• 絶好調コロプラ株、「第2のガンホー株」になれるのか?(後編)

    コロプラ株がどこまで伸びるかを分析するにあたり、重要な指標となってくるのがガンホー株の時価総額の推移だ。

      (関連:前編はこちら)

    ガンホーの2012年第3四半期(7~9月)は、売上が45億円で営業利益が13億円。発表当時(11月8日)の時価総額は480億円だった。

    この数字は、コロプラの2013年第3四半期(4~6月)の、売上46億円、営業利益17億円という数字に近い。しかし、発表当時(7月31日)のコロプラの時価総額は1838億円と、ガンホーをはるかに上回る。つまり、最近のコロプラ株はガンホー株よりも完全に「買われ過ぎ」なのだ。

    これはDeNAと比べても明らかだ。コロプラは、2013年10月に時価総額が2937億円となり、DeNAを抜いたことで話題になった。

    しかし、DeNAの2013年第1四半期(4~6月)は売上522億円、営業利益170億円と、コロプラの同時期(売上46億円、営業利益17億円)と比較しても10倍の規模だ。つまり、 コロプラ株はDeNA株の10倍近く「買われすぎ」なのが分かる。

    ガンホー「株価21倍」の姿に重なる?

    しかし、なおもコロプラ株が上昇基調にあるのはなぜか? それは、市場が今後のコロプラを、爆発的に成長したガンホーの姿に重ねているからであろう。

    というのも、ガンホーは、2013年第1四半期(1~3月)に売上が309億円で営業利益が186億円になった。営業利益は半年足らずで約14倍だ。この発表があった5月9日は、株価も8万9200円を付け、2012年第3四半期(7~9月)決算時の株価(4170円)に比べて約21倍となった。

    時価総額でも一時1兆8812億円と驚異的な数字をたたき出し、楽天や任天堂の時価総額を上回った。

    ただし、コロプラ株が「第2のガンホー株」として市場を納得させて上昇しつづけるには、2013年11月上旬に発表が予定されている第4四半期(7~9月)と次の四半期(10~12月)の業績で、過去のガンホーの業績を超えなくてはならない。

    つまり、少なくとも第4四半期では、ガンホーが2012年第4四半期(10~12月)に達成した売上141億円、営業利益68億円程度はたたき出さなくてはならないし、次の四半期には、ガンホーの2013年第1四半期(1~3月)の売上309億円、営業利益186億円という数字を上回る必要があるのだ。

    ところが、コロプラが7月に発表した業績予想では、第4四半期の売上は47億円、営業利益が11億円となっており、ガンホーの数字に遠くおよばない。

    コロプラ株は現時点では、売上と営業利益ともに同じ程度だった頃のガンホーより「買われ過ぎ」だ。そのため、11月の決算発表が今後の株価を占う試金石となる。

    発表される業績が、急激な成長を遂げたガンホー並みに上振れすれば、11月上旬には時価総額も5000億円を超え、さらに翌年2月にはガンホーのピーク時の時価総額を超えるかもしれない。そうすれば、株価も半年で21倍となったガンホー並みに上がる可能性もあるのだ。

    果たしてコロプラの第4四半期の売上は、第3四半期の3倍超となる売上141億円を超えるのか?

    可能性としては大いにあるといえる。

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