知っておきたい営業職の転職面接ガイド
営業職が押さえておくべき面接の鉄則
■“自分”を顧客に売り込むつもりで!
営業職の面接では、自分という商品を顧客に売り込むつもりで臨みましょう。そのため顧客のことを良く知り(企業研究)、商品データに精通し(キャリア見直し)、想定される質問に備え(面接の予行演習)、第一印象を良くする(身だしなみ)ことが大切です。
■要点を押さえ、具体的に話す
質問に答える際は、ダラダラと話し過ぎず、要点を押さえて具体的に回答しましょう。最初に結論から述べ、その後に理由や具体的なエピソードを述べるといいでしょう。
■未経験を強みに変えてアピール
営業未経験、業界未経験の場合、これまでのキャリアを強みに転換して貢献したいという姿勢を見せましょう。「企画職としての提案力を武器にしたい」「クレーム客との対応で培った忍耐強さを生かしたい」など、前向きのアピールが効果的です。
営業職でよくある12の質問
【人柄・仕事観について】
Q 営業職を選んだ理由を教えてください。
「○○の経験を生かしたいと思った」「××で身に付けた○○の知識で貢献できると考えている」など、裏付けとなる根拠を交えて営業職への意欲をアピールしましょう。
Q 自分のどんなところが営業に向いていると思いますか?
営業職をどのようにとらえているかを探る質問です。企業の採用内容とズレが生じないように、自分の強みやスキルを述べることがポイントです。
Q 営業をする上でのモットーは何ですか?
企業の営業手法とズレがないか確かめる質問です。採用内容とかけ離れた回答をすると「うちでやっていけるのか?」と思われてしまいます。
ここがPOINT!
企業は「営業職としてやっていけるか、途中で脱落しないか」を気にしています。営業職への意欲や熱意を、説得力のある裏付けと併せて述べることが重要です。特に若手人材は、ヤル気をしっかりアピールしましょう。
【営業としての経験や知見に関して】
Q 前職での実績について詳しく教えてください。
職務経歴書に記した実績について、特にアピールしたいものを詳しく説明してください。どのように・どれくらい売り上げたのか具体的に話します。
Q 仕事での一番の失敗談を教えてください。
失敗や困難とどのようにとらえ、そこから何を学んだかが問われています。得られた教訓などと交えて回答すると効果的です。
Q 仕事するうえで工夫してきたことは?
創意工夫できること、臨機応変に対応できることをアピールしましょう。チームを盛り上げや後輩の指導といった売り上げに直結しないようなことでもいいので、具体的なエピソードを話してください。
Q 当社の売り上げをアップさせるには何が必要かと思いますか?
しっかり企業研究しているかが問われます。企業や商品を批判するのではなく、自分の経験やスキルでどのように改善できるかをアピールしましょう。
ここがPOINT!
営業として会社に貢献できることをアピールするには、過去の実績を羅列するだけでは不十分。「○○してきた経験があり、業界では××という現状があるため~~」とロジカルに説得できる人は、企業も注目します。
【将来像について】
Q 当社でどのように貢献できると思いますか?
企業のビジネスモデルや営業手法を踏まえた上で、自分の強みやキャリアに基づいた回答をしましょう。
Q この業界の将来をどのように考えていますか?
業界研究をやっているか、本気でこの業界に興味があるかを問う質問です。自分のキャリアや知識がどのように生かせるのかを述べましょう。
Q 5年後のキャリアプランを教えてください。
成長意欲が問われています。「営業として成長したい」など漠然とした回答ではなく、具体的なポジションや実績、およびそれ向けたフローを回答してください。
ここがPOINT!
営業職の面接では、その人の伸びしろも問われます。求人内容や業界動向などを踏まえたポジティブな回答を心がければ、採用担当者が「この候補者を採用することは将来的にお得だ」と納得する確率が高まります。