脱社畜のためにやるべき6つのこと
ブラック企業と切っても切れない関係にあるのが社畜という存在。いったん社畜の考え方・働き方がしみついてしまうと、自主的に働けなくなるばかりか、将来のキャリア形成にも悪影響があります。「社畜から脱出したい」「このままでは社畜になりそうだ」……そんな人は、以下のポイントを押さえて働くことが大切です。
- 自主的に取り組むことを増やす
- 残業・休日出勤を減らす
- 有給休暇を消化する
- 他社に転職できるか、シミュレートする
- 自分より仕事ができる人から学ぶ
- 会社とは別の肩書を持つ
それぞれ詳しく説明していきましょう。
1. 自主的に取り組むことを増やす
社畜は自主的に課題を見つけて業務改善に取り組むことができませんし、新たなアイデアを提案することもできません。こうした人材にならないためにも、自分から進んでやれることを増やしましょう。例えば、「上司に命じられるままに押し売り営業するのではなく、資料での提案活動もしてみる」「無意味なルーチンワークをなくすよう、チームに提案する」「毎週、業務内容の見直し時間を設ける」といった具合です。
もちろん、そうした提案が会社側に拒否される可能性もありますが、積極的に改善する姿勢のある人材は、転職時にも高く評価されます。会社のために改善・提案するのではなく、自分のキャリアと成長のために、自主的な行動を増やしましょう。
2. 残業・休日出勤を減らす
時間管理ができないのも、社畜の悪しき特徴の1つです。「残業すればいい」「土日でやればいい」という考えではなく、決められた時間内でいかに高いパフォーマンスを発揮するかを考えるのが、これからのビジネスパーソンには求められます。各業務にかかる時間を算出し、効率よく仕事をこなすスケジュールを組み立てていくようにしましょう。付き合いでの残業やダラダラ会議などに忙殺されているのなら、それをなくすよう会社に提案することも大切です。
3. 有給休暇を消化する
有給休暇の取得に罪悪感を覚えているようでは、いつまでたっても会社に依存する心を断ち切れません。休むべきときはしっかり休み、働くときはしっかり働くというオンオフの切り替えが脱社畜への第一歩です。有給休暇を取得することは、会社全体の有休取得率の向上に貢献できます。有休取得率の低い会社には人材が集まりませんから、その向上に寄与することは会社にとってもプラスの行為なのです。
4. 他社に転職できるか、シミュレートする
年に2~3回でいいので、今の自分が他社に転職できるかどうか、シミュレーションしてみましょう。気になる企業の応募要件を満たしているかを検討したり、転職サイトで適職診断などを受けてみたりするのもいいでしょう。実際に転職サイトや人材紹介サイトに登録してみて、企業や転職エージェントからアプローチがあるかどうか確かめてみるのもオススメです。転職市場の中で自分がどのような価値を持つのか確認しておくことで、キャリアに対しての危機感や問題意識を持つことができるでしょう。
5. 自分より仕事ができる人から学ぶ
社畜は“下を見る”が好きです。自分より仕事のできない人、自分より苦労している人を見ることで、「あれよりはマシだ」と安心するのです。しかしこれではいつまでたっても成長できません。こうならないためにも、自分より仕事のできる人を見つけ、その人の仕事術を学び、吸収しましょう。「なぜあの人は定時に帰れるのか?」「なぜあの人は営業成績もよく、顧客からも好かれるのか?」などを観察してみてください。思い切ってその秘訣を聞いてみてもいいでしょう。他者から学び取れるところは学び、実践することが、ビジネスパーソンとして成長する大きな糧(かて)になります。
6. 会社とは別の肩書を持つ
会社への依存を避けるためにも、会社とは別の肩書を持ちましょう。おおげさに考える必要はなく、「地域のボランティアメンバー」でも「スポーツサークルの代表」でもかまいません。副業OKの会社なら「個人投資家」でも「カフェのアルバイトスタッフ」などもいいでしょう。会社以外で活躍できる場・必要とされる場を持てば、「会社がなくなっても、社会とつながっていられる」という自信が生まれます。
また、会社が倒産したり解雇されたりしても、その肩書がもとで仕事を紹介してもらえたり、副収入を得たりすることができるかもしれません。「会社から放り出されても生きていける自分」を確立させることが、重要なのです。
これら1~6の実践を妨害されたり、実践したことでパワハラなどの嫌がらせを受けたりするのであれば、そんな企業とはもう決別すべきタイミングなのかもしれません。会社に依存せず、のびのびとキャリアを形作ることができるような働き方を目指しましょう。