第二新卒の転職面接、事前準備に必要なこと
人材採用の選考プロセスでもっとも重視される面接。第二新卒の採用も新卒の時と同様に、面接で採否の大半が決まります。本番でベストを尽くすため、事前の準備は入念にしましょう。
1. 第二新卒の面接の心構え
◆自分が企業にどう貢献できるのか知っておく
新卒の面接が「学生時代に何をしてきたか」を企業に伝えるのに対し、第二新卒の面接では社会人としての「スキル・実績・ポテンシャル」を人事に納得させることが大切です。「スキル・実績・ポテンシャル」とは「社会人として応募企業にどう貢献できるのか」です。第二新卒の面接では、自分が応募企業に対して何ができるのかを事前によく考えておくことが攻略のポイントです。
◆企業理解は十分に行う
あらゆる転職活動に言えることですが、応募企業への理解は基本中の基本。説得力のある志望動機を人事に伝えるためにも、応募企業の事業内容、規模、社員数、支社・営業拠点などの情報は事前に頭に入れておきましょう。また、現在の勤務先について聞かれた場合に備えて、そちらの会社概要も答えられるようにしておくべきです。
2. 面接前の用意
◆当日の服装・髪型
第二新卒の面接ではベーシックなスーツスタイルが最も無難です。新卒の時のリクルートスーツでも特に問題はありません。あえて新卒との違いを打ち出したいなら、業界・業種によってシャツやネクタイの組み合わせを工夫するのも一つの手です。例えば堅めの業界の面接では白シャツに落ち着いた色のネクタイを、アパレル系やクリエイティブ系の面接では自分に似合う組み合わせを、という風にすれば、人事にも「業界や業種を研究しているな」と思わせられます。最近増えているのが「面接で私服OK」の企業ですが、カジュアルすぎる服装や華美な服装は避けたほうがよいでしょう。
髪の毛が長すぎる人は散髪をし、女性はゴムやピンでまとめましょう。NGなのが不潔やだらしない印象を与える服装。ヨレヨレのスーツやシャツ、磨いていない靴、女性ならノーメイクやストッキングの伝線などは人事の印象を損ないますので注意しましょう。
◆面接に必要な持ち物
- 筆記用具(消しゴム、シャープペン、ノート)
- 応募書類の写し(履歴書・職務経歴書)
- スキル、資格、経験を証明できるもの(資格取得の証明書、過去作品など)
これらは前日までに必ず、カバンの中に入れたかチェックしましょう。応募書類の写しがあれば、待ち時間や移動時間を使って模擬面接ができますし、筆記用具も面接会場で適性試験やメモを取る必要などが生じる場合がありますので、持っておくと安心です。
3. これだけは避けたい! 面接のマナー違反
第二新卒の売りのひとつは「社会人としてのマナーが身についていること」。だからこそ面接前日から当日までのルールとして、以下の三点には気を付けましょう。
◆応募企業への電話は11時台か13時以降
面接のアポ取りや質問で電話をかける際、企業が多忙な始業直後や昼の休憩時間、終業時間以降はNG。午前中なら業務が落ち着いた11時台、午後なら休憩が終わった13時半~17時頃にかけると先方の邪魔になりません。
◆面接の日時に遅刻
遅刻やドタキャンは論外。面接の5分前には応募企業の受付に到着するのが鉄則です。もし、交通機関の遅延などでどうしても間に合わない場合は、判明した時点で先方に連絡を入れ、指示を仰ぐことです。
◆面接中に携帯電話が鳴る
面接は真剣勝負の場ですから、携帯電話の呼び出し音やバイブ音は避けたいものです。応募企業に着いたら、携帯電話はマナーモードでなく電源を切りましょう。