ウェブページからわかる企業のブラック度
ブラック企業を判別する有効な手がかりとなるのが、インターネットから得られる情報です。ここでは企業ホームページの見方や、インターネットを駆使した情報収集のコツをお教えします。
企業ホームページからブラック企業を見抜く!
(1)デザインが明らかに変 ブラック度★★☆☆☆
IT全盛の今、ホームページは企業の顔。そのデザインが稚拙というのは体質が古い会社か、あるいは何らかの理由があって改善への意見が通りにくい社内体制と考えられます。
(2)文章間違いや誤字脱字が見られる ブラック度★★★★☆
誤字脱字・文章ミスは、社員がホームページの重要性を理解できていないことを示しています。または激務のため文章のチェックをする時間さえない状況とも考えられます。
(3)更新が長期間止まっている ブラック度★★★☆☆
社員がなかなか定着しないのもブラック企業の特徴です。更新が数年スパンで止まっているのは、定期的にホームページの管理・運営ができる社員がいない可能性が大。
(4)事業内容がよくわからない ブラック度★★★★★
「何を売って利益を上げている会社なのか」がわからないのは、事業や商品に後ろめたいことがあると考えられます。また企業としての“ウリ”がない可能性も。
(5)社名、代表者、親会社などが数年で変わっている ブラック度★★★☆☆
度重なる吸収合併や社長交代は「ブラックな過去を隠したい」という意図が働いている場合も。社長の名前や事業内容がひんぱんに変わっている会社も要注意です。
口コミサイト・検索からブラック企業を見抜く!
企業ホームページ以外に、検索や就職関連のネット掲示板、SNS、キャリコネのような企業の口コミサイトを駆使するのも、ブラック企業を見抜く手立てになります。気になる企業があれば、一度は社名を検索してみるのをおススメします。また、グーグルなどで社名を検索したとき「ブラック」などの語句が予測変換で出てきた企業は、ほかの人々からもブラック企業の疑いを持たれている可能性があります。
ただし、インターネットの情報は主観的な視点で書かれたものが多く、中には誇張されたものも少なくありません。「この会社はブラック企業だ!」という内容の書き込みを見たからといって、短絡的な判断は避けたほうがよいでしょう。
(イラスト:山里將樹)