
最近の四半期(2013年4~6月)では、コロプラの売上は46億円で営業利益は17億円。ガンホーの売上は437億円で営業利益は265億円となり、売上では約10倍、営業利益では約15倍の開きがある。
実はガンホーも、ちょうど1年前の2012年12月期の第2四半期(4~6月)では、売上が38.5億円で営業利益は7.7億円しかなく、現在のコロプラの業績には及ばない数字だった。しかし、ここからガンホーは急激に成長していった。
いっぽうコロプラも、2013年11月上旬に発表される第4四半期の決算からガンホー並みに成長するという見方もある。
というのも、2013年第3四半期(4~6月)のコロプラの業績は、売上(前期比)は61.1%増、営業利益(同)は123.1%増。これを受けて第4四半期(7~9月)では、広告宣伝費を前期の2.5倍(5億円)に増やしたという。こうした快進撃から見て、コロプラの勢いはさらに増している可能性が高い。
そこで後編では、売上や時価総額の推移から、コロプラ株が本当に「第2のガンホー株」として成長していくのかについて、分析してみたい。
【関連記事】
絶好調コロプラ株、「第2のガンホー株」になれるのか?(後編)