今さら聞けない! 営業職の身だしなみ作法
営業職は、多数の顧客と毎日のように対峙します。そのため、身だしなみには十分に気をつけなければいけません。特に新規顧客の場合、第一印象が悪ければそれだけで相手との間に壁を作ってしまいます。営業職として最低限注意しておきたい「身だしなみ」の作法について、改めて確認しておきましょう。
ヘアスタイル ~清潔感が決め手!~
最近は、社員の身だしなみについて自由度の高い企業も増えてきました。しかし営業職の場合、やはり清潔感は大事です。寝癖が残っていたり、フケが着いていたりすれば、相手に不快感を与えかねません。また髪色も黒を基本としてダークカラーを基本にしましょう。茶髪など明るい色の髪型に対して、「ビジネスに相応しくない」と感じる人は少なくありません。女性であれば多少のカラーは見逃される傾向にありますが、それでもあまり明るい色は避け、濃い目の茶色程度に留めると良いでしょう。
顔やヒゲ ~歯ブラシは常備しておこう~
顔の身だしなみにについて、まず気をつけたいのが歯です。会話中は口元から歯が見えることもあるので、しっかり磨いて真っ白な状態を保ってください。歯に何か挟まっていたり、黄ばんでいたりすれば、不潔に感じられてしまいます。特にランチ後そのまま営業先へ向かうこともあるので、携帯用の歯ブラシを持ち歩いておくと安心です。
また鼻毛や眉毛もしっかり処理しておきましょう。眉毛については、あまりに細いと遊び人のような印象になってしまいます。しかし「眉間が繋がって見える」、「ぼさぼさで毛先の並びが悪い」といった場合は、自然な形に整えておきましょう。
なお女性の場合にはメイクにも気を付けてください。基本はナチュラルメイク。朝など忙しくてついメイクが雑になってしまうことがあるかもしれませんが、メイクは顔の印象を大きく決定づける大切なポイントです。厚化粧はもちろんいけませんが、大人としてスッピン状態も避けましょう。
服装 ~落ち着いた色のスーツ&シャツ~
男性の場合、基本的にはスーツ着用となります。色は黒やグレーが無難ですが、茶色などでも良いでしょう。年齢や顔の印象に合わせ、選ぶようにしてください。あまり派手な色・デザインのスーツは、相手によって「ビジネス対象として不適切」と判断されかねません。ネクタイも同様に派手過ぎず、スーツのカラーに合ったものを選びます。ただし、あまり暗い色味のネクタイは、顔全体まで暗く見せてしまうので注意しましょう。
ワイシャツは白が基本ですが、薄いブルーやグレーなど多少のカラーやデザインは問題ありません。ズボンはプレッサーを使い、しっかりと折り目が付く状態を保ってください。また、季節の変わり目にはクリーニングに出すことも大切です。特に夏場はスーツが汗を吸収しているため、変色や臭いの原因になります
女性は必ずしもスーツである必要はありませんが、ジャケットは着用しましょう。派手な装飾品は控え、服装全体の色も落ち着いたカラーで整えます。
靴や鞄、その他 ~おしゃれ過ぎるアイテムは避ける~
その他にも、鞄や靴などにも気を付けてください。いずれもスーツに合わせて落ち着いた色味を選ぶと良いでしょう。鞄は余裕を持った大きさだと安心です。営業では、企業のパンフレットをはじめ資料を受け取ることが多くなります。
またネクタイピンを使用する場合、シンプルなものを選びましょう。カフスボタンを着ける人もいますが、年配の顧客からは「お洒落ばかり重視している」「若いのに偉そう」と思われるかもしれません。デザインを含め、あまり主張し過ぎないよう配慮すると良いでしょう。
「人は見た目が9割」という言葉にもあるように、第一印象はその後の商談結果にも繋がる重要なポイントです。相手に不快感を与えないよう、最低限の身だしなみ作法を守って対応してください。転職すると営業職でも服装が自由、あるいはジャケパン可能といった場合があるかもしれません。そうした場合、最初はスーツで出社し、先輩・上司からアドバイスを受けつつ、会社として適切な身だしなみを覚えることが大切です。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)