「働けるうちはいつまでも働きたい」 現役世代が抱える「老後の不安」 2014年5月22日 キャリコネ調査班 ツイート 政府が2014年6月中旬に閣議決定を予定している、内閣府「高齢社会白書(2014年版)」の速報値が、各紙で報じられている。 35~64歳の男女約6000人を対象に、何歳まで収入を得る就労をしたいかを尋ねたところ、最も多かったのが「働けるうちはいつまでも」が25.7%だった。 「70歳まで」(20.9%)と「75歳まで」(3.7%)を合わせると50.4%となり、年金支給年齢の65歳を超えても働きたい人が半数を超えている。 団塊ジュニア「貯蓄の準備が足りない」 60歳以降も働きたいと答えた人に「なぜ働きたいのか」を尋ねたところ、「生活費を得たいから」が76.7%にのぼり、「自由に使えるお金がほしいから」(41.4%)を35ポイントも上回った。遊ぶ金以前に、生きるための金が必要ということだ。 貯蓄などの準備については「かなり足りない」が50.4%。「少し足りない」(16.5%)を合わせると、66.9%が老後の経済不安を感じている。 世代別に見ると、最も「足りない」という回答が多かったのは、現在40~44歳の層で74.4%だった。ちょうど「団塊ジュニア」世代に当たる。 65歳以降の収入源を聞くと、「貯蓄や退職金の取り崩し」が46.2%、「自分か配偶者の給与収入」が45.6%なのに対し、「子どもなどからの援助や仕送り」は4.0%と、自力でなんとかしようという意識が強い。 総務省の労働力調査(2013年)によると、65歳以上の就業者数は636万人で、初めて600万人を超えている。10年前(2004年=480万人)と比較しても、150万人も増加している。 年金の「逃げ切り世代」と言われる上の世代でさえ、こうした状況だ。国もあてにならない若い世代は、「いかに一生の仕事を確保し続けるか」へと頭を切り替えなければならないようだ。 あわせてよみたい:団塊ジュニアの「年収減」がヒドい 最新記事は@kigyo_insiderをフォロー/キャリコネ編集部Facebookに「いいね!」をお願いします
「働けるうちはいつまでも働きたい」 現役世代が抱える「老後の不安」
政府が2014年6月中旬に閣議決定を予定している、内閣府「高齢社会白書(2014年版)」の速報値が、各紙で報じられている。
35~64歳の男女約6000人を対象に、何歳まで収入を得る就労をしたいかを尋ねたところ、最も多かったのが「働けるうちはいつまでも」が25.7%だった。
「70歳まで」(20.9%)と「75歳まで」(3.7%)を合わせると50.4%となり、年金支給年齢の65歳を超えても働きたい人が半数を超えている。
団塊ジュニア「貯蓄の準備が足りない」
60歳以降も働きたいと答えた人に「なぜ働きたいのか」を尋ねたところ、「生活費を得たいから」が76.7%にのぼり、「自由に使えるお金がほしいから」(41.4%)を35ポイントも上回った。遊ぶ金以前に、生きるための金が必要ということだ。
貯蓄などの準備については「かなり足りない」が50.4%。「少し足りない」(16.5%)を合わせると、66.9%が老後の経済不安を感じている。
世代別に見ると、最も「足りない」という回答が多かったのは、現在40~44歳の層で74.4%だった。ちょうど「団塊ジュニア」世代に当たる。
65歳以降の収入源を聞くと、「貯蓄や退職金の取り崩し」が46.2%、「自分か配偶者の給与収入」が45.6%なのに対し、「子どもなどからの援助や仕送り」は4.0%と、自力でなんとかしようという意識が強い。
総務省の労働力調査(2013年)によると、65歳以上の就業者数は636万人で、初めて600万人を超えている。10年前(2004年=480万人)と比較しても、150万人も増加している。
年金の「逃げ切り世代」と言われる上の世代でさえ、こうした状況だ。国もあてにならない若い世代は、「いかに一生の仕事を確保し続けるか」へと頭を切り替えなければならないようだ。
あわせてよみたい:団塊ジュニアの「年収減」がヒドい
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