転職後、営業職がスタートダッシュを決める4か条
転職すると、当然、あなたは周囲からの注目を集めることになります。「どのくらいデキるのか?」、「どんな営業スタイルなのか?」など、ときにプレッシャーを感じることもあるでしょう。
しかし転職先でうまくスタートダッシュを決める、絶好のチャンスでもあります。早い段階で一定の成果が挙げられれば、周囲からの印象も良く、社内での評判も上々となるはずです。転職後のスタートダッシュを決めるには、どうすれば良いのか。社風などによって異なる点もありますが、いくつか有効となるアドバイスをお届けしましょう。
- まずは焦らず環境に順応する
- 数字に着目する
- 社内での人脈作り
- 自分の特徴を作り出す
1. まずは焦らず環境に順応する
ほとんどの場合、転職先にはすでに先輩の営業社員が在籍しています。彼らにとってあなたはライバルであると共に、仲間であることを認識しましょう。営業職は成績によって評価も大きく変わり、昇進・昇給にも繋がります。敵対関係を生み出さないよう、まずはしっかり周囲に気を配り、人間関係を築き上げることが大切です。
そのためには社内ルールや営業体制、あるいは組織についてなど、環境を理解・順応することも必要でしょう。成果を焦るばかりに自分勝手な行動を取ってしまうと、周囲の第一印象も良くなく、トラブル・失敗に繋がる可能性もあります。スタートダッシュするからこそ、下準備も忘れずに行動してください。
2. 数字に着目する
営業として、業務に必要な「数字」をしっかり把握しましょう。製品・サービスの価格や利益率はもちろん、具体的なノルマ、ノルマ達成に必要な電話アポの回数、各営業社員の売上なども重要です。具体的な数字が分かれば、自分が何をすべきか、何が足りないかなどが明確になり、行動指針が定まってきます。
そのうえで、できるだけ早く成果をあげます。未経験採用を除き、営業職の転職者は即戦力としての活躍が期待されています。そして「売上をあげた」経験からは、営業フローや営業トーク、契約等の諸手続きなど、営業活動において必要な情報の多くを得られるでしょう。
3. 社内での人脈作り
営業成績をあげることは当然ながら、社内で自分の立場を作り上げていくには、やはりキーマンとなる社内人材との関係構築が外せません。直属の上司だけでなく、自分の業務と関係のある人との人間関係を築くことは重要です。
会社の規模によっては、あまり日常で接する機会は得られないこともあるでしょう。そうした場合は、会議での発言などで自分の存在をアピールしたり、飲み会のようなイベントで会話の機会を作ったりといったことも1つの方法です。キーマンに好印象を得られれば、いざチャンスが目の前に現れた際、良き後援者となってくれる可能性も高まります。
4. 自分の特徴を作り出す
同じ営業職でも、人によって個性があります。それが特徴となり、営業活動そのものにも生かされるでしょう。例えば新規営業が得意な人がいれば、提案数は少なくとも確度の高い営業を強みとする人もいます。あるいはITリテラシーが高く、データ管理など周囲から頼られる人材もいるでしょう。
こうした特徴を持つと、「◯◯ならあの人に頼もう」という評価が得られます。これが際立つと、社内でも目立つ存在として注目されるキッカケにも成り得るはずです。良い意味で「あの人はただの営業社員じゃない」と思われれば、社内に自然と自分の立場ができあがっていきます。
営業にとって、売上をあげることは当然大切です。しかしそれだけでは、営業職としてその場での評価は得られても、キャリアを積み上げていくことは難しいでしょう。多くの場合、転職はそうしたキャリアを築き上げるためのターニングポイントとなります。転職先で営業としての活躍を広めていくためにも、スタートダッシュで差をつけていきましょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)