社長だけど「歌ってみた」 ニコニコ動画で自作PV動画が話題 2014年3月31日 企業徹底研究 ツイート ITベンチャー企業がニコニコ動画に投稿した自作PV(プロモーションビデオ)が、「クオリティ高すぎる!」と注目を集めている。投稿したのはウェブマーケティングやデータコンサル事業を行なっている企業「データアーティスト」(東京都)。同社の山本覚代表が社名にちなみ、純粋に「アート(音楽)」をやってみようと考え製作した。 3月14日に公開され、「ニコニコインディーズ」カテゴリーで人気1位を記録。現在までに約1万5000回再生され、視聴者から賞賛のコメントが寄せられている。 「めっちゃ曲カッコイイ!歌も凄くイイ」 「このしゃがれ声、とってもいいよ」 「レベル高い」「社長イケメン」 曲のタイトルは「カフェ喫茶魂」で、作詞・作曲・歌は山本氏が担当。ギターを全面に出したオルタナティヴ・ロック系の楽曲で、プロ顔負けの本格的なサウンドだ。山本氏の渇いた歌声は「アジアン・カンフー・ジェネレーション」を彷彿とさせる。 監査役に叱られ「仕方なくハンディビデオで撮影」 動画は、山本代表がオフィスに入り、デスクでぐったりしているところから始まる。そこにギターのイントロが流れ出して曲がスタート。山本氏は、ホワイトボード用のペンをマイクに歌いだす。 社員も割り箸やハンガーなどを使って、エアドラムやエアギターを披露。社長がノリノリなのに対し、社員が恥ずかしがってうつむき気味なのが面白い。 動画の説明文によると、元バンドマンの山本氏は音楽を自力で作ることができたが、PVは難しいので外注する予定だった。だが、会社の監査役から「スタートアップ(開業間もないベンチャー)なのに調子に乗るな!」と叱られて稟議が通らず、 「仕方ないので、会議の撮影用に購入したハンディービデオで作ってみた」 ということだ。ウェブマーケティング業界では動画広告に注目が集まっており、「今後4年で市場が5倍になる」(山本氏)。今回の動画製作は、ウェブ上で動画がどう拡散していくのか実地に検証するテストにもなった。幸い、懸念していた否定的なコメントはこなかった。 また、この動画で会社や事業内容の知名度を上げるPRにも成果があったという。企業の動画広告は何百万円もかけて外注されることも珍しくないが、視聴者からすれば「広告くさい動画」は煩わしいばかりだ。 動画による情報提供ではなく、あくまでも視聴者の関心に沿った「エンターテイメント」の要素を満たしていることが欠かせない。データアーティストの手作りの動画は、ニコニコユーザーのハートをうまくつかんだようだ。 あわせて読みたい:イケメンの部屋に「エロゲ」の山
社長だけど「歌ってみた」 ニコニコ動画で自作PV動画が話題
ITベンチャー企業がニコニコ動画に投稿した自作PV(プロモーションビデオ)が、「クオリティ高すぎる!」と注目を集めている。投稿したのはウェブマーケティングやデータコンサル事業を行なっている企業「データアーティスト」(東京都)。同社の山本覚代表が社名にちなみ、純粋に「アート(音楽)」をやってみようと考え製作した。
3月14日に公開され、「ニコニコインディーズ」カテゴリーで人気1位を記録。現在までに約1万5000回再生され、視聴者から賞賛のコメントが寄せられている。
曲のタイトルは「カフェ喫茶魂」で、作詞・作曲・歌は山本氏が担当。ギターを全面に出したオルタナティヴ・ロック系の楽曲で、プロ顔負けの本格的なサウンドだ。山本氏の渇いた歌声は「アジアン・カンフー・ジェネレーション」を彷彿とさせる。
監査役に叱られ「仕方なくハンディビデオで撮影」
動画は、山本代表がオフィスに入り、デスクでぐったりしているところから始まる。そこにギターのイントロが流れ出して曲がスタート。山本氏は、ホワイトボード用のペンをマイクに歌いだす。
社員も割り箸やハンガーなどを使って、エアドラムやエアギターを披露。社長がノリノリなのに対し、社員が恥ずかしがってうつむき気味なのが面白い。
動画の説明文によると、元バンドマンの山本氏は音楽を自力で作ることができたが、PVは難しいので外注する予定だった。だが、会社の監査役から「スタートアップ(開業間もないベンチャー)なのに調子に乗るな!」と叱られて稟議が通らず、
ということだ。ウェブマーケティング業界では動画広告に注目が集まっており、「今後4年で市場が5倍になる」(山本氏)。今回の動画製作は、ウェブ上で動画がどう拡散していくのか実地に検証するテストにもなった。幸い、懸念していた否定的なコメントはこなかった。
また、この動画で会社や事業内容の知名度を上げるPRにも成果があったという。企業の動画広告は何百万円もかけて外注されることも珍しくないが、視聴者からすれば「広告くさい動画」は煩わしいばかりだ。
動画による情報提供ではなく、あくまでも視聴者の関心に沿った「エンターテイメント」の要素を満たしていることが欠かせない。データアーティストの手作りの動画は、ニコニコユーザーのハートをうまくつかんだようだ。
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