第二新卒の職務経歴書の書き方
職務経歴書は履歴書と違って特に決まった書式はありませんが、履歴書よりも具体的に「どのような仕事をし、どのようなスキルを養ってきたか」を書くものと考えるべきです。では、就業期間が短く職務経験も浅い第二新卒の場合、それぞれのポイントでどう書けばよいのかを解説していきます。
■第二新卒の職務経歴書サンプル
①用紙・枚数
第二新卒のものに限らず、職務経歴書は「A4の白無地用紙」が一般的とされています。色つきや柄物の用紙はビジネスの場にふさわしくないので避けるべきです。また企業の人事は多忙ですから、何枚も長々と書かれた職務経歴書は読む気をなくしてしまいます。内容は簡潔かつ的確に書き、1~2枚程度にとどめましょう。
②日付・名前
新卒や中途採用の職務経歴書にも言えることですが、日付は履歴書と同じ日にするのがマナー。郵送の場合はポストへの投函日、面接に持参の場合はその日を記入します。元号・西暦の表記も履歴書と統一します。
③経歴要約
人事がここで見るのは「今まで勤めた会社であなたが何を得てきたのか?」という点です。職務経験が浅い第二新卒の人は、仕事を進める上で努力したこと、意識していたこと、特に工夫したことなどを重点的に書くとよいでしょう。
④事業概要
新卒で入った会社の概要は、事業内容、資本金、従業員数などできるだけ細かく書きましょう。それにより、人事はあなたが今までどういう仕事をしてきたのかを具体的に想像しやすくなります。
⑤職務経歴
職務経歴は業界外の人にもわかるように、具体的かつ簡潔に書きます。今までの実績は小さなものであってもできるだけ明記しましょう。第二新卒の場合、ここで見られるのは社会人としてのプロ意識、数字に対する厳しい感覚など、仕事への取り組み方に関するものです。新卒と違って会社員としての基本的な教育・研修を受けていることが第二新卒の強みなのですから、社会経験のない新卒とどこが違うのかをアピールしましょう。
⑥保有資格
職務経験に乏しい第二新卒の場合、資格の少なさは特に問題になりません。ただし「第二新卒の履歴書の書き方」(※リンク貼ってください)でも触れましたが、志望職種に活かせそうな資格は明記しましょう。学生時代に取得したものや、勉強中のものでも構いません。後者の場合は「○○(資格名)の取得に向けて勉強中。○月に取得の見込み」と書きます。
⑦志望動機
第二新卒の人はここで「なぜ3年以内に転職を考えるようになったのか?」という点を説明する必要があります。人事は短期間で転職を考える人に対し「何かあるとすぐ辞めてしまうのでは?」とマイナスの印象を抱きがちです。自分のキャリア志向と会社の方針の違い、業績不振、家庭の事情など何でも構いませんが、人事側が納得できるような転職理由とともに志望動機を語りましょう。また勤務中の会社や仕事への悪口、愚痴はもってのほかです。
⑧最後は「以上」で締めくくる
ビジネスの場の書類すべてに言えることですが、最後は右端に「以上」と書いて終わらせます。
■人事が第二新卒の職務経歴書で見るのは「ポテンシャル」
履歴書同様、就業経験の少ない第二新卒の職務経歴書で実績や成果はあまり期待されていません。では人事は第二新卒の職務経歴書に何を見るかというと、今後のキャリアの志向性や人柄、仕事観などの「ポテンシャル」です。今のあなたにはまだ素晴らしい実績や成果がなくても構わないのです。あなたが持つポテンシャルが最大限に伝わる職務経歴書を書きましょう。