転職コンサルいわく、転職後に年収が上がるのは「30代後半のスペシャリスト」 2014年5月13日 今日の口コミ&年収 ツイート 転職希望者のニーズを聞き取り、当人に合った企業を紹介してくれる「転職コンサルタント」。転職市場の現状に精通し、業界や企業に関する専門的な情報を持つ頼れる人たちだ。 そんな転職コンサルタントに、エン・ジャパンが「転職で年収が上がる人」について尋ねたところ、「30代後半(35~39歳)」と答えた人が69%(複数回答)にのぼったという。2位は40代前半(40~44歳)で46%だった。 企業が求める「経験に裏打ちされた圧倒的な強み」 企業の業績回復により、労働市場が改善されつつあるが、転職によって必ずしも収入が上がるわけではない。キャリアアップを目指して会社を辞めても、転職先がないということも。まずはいまの会社に在籍しながら、転職コンサルタントに相談してみるべきだ。 ミドル層で年収が上がる人の評価ポイントについて尋ねたところ、「専門スキル」と回答した人は83%と圧倒的多数を占めた。 回答者からは「長く同じ領域の専門性をひたすら積み、かつその専門分野が世の中のニーズと合致している人」「0→1(ゼロの状態から何か)を生み出したことのある人」であれば、転職によって年収が上がっているというコメントも。 特定の分野で一定の年数以上の経験を積み、圧倒的な強みを持ったスペシャリストは、どんな業界でも引く手あまた。各企業では、既存事業拡大や、将来への先行投資要員として採用しているようだ。 学生のころは「仕事がラク」とか「福利厚生がいい」といった基準で就職先を探していた人も多いだろう。しかし、いちど働き始めれば「自分を高く売るにはどうしたらよいか」を自分で考えて行動しなければならない。 30代後半に「強みを持ったスペシャリスト」になるためには、どういうキャリアパスを描けばよいのか。若い人も、日々の仕事を通じて考えてみるべきだ。 「ジェネラリスト志向」の新入社員で大丈夫なのか 日本生産性本部が行なった2014年の新入社員の意識調査では、会社に対して「ジェネラリストとして鍛えてくれること」を期待する声が58.7%と高かった。色々な仕事を経験し、入社した会社で出世したいと考えたのかもしれないが、転職市場では「専門性」が欠かせない。 年金支給開始年齢の引き上げが議論される中で、定年後の再就職が問題になってくるが、多くの就職コンサルタントは「『部長ができます、役員ができます』で採用できる人はまずいない。『手に職』を持った人でないと難しい」と口をそろえる。 なお、冒頭のエン・ジャパンの調査では、転職後に年収が上がりやすい業種は「IT・インターネット」(41%)が最も多かった。そこは成長産業と言われる所以だろう。また、職種別では「経営・経営企画・事業企画系」(41%)、「営業・マーケティング系」(39%)という回答が多く寄せられていたということだ。 あわせて読みたい:人事「ブラック企業でも頑張っている人もいる!」 キャリコネ編集部Twitterはこちら/編集部Facebookはコチラ
転職コンサルいわく、転職後に年収が上がるのは「30代後半のスペシャリスト」
転職希望者のニーズを聞き取り、当人に合った企業を紹介してくれる「転職コンサルタント」。転職市場の現状に精通し、業界や企業に関する専門的な情報を持つ頼れる人たちだ。
そんな転職コンサルタントに、エン・ジャパンが「転職で年収が上がる人」について尋ねたところ、「30代後半(35~39歳)」と答えた人が69%(複数回答)にのぼったという。2位は40代前半(40~44歳)で46%だった。
企業が求める「経験に裏打ちされた圧倒的な強み」
企業の業績回復により、労働市場が改善されつつあるが、転職によって必ずしも収入が上がるわけではない。キャリアアップを目指して会社を辞めても、転職先がないということも。まずはいまの会社に在籍しながら、転職コンサルタントに相談してみるべきだ。
ミドル層で年収が上がる人の評価ポイントについて尋ねたところ、「専門スキル」と回答した人は83%と圧倒的多数を占めた。
回答者からは「長く同じ領域の専門性をひたすら積み、かつその専門分野が世の中のニーズと合致している人」「0→1(ゼロの状態から何か)を生み出したことのある人」であれば、転職によって年収が上がっているというコメントも。
特定の分野で一定の年数以上の経験を積み、圧倒的な強みを持ったスペシャリストは、どんな業界でも引く手あまた。各企業では、既存事業拡大や、将来への先行投資要員として採用しているようだ。
学生のころは「仕事がラク」とか「福利厚生がいい」といった基準で就職先を探していた人も多いだろう。しかし、いちど働き始めれば「自分を高く売るにはどうしたらよいか」を自分で考えて行動しなければならない。
30代後半に「強みを持ったスペシャリスト」になるためには、どういうキャリアパスを描けばよいのか。若い人も、日々の仕事を通じて考えてみるべきだ。
「ジェネラリスト志向」の新入社員で大丈夫なのか
日本生産性本部が行なった2014年の新入社員の意識調査では、会社に対して「ジェネラリストとして鍛えてくれること」を期待する声が58.7%と高かった。色々な仕事を経験し、入社した会社で出世したいと考えたのかもしれないが、転職市場では「専門性」が欠かせない。
年金支給開始年齢の引き上げが議論される中で、定年後の再就職が問題になってくるが、多くの就職コンサルタントは「『部長ができます、役員ができます』で採用できる人はまずいない。『手に職』を持った人でないと難しい」と口をそろえる。
なお、冒頭のエン・ジャパンの調査では、転職後に年収が上がりやすい業種は「IT・インターネット」(41%)が最も多かった。そこは成長産業と言われる所以だろう。また、職種別では「経営・経営企画・事業企画系」(41%)、「営業・マーケティング系」(39%)という回答が多く寄せられていたということだ。
あわせて読みたい:人事「ブラック企業でも頑張っている人もいる!」
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