「誰かが訴えてくるようで恐ろしい」と悩む経営者に 「ブラック社員」診断ツールが登場 2014年3月27日 キャリコネ調査班 ツイート 社員に過酷な労働を強いるブラック企業が問題となる中、今度は会社が「ブラック社員」を診断するツールが登場した。経営コンサルティングファームのさかえ経営(神奈川県横浜市)が開発した「HR-PROG」という適性検査ツールで、今春から企業向けに販売している。 公式サイトなどによると、「ブラック社員」とは仕事に対するやる気がなく、残業代のでっち上げや過度の精神的賠償など、会社に対して理不尽な要求をしてくる困った社員のこと。会社としては大きな経営リスクとなる存在である。 「人材の活性化」と「労務トラブルの減少」が目的 同社によると、経営者は「従業員のやる気がイマイチない」「優秀な人材ほど離職していく」「忠誠心のある優秀な人材がわからない」「誰かが訴えてくるようで恐ろしい」といった悩みを常に抱いているという。ツールでは、 「社内イベントは好きか」 「意思決定は感覚的か」 「グルメ料理を食べるより作るほうが好きか」 といった約200の質問を用意し、回答からその社員の行動特性と会社や仕事への満足度を測定して、最終的に「ブラック社員」か「ホワイト社員」かを診断する。 従業員のタイプを調査する際には「これからブラック社員診断を行う」とはいえないので、表向きは「行動適正診断」として行う。 ブラック社員と診断されると、評価が下がったりリストラ対象になったりするのではないかと気になるが、同社の担当者は、このツールは「魔女狩り」のために開発されたものではないと強調する。 「あくまでも人材の活性化と労務トラブルの減少が目的です」 同社は検査結果を元に、ブラック社員のやる気を引き出すため、行動特性にあった適切な配置転換や面談の実施、賃金改定などを提案。あわせて、会社に不満を持っているブラック社員との間で労務トラブルが発生しないよう、労働時間の厳格管理を推奨するという。 社員のタイプを分析し、問題の要因ごとに労務管理のアプローチを変えていくということで、一律の研修よりも効果が見込まれるようだ。価格は、従業員500人以下までなら1人当たり4000~5000円。オプションの「分析・レポーティング作業」が20万円からなどとなっている。 あわせて読みたい:「ブラック企業相談」に電話殺到
「誰かが訴えてくるようで恐ろしい」と悩む経営者に 「ブラック社員」診断ツールが登場
社員に過酷な労働を強いるブラック企業が問題となる中、今度は会社が「ブラック社員」を診断するツールが登場した。経営コンサルティングファームのさかえ経営(神奈川県横浜市)が開発した「HR-PROG」という適性検査ツールで、今春から企業向けに販売している。
公式サイトなどによると、「ブラック社員」とは仕事に対するやる気がなく、残業代のでっち上げや過度の精神的賠償など、会社に対して理不尽な要求をしてくる困った社員のこと。会社としては大きな経営リスクとなる存在である。
「人材の活性化」と「労務トラブルの減少」が目的
同社によると、経営者は「従業員のやる気がイマイチない」「優秀な人材ほど離職していく」「忠誠心のある優秀な人材がわからない」「誰かが訴えてくるようで恐ろしい」といった悩みを常に抱いているという。ツールでは、
といった約200の質問を用意し、回答からその社員の行動特性と会社や仕事への満足度を測定して、最終的に「ブラック社員」か「ホワイト社員」かを診断する。
従業員のタイプを調査する際には「これからブラック社員診断を行う」とはいえないので、表向きは「行動適正診断」として行う。
ブラック社員と診断されると、評価が下がったりリストラ対象になったりするのではないかと気になるが、同社の担当者は、このツールは「魔女狩り」のために開発されたものではないと強調する。
同社は検査結果を元に、ブラック社員のやる気を引き出すため、行動特性にあった適切な配置転換や面談の実施、賃金改定などを提案。あわせて、会社に不満を持っているブラック社員との間で労務トラブルが発生しないよう、労働時間の厳格管理を推奨するという。
社員のタイプを分析し、問題の要因ごとに労務管理のアプローチを変えていくということで、一律の研修よりも効果が見込まれるようだ。価格は、従業員500人以下までなら1人当たり4000~5000円。オプションの「分析・レポーティング作業」が20万円からなどとなっている。
あわせて読みたい:「ブラック企業相談」に電話殺到