「就活生の告発」を歓迎する投資家 読者も小躍り「泣き寝入りしなくていい時代が来た」 2014年6月20日 今日の口コミ&年収 ツイート 「買い手市場」をいいことに、セクハラ質問や人格否定の圧迫面接を行い、虫けらのように追い払う――。そんな弱い立場に置かれがちだった就活生たちが、いまネットを使って静かな抵抗を始めている。 キャリコネの記事「就活生から『クソ企業の告発』相次ぐ」では、ある学生が企業を特定できる形で面接内容をネット上に暴露した例を紹介しつつ、このような告発が「投資の有力な材料になる」と歓迎する投資家の声を紹介した。この記事には、配信先を含めて4000件を超えるツイートが寄せられた。 「ブラックなら株価下がる」で抑止力に これまで就活生は、圧迫面接などで傷つけられた経験を他人に打ち明けられず、問題行為を告発する場もなかった。中には自分を責めて「就活うつ」に陥り、若くして自殺する人まで現れた。 若い読者の多いニコニコニュースでは、企業に影響力を持つ「投資家」が就活生の味方をしてくれることで、告発情報を出しやすくなり、就活現場の横暴を防ぐ「抑止力」になるのではと期待する声が多かった。 「なるほど、投資の判断材料とは目から鱗。『ブラックなら株価が下がる』などという話がない限り、ブラック企業は減らないし、その意味で良い話」 「酷い面接をする企業が告発され、投資家がその会社を見限る流れが出来て欲しい」 ネットに悪評が書き込まれることは、企業にとってすでに大きなリスクと認識されている。そこに加えて、投資家が告発者側につくとなれば、株価や資金調達に影響が出るおそれもあり、ますます書き込みを無視できなくなる。 「事実に基づく名指しの企業批判を、もっとしやすいようにしてほしいな。少しは企業側も努力するようになるだろ」 「弱い立場の人間が泣き寝入りしなくていい時代がついに来て良かった。とりあえず本当にあった事を語り、後は読む側が判断すればいいと思う」 風評懸念に「マスコミも手放しで信用できない」 一方で、そのような流れを悪用し、不正な情報操作が行われるのではないかと懸念する声もある。匿名の書き込みでは「嘘を嘘と見抜く」ことは簡単ではなく、株価に影響するとなれば、恣意的な情報を流す人もいるというのだ。 「本当の告発投稿と、厳しい指摘に対する腹いせ的な投稿との選別は難しそう」 「逆にそこから敵対会社の株価を操作する道も出来てしまうよな」 とはいえ、この指摘には「そもそも(情報は)大企業様に操作されてんだから…」という異論もある。ただ、「ボイスレコーダー」や「映像記録」を残しておき、いざというときに備えれば、匿名でも説得力が強まる。 また、記事の中では投資家が「マスコミの情報は役立つものが少ない」と発言している。記者が取材や広告などの関係を気にして、ネガティブ情報を積極的に出さなくなっているとの指摘だ。 マスコミの報道には、一定の信頼性がある。しかし彼らには「報じない自由」もあり、不都合な真実が隠されているおそれもある。内部告発を歓迎する人たちも、匿名の口コミだけを判断の根拠とするわけではない。 「公式発表やマスコミも手放しに信用できないから、複数のソースで検討するだけ」 「報道が機能しないから、労働者が代わりに情報を発信するようになる。もちろん玉石混交」 「ダメな企業はいくら財務をごまかしても、どこかで綻びが出る。日経などに載らない企業の情報を投資家は欲している」 ネットの口コミは信頼性が保証されていないが、メディアを通さないナマの事実が出ている可能性がある、というわけだ。 あわせてよみたい:「他社断れ」と迫られた就活生、まさかの反撃!! 最新記事は@kigyo_insiderをフォロー/キャリコネ編集部Facebookに「いいね!」をお願いします
「就活生の告発」を歓迎する投資家 読者も小躍り「泣き寝入りしなくていい時代が来た」
「買い手市場」をいいことに、セクハラ質問や人格否定の圧迫面接を行い、虫けらのように追い払う――。そんな弱い立場に置かれがちだった就活生たちが、いまネットを使って静かな抵抗を始めている。
キャリコネの記事「就活生から『クソ企業の告発』相次ぐ」では、ある学生が企業を特定できる形で面接内容をネット上に暴露した例を紹介しつつ、このような告発が「投資の有力な材料になる」と歓迎する投資家の声を紹介した。この記事には、配信先を含めて4000件を超えるツイートが寄せられた。
「ブラックなら株価下がる」で抑止力に
これまで就活生は、圧迫面接などで傷つけられた経験を他人に打ち明けられず、問題行為を告発する場もなかった。中には自分を責めて「就活うつ」に陥り、若くして自殺する人まで現れた。
若い読者の多いニコニコニュースでは、企業に影響力を持つ「投資家」が就活生の味方をしてくれることで、告発情報を出しやすくなり、就活現場の横暴を防ぐ「抑止力」になるのではと期待する声が多かった。
ネットに悪評が書き込まれることは、企業にとってすでに大きなリスクと認識されている。そこに加えて、投資家が告発者側につくとなれば、株価や資金調達に影響が出るおそれもあり、ますます書き込みを無視できなくなる。
風評懸念に「マスコミも手放しで信用できない」
一方で、そのような流れを悪用し、不正な情報操作が行われるのではないかと懸念する声もある。匿名の書き込みでは「嘘を嘘と見抜く」ことは簡単ではなく、株価に影響するとなれば、恣意的な情報を流す人もいるというのだ。
とはいえ、この指摘には「そもそも(情報は)大企業様に操作されてんだから…」という異論もある。ただ、「ボイスレコーダー」や「映像記録」を残しておき、いざというときに備えれば、匿名でも説得力が強まる。
また、記事の中では投資家が「マスコミの情報は役立つものが少ない」と発言している。記者が取材や広告などの関係を気にして、ネガティブ情報を積極的に出さなくなっているとの指摘だ。
マスコミの報道には、一定の信頼性がある。しかし彼らには「報じない自由」もあり、不都合な真実が隠されているおそれもある。内部告発を歓迎する人たちも、匿名の口コミだけを判断の根拠とするわけではない。
ネットの口コミは信頼性が保証されていないが、メディアを通さないナマの事実が出ている可能性がある、というわけだ。
あわせてよみたい:「他社断れ」と迫られた就活生、まさかの反撃!!
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