第二新卒の転職、基本の5か条
第二新卒が人事の心証をよくして転職活動を成功させるには、どのような心構えが必要なのでしょうか? ここでは第二新卒ならではの特徴を生かした転職ノウハウをご紹介します。
第二新卒は企業にこう思われている!
【プラスの面】
・マナー、常識が新卒に比べて身についている
新卒時の研修によってマナーや社会的常識を身につけているのが第二新卒。このため早く活躍してくれる人材になってくれるだろうと期待する企業が多いようです。
・新卒よりも安く採用できる
新卒採用の際にかかる就職媒体への掲載などにかかるコストは莫大なもの。しかし第二新卒ではこれらの費用が大幅に下がるので、比較的安く採用できます。
・高ポテンシャルの人材が中小企業に流入しやすい
新卒採用の時は大企業に人気が集まりますが、第二新卒は中小企業やベンチャー企業に視野に入れて転職活動を行う人も多数います。企業側にすれば新卒ではなかなか応募が来ない高学歴・高ポテンシャルの人材を獲得するチャンスです。
【マイナス面】
・短期間で辞める可能性が高い
第二新卒とはいわば前の会社で3年以上働き続けることができなかった人でもあります。前の職場に順応できずに辞めてしまった場合、人事側としては「うちに入ってもまたすぐに辞めてしまうのでは?」と疑いがちです。
・既存社員とのコミュニケーションが難しい
第二新卒は上司や先輩に何でも教われる新卒でも、即戦力として活躍できる中途採用でもありません。入社以降いつまでも中途半端なポジションから抜けられないと、既存社員との間に微妙な空気が漂い始めることも。
第二新卒の就職、基本の5か条
以上のことから大まかに言って、第二新卒の転職者は企業に「うまく採用できれば新卒よりお得だが、すぐ辞められるリスクも高い人材」と思われているわけです。この現実を踏まえて、第二新卒が転職活動で心がけるポイント5つを挙げていきます。
- 若さとやる気をアピール!
- 退職理由をポジティブ、冷静に語れるようにしておくこと
- ビジネスマナーを守る
- 転職活動は在職しなが進める
- 一貫したキャリアプランを語る
それぞれを詳しく説明していきましょう。
1. 若さとやる気をアピール!
→スキル・経験面に限って言えば、第二新卒と中途採用なら経験豊富な後者が有利。足りない分は第二新卒にしかない意気込みや素直さなどでカバーしましょう。
2. 退職理由をポジティブ、冷静に語れるようにしておくこと
→退職理由を冷静に分析しないままでは、転職先でも同じ理由で退職する恐れが。面接では退職理由をポジティブに乗り越えたことを強調して、「うちでもすぐ辞めるのではないか?」という人事側の心配を払拭しましょう。
3. ビジネスマナーを守る
→面接の時間に遅れない、ハプニングが起きたときは企業への連絡を欠かさない、などは社会人としての常識。それらを守ることで人事の好感も上げられますし、社会経験のない新卒との違いをアピールできます。
4. 転職活動は在職しながら進める
→実家を頼ることもできた新卒の頃と違い、第二新卒では自分のお金が就活資金となります。スーツ代や交通費、写真代などはすべて自己負担。資金に困ると転職先選びを妥協してしまい「こんなはずでは」という結果にもなりかねません。転職先が決まるまでの収入源は確保しましょう。
5. 一貫したキャリアプランを語る
→前職の企業に入った理由や、なぜ辞めたのか、当社入って何がしたいのか? などはどの人事も聞きたがる質問です。これらに一貫性のある答えを返せれば「明確なキャリアプランがあって応募してきたんだな」と納得感を持たせられます。