コンサルタントにスカウトされる営業職、5つの特徴
ビジネスマンの中には、人材コンサルタントからスカウトを受けたり、企業の人事からヘッドハンティングされたりして転職する人がいます。こうして引き抜かれる人材は、経営企画やプロジェクトマネージャーなどが思い浮かぶかもしれませんが、営業職でもスカウトから転職にいたる人は決して少なくありません。では、どのような人が営業職としてスカウトを受けているのでしょうか? その特徴を考えてみましょう。
- 結果を出している
- 営業フローを1人で完結させられる
- 周囲から高く評価されている
- 存在をアピールする
- 人脈を構築する
1. 結果を出している
まず前提条件とも言えるのが、営業としての実績です。結果の出せない営業パーソンを、わざわざ欲しいと考える企業はほとんどありません。自ら課した(あるいは会社から課せられた)目標にコミットし、出来ることならば+アルファの結果を打ち出せる人材こそ、優秀な営業パーソンとして求められます。
もちろんその他に、営業体制の構築や業務改善、あるいはマネジメント面で目を見張る結果が出されていれば、それもまた1つのポイントとなるでしょう。しかし営業職としてスカウトを目指すのであれば、やはり営業成績を忘れることはできません。
2. 営業フローを1人で完結させられる
アポイント取りから成約手続きに至るまで、営業の仕事は多岐にわたっています。企業によっては分業化している場合もありますが、もしその一部しか経験がないとなると、転職先では即戦力として機能することが難しいでしょう。1つ1つゼロから覚えるのでは、スカウトする意味がありません。
営業として関わる業務フロー全体を把握し、最後まで1人で業務を完結させられること。もし分業された企業であれば、自ら願い出て範囲外の仕事も経験するか、場合によっては転職を考えることも1つの方法です。
3. 周囲から高く評価されている
会社は人で成り立っていますから、周囲からの評判も大切です。特に周囲との連携が欠かせない組織、あるいはマネージャーなど部下を持つようなポジションでは尚更です。いくら実績があっても、周囲から評判の悪い人材は、社内の雰囲気を壊しかねません。
また社外からも同様に、「あの営業社員は素晴らしい」といった評価が得られると、スカウトの目に留まりやすいでしょう。人材コンサルタントは常に優秀な人材を探していますので、周囲からの紹介は貴重な情報源です。評判を聞きつけて、コンタクトを取ってくるかもしれません。
4. 存在をアピールする
スカウトを受けるような営業パーソンは、社内外に向けて何かしらアピールの場を持っています。例えば雑誌などメディアから取材を受ける、業界のスペシャリストとして公演を行う、異業種交流会を開催する、などなど。中には自身の持つ専門分野についてブログを書く人もおり、アピールの場は多様です。
自身の業界以外でも交友関係を持ち、自らの存在を知ってもらうことも1つの方法といえるでしょう。それが結果的に、人材コンサルタントから“見つけてもらう”手段となっていきます。
5. 人脈を構築する
スカウトを受けるには、人材コンサルタントとの接点を持つことが必要です。人脈を広げていくことで、人との繋がりからその接点を得られる可能性もあるでしょう。とはいえ、交流会などに参加してただ名刺交換すれば良いというわけではありません。人を紹介したり、有益な情報を教えてあげたりすることで、「あの人を紹介してあげよう」と思ってもらえるのです。そうすることで、自分が人材コンサルタントと面識がなくても、人脈によって間接的な繋がりを持つことが可能です。
スカウトから転職を成功させるには、まず着実に営業成績をあげていくことが最初のステップとなります。いくら人との繋がりができても、自身に営業パーソンとして魅力がなければ意味がありません。優秀な人材はどの企業でも常に求めていますから、力を磨き、人材コンサルタントとの接点を築いていくと良いでしょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)