ブラック営業職にはまらないためのポイント
いまや転職者にとってブラック企業は深刻な問題。中でも売上増へのプレッシャーが厳しい営業職では、ブラックの度合いが高くなりがちだと言われています。どうすれば“ブラック営業職”を避けることができるでしょうか。
■ブラック営業職の共通点
一般的にブラック企業には「労働基準法に違反している」「精神的・肉体的ストレスで社員を管理している」といった共通点があります。それらに加えて、“ブラック営業職”では下記のような共通点が見られます。
1. 押し売りや悪徳商法まがいの営業スタイルを強要する。
2. ノルマ未達成に対し、「根性が足りない」など精神面の欠如を責める。
または人格を否定する言葉で罵倒する。
3. 商品やサービスの自腹購入(自爆営業)を強いる。
4. 営業部内で新人教育や情報共有、ノウハウ継承がなされていない。
5. テープレコーダーなどで営業職の外回りの実態を記録させる。
6. 時代の変化やビジネス手法の変化を、上司がまったく考慮しようとしない。
7. 営業職同士での成果の奪い合いや足の引っ張り合いが慢性化している。
8. 取引先や上司との酒席においてセクハラやパワハラ、
アルコールハラスメント(一気飲みの強要など)が頻繁に起きている。
上記のうち3つ以上当てはまる場合、ブラック営業職である可能性が高いでしょう。こうした特徴によって業務に支障が出ることとも少なくないため、本人のステップアップを阻害する要因になってしまいます。
■面接で“ブラック営業”を見抜く4つの質問
1.「営業社員の年齢構成を教えてください」
20代しかいない、あるいは50代以上しかいないようだと要注意です。逆に、中堅・ベテラン層の30代~40代が活躍できている会社は良好でしょう。
2.「営業職の方々の有給休暇取得率をお教えください」
厚生労働省によれば、2012年の国内の有給休暇取得率は平均47%ほど。この数字を大きく下回るか回答をはぐらかすようであれば、要注意です。
3.「新人社員のミスに対しては、やはり一定のフォローが必要だと思いますが、
御社ではどのようにフォローしていますか?」
新人は、先輩社員や上司がある程度バックアップするのが一般的。「新人でも自力で解決させる」という場合、教育体制やノウハウの蓄積がないのかもしれません。
4.「今後、ITやウェブを使用した営業の効率化が不可欠だと思いますが、
御社では何か取り組みをされていますか?」
旧態依然とした営業体制でないか見抜く質問です。具体的な施策がない・改善する気がない会社は、精神論や根性論だけで営業させている可能性があります。
■“ブラック営業”だと嘆く前に…
「ノルマが辛い。ブラック営業だ!」と嘆く前に、自分で解決できることを考えてみましょう。営業トークは明快か、顧客ニーズを真に理解しているか、ターゲット設定は適切か、押し売りになっていないかなど、見直すべきこともあるはずです。こうした自己の課題を解決できる人は、ブラック企業に使いつぶされることはないでしょう。逆に解決できなければ、転職先でも同じ壁に突き当たってしまいます。
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