川重 国内造船事業を縮小 「会社の対応がその場しのぎ」と社員は指摘 2012年12月26日 今日の口コミ&年収 ツイート 川崎重工業は、不振が続く国内造船事業を縮小する方針を明らかにした。国内主力生産拠点の坂出工場(香川県坂出市)の従業員の約2割に当たる180人を、3年以内に国内他工場やブラジルの造船合弁会社へ配転する。 同社が11年に国内で建造した船舶は84万トン超で、ピーク時から30%も減少している。中国や韓国メーカーの攻勢で受注が激減しているのが原因で、2013年3月期の造船事業の営業損益は20億円の赤字(前期は39億円の黒字)に陥る見通し。 今後、中国メーカーと比べ生産コストが20%割高な坂出工場の造船は、付加価値の高いLNG(液化天然ガス)船に特化する。 一方、コンテナ船やバルク船などの汎用船は、同社が出資する中国の造船会社やブラジルの合弁造船会社などで製造。まだ余力のあるうちに収益改善策を実施することで造船事業の建て直しを図る。 同社は目論見通りの建て直しができるだろうか。キャリコネの口コミから同社の体質を見てみよう。 【その他の口コミ&年収記事はこちら】 「旧態依然の体質」と施工管理部門で40代前半は男性社員は話している。この男性は、さらにこう続けている。 「上司の意見が通ることが多い。単独行動をすると阻害される傾向があるので注意している」 出る杭は打たれるの風潮が強いようだ。 一方、研究開発部門で働く20代の男性社員は、自社の体質のついて、こう言う。 「全体でみれば大企業であるが、組織が成熟しきってないように感じる。会社の対応がその場しのぎな感がぬぐえない」 技術部門で20代の男性社員も、経営のその場しのぎの対策に、次のような不安を感じているようだ。 「正社員は抑え目で、かなりの数の請負が在籍している。これでは技能伝承は難しく、早急な改善が必要だと感じている」 フィールドエンジニアで、30代の男性社員も人材育成面での課題を指摘。実のある中堅社員育成策を講じて欲しいと切望している。 「指導的な立場として重要な中堅社員が非常に少ない。現在、その不足を補うべく人材を補充しているが、中途採用者や新卒社員に対しての指導手法が不十分と感じる」 今回の造船事業建て直しについて、「造船受注が底をつく2014年問題をはじめ、事業が縮小に追い込まれるのは10年以上前からわかっていたのに、経営は何の抜本策も講じなかった。坂出工場のリストラは、尻に火がついてやった観が否めない」と同社関係者と言う。また、「造船部門の売却に追い込まれるのは時間の問題」と話している。 *「キャリコネ」は、社員が投稿した企業に関する口コミ、年収情報、面接体験などを共有するサイトです。2012年11月末現在、43万社、20万件の口コミが登録されています。
川重 国内造船事業を縮小 「会社の対応がその場しのぎ」と社員は指摘
川崎重工業は、不振が続く国内造船事業を縮小する方針を明らかにした。国内主力生産拠点の坂出工場(香川県坂出市)の従業員の約2割に当たる180人を、3年以内に国内他工場やブラジルの造船合弁会社へ配転する。
同社が11年に国内で建造した船舶は84万トン超で、ピーク時から30%も減少している。中国や韓国メーカーの攻勢で受注が激減しているのが原因で、2013年3月期の造船事業の営業損益は20億円の赤字(前期は39億円の黒字)に陥る見通し。
今後、中国メーカーと比べ生産コストが20%割高な坂出工場の造船は、付加価値の高いLNG(液化天然ガス)船に特化する。
一方、コンテナ船やバルク船などの汎用船は、同社が出資する中国の造船会社やブラジルの合弁造船会社などで製造。まだ余力のあるうちに収益改善策を実施することで造船事業の建て直しを図る。
同社は目論見通りの建て直しができるだろうか。キャリコネの口コミから同社の体質を見てみよう。
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「旧態依然の体質」と施工管理部門で40代前半は男性社員は話している。この男性は、さらにこう続けている。
「上司の意見が通ることが多い。単独行動をすると阻害される傾向があるので注意している」
出る杭は打たれるの風潮が強いようだ。
一方、研究開発部門で働く20代の男性社員は、自社の体質のついて、こう言う。
「全体でみれば大企業であるが、組織が成熟しきってないように感じる。会社の対応がその場しのぎな感がぬぐえない」
技術部門で20代の男性社員も、経営のその場しのぎの対策に、次のような不安を感じているようだ。
「正社員は抑え目で、かなりの数の請負が在籍している。これでは技能伝承は難しく、早急な改善が必要だと感じている」
フィールドエンジニアで、30代の男性社員も人材育成面での課題を指摘。実のある中堅社員育成策を講じて欲しいと切望している。
「指導的な立場として重要な中堅社員が非常に少ない。現在、その不足を補うべく人材を補充しているが、中途採用者や新卒社員に対しての指導手法が不十分と感じる」
今回の造船事業建て直しについて、「造船受注が底をつく2014年問題をはじめ、事業が縮小に追い込まれるのは10年以上前からわかっていたのに、経営は何の抜本策も講じなかった。坂出工場のリストラは、尻に火がついてやった観が否めない」と同社関係者と言う。また、「造船部門の売却に追い込まれるのは時間の問題」と話している。
*「キャリコネ」は、社員が投稿した企業に関する口コミ、年収情報、面接体験などを共有するサイトです。2012年11月末現在、43万社、20万件の口コミが登録されています。