新卒の営業社員が成長するための4つのポイント
4月は多くの企業に、新卒社員が入社する時期です。当然ながら、その中には営業職として配属される人もいるでしょう。ここではそうした新卒の営業社員に向けて、成長を遂げるために必要な考え方やスタンスを4つ解説します。意識して日々の業務に取り組むことで、自身の成長速度を高めていきましょう。
1. 明確な目標を決めて取り組む
ただなんとなく毎日の業務をこなしていても、大きな成長は見込めません。まずは明確な目標を決めましょう。目標といっても、例えば「売れる営業職になる」「早く一人前になる」といった漠然としたものではいけません。数字を軸として、具体的な売上や成約件数などに落とし込んでください。目標の目安が分からなければ、先輩や上司に聞いてみましょう。
そのうえで、目標を月・週単位に切り分けていきます。「年間1000万円の売上」が目標なら、月間売上がいくら必要で、そのために何社と商談をし、アポイントは何件取らなければいけないのか。これを月・週で考えると、その期間で必要なアクションが見えてくるはずです。
2. 素直で謙虚な姿勢を持つ
どれだけ高学歴でも、あるいはアルバイトやインターンシップで経験があっても、新社会人であることに変わりはありません。毎日、新しく覚えることばかりです。自分が何も知らないということを受け入れ、謙虚な姿勢で臨みましょう。できないことがあれば聞き、指摘されれば素直に受け入れて改善すること。変なプライドを持ってしまうと、せっかくのノウハウやコツを吸収できず、成長の機会を失いかねません。また謙虚な人、素直な人は、周囲からもいろいろと教えてもらえるものです。自然と学びのチャンスも増え、成長は加速していくでしょう。逆に「生意気だ」「教えても学ぼうとする姿勢が見られない」と思われれば、先輩社員は進んで何かを与えようとはしてくれません。
3. 先輩・上司から“パクる”
新人の営業職は、先輩・上司と一緒に行動することが多いでしょう。アポ取りから商談、さらにはクロージングや事後フォローなどを間近に見る機会も少なくないはず。そんな時にこそ、とにかく“パクる”習慣をつけてください。特に営業実績で秀でた人には、その人なりの工夫があるものです。先輩・上司のトークや立ち振る舞いを注意深く観察し、自分の営業活動で実践してみましょう。
ただし、「誰かの真似をしたからといって、自分も同じように成果を出せるわけではない」ということに注意しましょう。あくまでエッセンスを取り入れ、自分自身に合った営業スタイルを確立させていくようにします。パクリ、実践する中でこそ、自分のスタイルが少しずつ見えてくることでしょう。
4. 会社の数字に興味を持つ
営業職にとって数字への意識は重要です。部署あるいは個人の売上、商談やアポイントの取得件数など。細かく数字を分析すれば、「成約率が低いのか、アポイントの取得率が低いのか」といった課題も分かるでしょう。
そして、できることなら自分自身以外の数字にも興味を持ってみてください。会社全体の売上や利益率、あるいは前年比での成長などです。営業職の数字は、会社の数字の一部分に過ぎません。会社の数字を理解することで、営業として何をすべきかが見えてきます。日々の営業活動に追われるだけでなく、例えば課題解決に向けた提案を挙げるなど、自らのチャンスを広げるキッカケにもなるはずです。
仕事に対する意識の持ち方で、人の成長は大きく異なります。営業として成果を出せる人材になれば、その後、何かプロジェクトに抜擢されるといった可能性も出てくるかもしれません。他の同期と差を付けるうえでも、ここで取り上げたことを是非とも意識してみてください。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)