• 就活生の懇願「クールビズ認めてよ!」 汗はかくしメイクも崩れる

    夏の節電対策として、オフィスですっかりお馴染みになった「クールビズ」。2014年も5月1日から中央省庁などで始まり、テレビでは多くの職員が軽装で出勤する姿が報じられた。

    しかし、そんなクールビズの波に乗れないのが就活生たちだ。NHKニュースでは「就職活動はクールビズできないから、ツラい…」というツイートがテロップで流れ、ちょっとした話題になっている。

    カジュアルOKの説明会に私服で行ったら…

    「いやー、スーツ暑すぎ。無理(°_°)就活生にもクールビズ適応してくれー」
    「就活生もクールビズにすればいいのに…暑いわメイク崩れるわ」
    「暑かろうが寒かろうが、俺たちはいつだってリクルートスーツなんだ・・・」

    ツイッターには、就活生たちから「クールビズにしてほしい」という声があふれている。特に今年は5月1日が最高気温25度、2日は26度と例年よりも気温の高い日が続いており、こうした悲鳴が出るのも無理はない。

    ただ就活生には、ジャケットやネクタイを着用しないことで選考に不利になるのでは、といった不安があるようだ。15年卒で人材業界に内定が決まっている女子大学生は、こう胸のうちを話す。

    「友人がカジュアルOKの説明会に私服で行ったら、周囲はみんなスーツだったという話を聞いて背筋が凍りました。評価が落ちたらイヤなので、服装自由と言われてもすべてスーツで行きました」

    レジェンダ・コーポレーションが2012年新卒を対象とした調査によると、企業から「クールビズで選考にお越しください」と言われても「スーツ着用する」と答えた人は56.3%で、特に女性は67.0%と高かった(男性は47.8%)。

    同社の人事コンサルタントによると、こうした学生の傾向は現在も変わっていないという。面接の案内メールにクールビズOKと書いていても、学生たちの半数以上はスーツを着用して面接に臨んでいるという。

    「『スーツ以外の学生が自分だけだったら…』という不安や、スーツで行けば無難だから、というのが理由です。また女性にスーツ着用が多いのは、ブラウスだけで外を歩くのは受け入れがたい、という声も多いです」

    2015年は「クールビズ解禁」しては

    中には面接官から「上着を脱いでもいいですよ」と言われたにもかかわらず、「暑くないので大丈夫です!」と断ってしまう学生もいるようだ。この我慢は逆に、マイナスポイントになってしまうこともあるという。

    「企業側からすると、『ありがとうございます! 暑かったです!』と言って脱ぐくらい柔軟性のある学生のほうが好印象です。断ってしまう学生は、逆に『融通がきかない』という印象を与えてしまうこともあります」

    ただ就活生からすると、「これはワナなのでは…」と疑心暗鬼に陥ってしまうこともあるだろう。企業が就活生に、どこまで服装を許容してくれるかを判断するには、説明会などで社員がどんな服装をしているかを見るとよいという。

    「社員や経営者がカジュアルな格好やノーネクタイで説明をしていれば、その会社にはクールビズで行っていいと思います。逆に、社員全員がかっちりネクタイを締めているなら、クールビズOKと言われていてもスーツで行ったほうがいいでしょう」

    2015年の就活戦線は、スケジュールがさらに繰り下がり、8月に内定解禁となる。真夏の都市部にスーツを着るのは、国の方向にも反するだろう。そろそろ企業は「就活生はクールビズでOK」という公式アナウンスを強く打ち出す時期に来ているのではないだろうか。

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