独立したい営業職が身につけておくべき3つのこと
ビジネスの最前線で活躍する営業パーソンの中には、「将来は独立・起業して、自分でビジネスを動かしたい」と考えている人が少なくありません。しかし、ただ営業職として長く勤務してきたというだけでは、起業しても失敗する可能性が高いでしょう。営業職として独立・起業し、成功するためには何が必要なのか。会社員のうちから身につけておきたい能力や思考などについて、詳しく解説していきます。
1. 飛び抜けた営業実績を挙げる
1つの会社で高い営業成績と挙げたとしても、別の環境で同じように成果が出せるとは限りません。しかし、自分なりに工夫しながら取り組み、飛び抜けた営業成績を挙げたという経験は、起業後も大きな自信として残るでしょう。「自分はできる」というポジティブな気持ちは、苦境下でも諦めず取り組むうえで大切なモチベーションとなります。
ただし、独立してから「できるはずなのに、なぜ独立したら売れなくなったんだ……」と悩み込まないよう注意しましょう。過去の実績あくまで土台に過ぎず、そのまま起業後も100%発揮されるわけではありません。
2. 退職後も継続できる人脈を作り上げる
会社員として営業活動していれば、社内外にさまざまな人脈ができるでしょう。中には所属先企業から、独立後に仕事を受けるというケースも少なくありません。あるいは取引先として付き合いのあった企業から依頼をもらえることもあり、人との繋がりはとても大切です。もし人脈がない状態であれば、ゼロから新規営業を行なっていく必要があります。これは非常に大変なこと。特に独立後、企業の看板を持たない身では、ファーストコンタクトを得るだけでも会社員と比較にならないほど高いハードルとなるはずです。
3. 営業以外の知識を学んでおく
独立直後は、事業を営むうえで一切の業務を自分自身が担うこととなります。事務処理はもちろん、業務管理や経理、あるいは法務的なことなど、会社員では他部所に任せていた業務も必要となるでしょう。
もちろん、例えば経理処理を税理士に依頼するなど、専門家に頼むのも1つの方法です。しかしその場合には別途コストが発生しますし、何もかも任せきりでは不安が残ります。経営者として最低限持つべき知識は、独立前からコツコツ身につけておきましょう。そうすれば、いざ独立した際にもスムーズに業務が開始できるはずです。
もちろん営業といっても、取り扱う商材は異なります。在庫を持って販売する、あるいは企業から委託を受けて営業活動を行うなど、営業の仕事も多岐にわたるでしょう。中には独立したと言っても、企業内に入り、その企業の名刺で活動するフリーランスの営業職も存在します。独立後に何を扱い、どのような働き方をしたいのか。こうしたことも、独立前から考えておきたいポイントの1つです。
独立後、成果が挙がらなければ収入も得られません。そうしたリスクを我が身として捉え、場合によってしばらく収入ゼロでも動けるだけの貯蓄を持っておくことも、独立を目指す上では必要な準備といえるでしょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/三河賢文)