ブラック企業に“洗脳”されやすい人の9つの特徴
ブラック企業が社員を“洗脳”する手口は、こちらで述べている通りです。誰もがこのような“洗脳”の手口に引っかかる危険性がありますが、特に“洗脳”されやすい人もいます。“洗脳”されやすい人は、自社がまともな企業だと疑わないばかりか、転職しても再びブラック企業に入社してしまう可能性があります。
ブラック企業に“洗脳”されやすいかどうかを判断するために、下記の1~9をチェックしてみましょう。
- 仕事や毎日の生活で強いストレスを感じている。
- 他者を疑うことを知らない。
- 自分で考えるより、誰かに判断してもらうほうが好みである。
- まじめで責任感が強い。
- 人から何か頼まれると断れない性格である。
- 世間知らずである。または、人からそのように指摘される。
- 人生やキャリアにおける将来の目標がない。
- 自分の能力や価値観に対して自信が持てない。
- ひとり暮らしである。または身近に相談できる人がいない。
これらのうち4つ以上当てはまるようだと、“洗脳”されやすい人だと言えます。それぞれについて簡単に解説していきましょう。
1. 仕事や毎日の生活で強いストレスを感じている
強いストレスにさらされていると、人は正常な判断ができにくくなります。ブラック企業が社員に大量の仕事やノルマを押し付けるのは、こうして正常な判断力を奪うことが目的でもあります。
2. 他者を疑うことを知らない
「他者が自分をだますことはないはずだ」「誰かが自分を利用するなんてありえない」と信じ込んでいる人ほど、容易に他者につけ込むすきを与えてしまいます。
3. 自分で考えるより、誰かに判断してもらうほうが好みである
自分で考えて行動できない人は、上司の言うがままに仕事してしまう危険があります。また自分で考えるくせがないため、自社がブラック企業だと気付けません。
4. まじめで責任感が強い。
まじめなで責任感の強い人ほど、過重労働であっても「業務を達成しないといけない」と思い込んでしまいがち。上司から明らかなパワハラを受けても、「自分が悪いんだ」と思い詰めてしまいます。
5. 人から頼まれると断れない性格である。
仕事をこなせるのは良いことですが、あなたがNOと言えないことにつけ込んで、過重労働や理不尽な罰則を課してくる人もいます。
6.世間知らずである。または、人からそのように指摘される。
世の中の実態や社会の動きを知らないと、「会社っていうものはこういうものだ」というブラック企業の非合理な言い分についても、疑うことなくそのまま受け入れてしまう危険性があります。
7. 人生やキャリアにおける将来の目標がない。
目標がなく、ただなんとなく働いている人は、他者からのコントロールを「まあいいか」と受け入れてしまいやすいもの。逆に、目標がある人は、自分の生き方を自分で舵取りすることができるので、断るべきときにはNOと言えます。
8. 自分の能力や価値観に対して自信が持てない。
ブラック企業では、「だからお前はダメなんだ」「そんな考え方は通用しない」と社員の考え方や能力を否定します。自分の能力や価値観に自信がない人ほど、こうした言葉を受け入れてしまいます。
9. ひとり暮らしである。または身近に相談できる人がいない。
周囲に相談相手がいなかったり、比較できる人がいなかったりすると、ブラック企業の無茶な言い分も「会社ってそういうものか」と思い込みやすくなります。辛いことも1人で抱えてしまうので、ますます追い詰められやすくなります
ブラック企業における“洗脳”とは、会社の言うがままに従う社員をつくることが目的です。そのため、「自分で考えるくせがない人」や「ものごとを批判的に検討できない人」、「他者から言われたままに受け入れてしまう人」ほど“洗脳”されやすくなります。
逆に、「上司はこう言っているが本当かな?」「この会社に問題はないだろうか?」と自分で考え、見直すようにすれば、ブラック企業の“洗脳”の手口にも気づきやすくなるでしょう。