• 「私たちもびっくり!」好決算のコロプラ ソシャゲ業界を牽引するか

    コロプラの2013年9月期の決算(短信)が発表された。売上高は167.6億円(前年同期比約231%)、営業利益は57.4億円(同約283%)と大幅な成長となった。

    特に第4四半期(2013年7~9月)は売上高が約65億円(同約300%)、営業利益が約23億円(同約370%)と著しい伸びを示している。

    「ガンホー・ショック」の業界に明るい材料

    すべてのオンラインアプリが四半期売上高としては過去最高を更新しており、会社側が決算資料の中で「私たちもびっくり!という結果でした」と自画自賛するのもうなづける。ネットの評価も、

    「コロプラの決算は化け物だな」
    「上場後1年も満たないのに素晴らしい業績の伸びだ」

    と高い。2014年9月期の業績予想も申し分なく、営業利益や純利益とともに、売上も336億円と約2倍の伸びを見込んでいる。

    無料で遊べて課金アプリゲームの集客となるライトアプリは「少人数」「低予算」「短期」の開発にシフトしながらも、アクティブユーザー数は300万件以上を確保。課金制の新アプリ開発への投資も積極的に行っており、新作オンラインアプリは少なくとも6本が開発中だという。

    ただ、市場には悲観的な見方もあった。ソーシャルゲーム業界の成長の象徴ともいえる「パズドラ」を提供するガンホー・オンライン・エンターテイメントは、10月29日の決算で前年同期比28倍の営業利益(685億円)を発表。しかし、その翌日に大幅に株価を下げ、今も決算日より値を下げたままだ。

    enishやKlabなど他のソーシャルゲーム会社も10月の四半期決算発表で業績上向きを示したものの株価を下げており、「ゲーム株はしばらく雰囲気最悪だな」「想像でアホみたいに買い上げたのが悪い」と市場もひと段落したという空気もある。

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    調子がいいのは「コロプラのみ」という声も

    この空気に影響され、コロプラの先行きを悲観視する声もあったが、決算発表翌日のコロプラ株価は前日終値の2670円から2910円まで値を上げ、売買代金でもトヨタを押さえ東証トップになった。

    これに引っ張られるようにソーシャルゲーム各社も、ここのところ値を下げていたガンホーをはじめ6日よりも株価を上げたところが多い。

    確かにコロプラは商品開発も順調で、9月にAndroid版、10月にiOS版が発売された「軍勢RPG 蒼の三国志」も、11月3日付のGoogle Playの売上ランキング(ゲーム部門)ではすでに20位につけている。同ゲームの10月の売上高は1億円を突破しており、さらなる売れ行きの伸びを期待する声も高い。

    この現象について、ネット上では「いよいよコロプラもセクターを引っ張り上げて行く存在になりましたか」とソーシャルゲーム株全般に与える好影響を歓迎する声があがっている。

    一方で、「(調子がいいのは)コロプラのみ」「ソシャゲほぼ全滅なんだからコロプラに集まればいいじゃない。今だけは」など慎重な見方を崩さない声もある。

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